講師(宗夜)ブログ
所作ブログ(33)●適当に好きなことだけしていなさい②
楽しいか、楽しくないか。
好きか、好きじゃないか。
このような、好き嫌いの感情が人生においてこれほどに大事だったとは、目の症状が出るまで全く気が付きませんでした。
寿命まで変えてしまうとは思いませんんでした。
好きなことをゆったりと楽しむ。
本当にそれで良いんだなぁ…と思いました。
目の症状から数年経って、兼好法師の徒然草に似たような文章を見つけてドキッとしました。
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《徒然草 第百五十一段》
ある人のいはく、年五十になるまで上手にいたざらん芸をば捨つべきなり。
(中略)
ゆかしく覚えんことは、学び訊くとも、その趣を知りなばおぼつかなからずしてやむべし。
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五十になっても上手にならなかったらやめなさい。(中略)
知りたいことがあったら人に聞いても良いけど、大体のことが分かったところでやめておいた方がいい。
兼好法師さん、
ちょっとそれは言い過ぎのような…
両手を上げて賛同はできませんが…
一理あるかなぁと思います。
きっとガツガツした人間が兼好法師の近くにいたのでしょう。これでもか、これでもかと食い下がって質問していたのかもしれません。
それでは周りの人たちも迷惑です。
せっかくみんなで楽しもうと思っていたのに…
何事においても楽しいと思える範囲に留めておいて、周りの人とも仲良く良い雰囲気を作りなさい、それが、大人の知恵ですよ。
ということかも知れません。
他の段でも
物事は完璧でない方がいいよねー
と言っています。
完璧でない美を愉しめてこそ大人である、と。
哲学的な問いを残して、わざと完璧にしない場合もあるし、経済的な理由でやむなく完璧に出来なかった場合もあるし、色々あるけど、まぁ良いじゃない。
案外、高名な専門家ほど分からないことには正直に『分からない』と歯切れ良く答えています。
潔く応えるその姿は素敵です。
ああそうか、それで良いんだ。
追い求めすぎないところに心の満足があるのかもしれません。
月が欠けていても
花が盛りでなくても
美しいのさ。
ああ、やっぱり茶道につながっちゃうな…(笑)
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