講師(宗夜)ブログ
2022-11-12 15:30:00
所作(64)●逆に私は全部言う
前述のブログでは、言葉を超えた力の話をしました。
一つ補足をするならば、宗嘉には美しさの基準がキッチリと見えています。言葉は柔らかいのですが、動きや速さなどに向ける目線は鋭いのです。
宗嘉は美のクリエイターだと私は思っています。
伝統をしっかりと守りながらも、より美しく見える細やかな動きの研究に余念がありません。
私は宗嘉の美意識に全幅の信頼を置いています。
その美意識をいかに分かりやすく伝えるかが私に課せられた仕事です。
つまり私はコーディネーター。
宗嘉のお稽古とは対照的に、私は全てを説明します。細部まで全て言葉にして説明しています。
私が担当しているのは、初級者と中級者です。
上級のお稽古に向けての引き出しを作る段階です。引き出しにはたくさんの部品が入っています。
『あの時のアレ』というように、部品がすぐに取り出せなければ上級者のお稽古は難しいのです。
部品のひとつひとつを丁寧に説明して一緒に磨き、そして引き出しにしまう。
引き出しには名札を貼り付けて、
『いま、この引き出しにこの部品をしまいましたよ』とお稽古するのが私の役目です。
全てを説明するお稽古を一年ほど続けると、突然急成長する生徒さまが続出します。
『Bomb‼️(ボンッ‼️)』
知らず知らずのうちに力がついて、大きなバネの力が働いて、ある時生徒さまを思わぬ高みに押し上げます。
『こんな高いところに自分はいたんだ』
そうです。ご自身の本来の御姿です。
言葉を駆使したお稽古と言葉を超えたお稽古。
毎回丁寧にお稽古しています。