講師(宗夜)ブログ

2022-12-04 20:23:00

●一座建立:いちざこんりゅう

一座建立(いちざこんりゅう)という禅語があります。茶の席は、亭主と客が共に作り上げるものであるという意味です。

 

先週の対面のお稽古で、木曜日に『茶通箱』を土曜日に『続き薄茶』を生徒さま達がなさいました。

亭主とお客様の問答が見せ場のお稽古です。

お客様役の生徒さまも、その複雑な問答を楽しんでおられました。

 

『茶通箱』

恐れ入ります。いま一種のお茶を頂きとう存じます。

『続き薄茶』

甚だ勝手を申しますが、続いてお薄を頂きとう存じます。

 

その後も、次客の一口で拝見の所望をしたりと忙しく気が抜けません。

お茶とお菓子を頂くだけではない、お客様ならではのお役目。生徒さまの茶道に対するご興味がいつもよりも更に湧いたお席となりました。

それぞれのお席には、上級者以上の生徒さまが複数ご参加でした。

 

今までもお稽古でご指導させていただいておりましたが、上級者になられ、様々なお席をご経験されたからこその発見があったようです。

 

『え?ここでそれ言うんだ』

『ああ、ここで拝見…』

『で、出会いで返すと…』

『いや返さない』

『返さない?へぇー(°_°)!』

 

いつもと違うやり取りに気付く。

それは今までの蓄積があるから。

 

『えー、不思議。なんか不思議。』

『そうだね、不思議だね』

『ねー!』

『ねー!』

 

その不思議を同じ気持ちで共有できる仲間。

ここまで続けて初めて楽しめる茶道の面白さ。

 

先日は久々に復帰された生徒さまを迎えてた日でもありました。

『お帰りなさい。良かった。帰ってきてくれて』

『良かった。帰ってこれて』

 

茶の湯

ひとりでは歩けない道。

時々停まっても、止めないで。

楽しいと思える日が来るから。