講師(宗夜)ブログ
所作(11)●思い出は、思い出さない
子供の頃、こんなことがあって、あんなことがあって…。
何の気なしに宗嘉に話していた時のこと。
🟦宗嘉:昔のこと随分と頻繁に思い出すんだね。
🔴工藤:ああ、そうかも…。
🟦宗嘉:それ危険だから今すぐ止めた方がいい。
🔴工藤:どういうこと?
🟦宗嘉:お母さんもそういう癖あったでしょう?
🔴工藤:ありましたね。
🟦宗嘉:で、昔のこと思い出しては工藤さんに愚痴っていたでしょう?
🔴工藤:愚痴ってた。まるで今目の前で起こっている事態かのように詳細に説明しながら、怒りながら愚痴ってた。私に同意を求めながら。
🟦宗嘉:それが病気で亡くなる原因だったんだよ。
🔴工藤:そうかも知れないけど。母の場合は嫌な思い出でしたよ。いま私が話しているのは良い思い出だし…。何が問題なんですか?
🟦宗嘉:思い出は過去のことでしょ?いま現在のことじゃないよね?工藤さんに限らず、女性は過去を分析するのが好きだよね。
🔴工藤:そうですね。
🟦宗嘉:だけど、それを繰り返すと…。認知症になるよ。
🔴工藤:認知症?私はまだ40代ですよ。後半だけど。
🟦宗嘉:年齢は関係ない。いま、この瞬間を生きていない人はすでに認知症が始まっていると思った方がいい。
●過去の思い出に浸ることは危険。
●いま、この瞬間を生きよ。
宗嘉から事あるごとに言われる言葉です。
どういうことでしょう?
私たちは過去から未来に向けての一本道を歩いています。常にその途上にあり、自分がいま足をつけている地点だけが『現実』です。
ところが…
現実と思い出とのあいだを行ったり来たりと何度となく繰り返しているうちに…、意識が現実に戻って来られなくなるというのです。
頻繁に過去に戻るうちに、脳が過去を現実だと認識してしまうというのです。
その認識が誤りであることに気が付かなくなる。
ちょうど、パソコンのハードディスクの針が摩耗するが如く。現実に着地できなくなってくる。
時計の針が、今現在を忘れてしまい、あらぬところに意識を着地させてしまう。
いまを認知できない。
つまり認知症の始まりです。
甘美な思い出こそ消し去るべし。
と宗嘉は言います。
甘美な思い出とは、たいていの場合、他人から注目されたとか、優しくされたとか、承認欲求に由来していると言います。
そして遡ると最終的には乳幼児時代の思い出に辿り着くと言います。
🟦宗嘉:だから認知症になると乳幼児のように食事を自分で取らなくなって他人に口まで運んでもらったりするんだ。現実から逃げて他人に甘えて。優しくされる事だけを期待する。そういう風になりたいかい?
🔴工藤:なりたくない。
🟦宗嘉:そうだよね。それなら、今のこの瞬間に意識を集中させること。
いま、この瞬間を過去のどの時点よりも輝かせる。そのことだけに集中する。
でもどうやって?
答えはヨシアンの所作教室で。
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和から学ぶ気品ある仕草 美しい所作教室