講師(宗夜)ブログ

2026-02-14 07:15:00

●香付き花月之式『冬かすみ』

先日、リモートお稽古で香付き花月の式を収録しました。

今回の香銘は『かすみ』

 

香付き花月の流れ。。。。

・広間で迎えつけのご挨拶

・帛紗を腰につけたあたりで亭主が折据の持ち出し

・札を引いてまず最初に香元を決め広間のままでお香を焚いて聞き

・その後に小間にて平花月

・広間に下がったら香銘に因んだ歌を主客共に詠んで

・もう一度折据を回して会記を持ち帰る人を決めて

・亭主が会記を丸めてその方に渡したら

・折据の持ち帰り時に総礼

・送りつけのご挨拶

・順にお席を退出して終了

。。。。。。。。。。。。

 

この式の一番の楽しみどころが重ね硯箱の扱いと詠歌。

本式には墨を擦るのでしょうが、現代では筆ペンを用いることが一般的。

よし庵でも筆ペンです。

 

収録前日に宗嘉先生より和歌が届きました。

筆は工藤が取るようにとのこと。

。。。。。。。

冬かすみ

露の湯にまじる

香ひとすじ

誰も動かず

時だけほどく

。。。。。。。

キリッとした冬の外気。

けれども茶室の空気は炭や釜で温められてほんわか。

みなが集中して意識を内側に向けて香を聞く。

その香が揺らめきつつ宙に昇り静かに渦を巻くさま。

時の刻みもここでは気にせずに…。

我が身を空にゆったりと預けて。

 

そんな情景を和歌から感じ取りました。

 

ここに変体仮名を当てていきます。

画数や連綿の具合を考えて以下のように選字しました。

。。。。。。。

冬かすみ(可春ミ)

露の(乃)湯に(ニ)まじる

香ひとす(須)じ

誰も動か(可)ず(数)

時だけほ(本)どく

。。。。。。。

 

その他、会記の書く項目は以下の通りです。

 

香付花月之記

和歌と客の名

出香 宗夜

香銘 かすみ(か春ミ)

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人前で筆を取ることは少し緊張しますが、香や和歌を茶と共に味わう時間には何ともも言えない雅な趣があります。

 

お稽古で皆さまと実践できたら素敵だろうなぁと思いました。