講師(宗夜)ブログ
●ジェネレーションギャップ その2
通訳ガイド時代に、よそのお母さんから
『お子さんの英語の勉強を見れていいですね』
を言われたことがあります。
私は子どもの英語の勉強は一度も見たことがなく、そう伝えると驚かれました。
親が勉強を見ても良いことは一つもないと思っていました。殊に英語は。
これは自論です。
もちろん例外もあるでしょう。
ただ私の性格においては、これで良かったように思います。
英語は論理的な言語です。論理的思考能力が身についていない年齢では理解が難しいのです。
早くから勉強するとむしろ英語嫌いにさせてしまうかもしれないと思いました。
それが怖かったので勉強は見ませんでした。
英語の歌だけは幼い頃から一緒に歌っていました。リズムに乗って何となく。
文法や語句などの説明は一切しませんでした。
子どもに対して中学校時代も高校時代も『勉強しなさい』と口に出したことは一度もありません。
勉強しなくても良いやと思っていました。
何時間ゲームをしていても気になりませんでした。
私は勉強が好きだから勉強してました。
それぞれ好きなことをしていればいいと思っていました。
それでも語学に対する興味はあったようで、洋楽やラジオをよく聞いていました。
ある時、テレビで海外のニュースを英語で見ていて、話者のスピードで英文を理解しているのを知り驚きました。私は全然聞き取れなかったのに。
『何となく分かるんだよね。ゲームも全部英語だし。』
英語は彼にとっては手段であって勉強ではありませんでした。
後で知ったことですが、ゲームの多くを海外からダウンロードしていました。
日本版はやり尽くしたとのこと。
翻訳を待っていられないから自分で全て調べて英語版のまま楽しんでいました。
海外の人とオンラインでチームを組むことも多いそうで、何となく英語を喋っているとのこと。
何となく喋れちゃうのか…
文法書を片手に机の上で長時間勉強していた自分とは全然違います。
やっぱり私は関わらなくて良かったと思いました。
通訳ガイドの最中にも、ジェネレーションギャップを感じました。
香港から来ていた16歳の女の子は、ところどころで流暢な日本語を話しました。
『どこで日本語を勉強したの?』
『え?ナルトだよ。』
ナルト?漫画の?
漫画かぁ…。それでここまで喋れちゃうんだ。
インドから来ていた建築学部の学生は、敬語まで完璧に理解して話しました。
『今日のガイド面白かったです。初めて聞いた話もたくさんあって。ありがとうございました。』
ガイド中は英語でしたが、帰りの電車で偶然会った時には日本語でそう言ってくれました。
『日本語がお上手ですね。何年住んでいらっしゃるの?』
『え?1ヶ月ですけど。もう帰りますし。』
いっ…、かげつ…
聞けばYouTubeで勉強してきたとのこと。
そうかぁ…。
子どもが高校卒業を控えた時、AO入試で得た進路先から英語の宿題が送付されました。
子どもは英検で準2級を合格していたので、それなりに文法も分かっているんだろうとタカをくくっていました。
『ちょっと宿題に自信がないから見てくれる?』
と言われて『あいよ』と軽く返事をした後に驚愕しました。
He is dasunot drive the car.
↑
(dose notと思われる)
こ、これは… (@_@)
『あ、あのさ…。be動詞と一般動詞は一緒には使えないん…だよね…。(スペル違うし)』
『え?あ、そうなんだ。』
うわぁー、ごめん。
たまには勉強見てあげれば良かったの、かも。
でもどうやって準2級受かったの?
『勘っす』
勘っすか…。
しかし案外それで良いのかもしれないね。
テストって何だったのかな…。
ジェネレーションギャップにも色々あるけど、新しい世代に一本取られた嬉しいギャップでした。