講師(宗夜)ブログ
●唐物のお稽古
先日、唐物のお稽古を見させていただきました。
この日は、宗嘉組と宗夜組と2つに分かれてのお稽古でした。
宗嘉組のお点前
・茶通箱(更好棚)
・台天目
・逆勝手濃茶(丸卓)
宗夜組のお点前
・唐物(2名)
良いですねぇ〜。
ウキウキします😙
でも弾む気持ちを少し控えて表面はクールに。
理由は後ほど。
宗夜組の2名さまは中級に入られて間もない生徒さんですので、まず最初に宗夜の唐物のお点前をご覧いただきました。
音はなるべく立てぬよう。
無駄な動きはせぬよう。
手指の先、足指の先、それぞれの関節の曲がり具合にまで気を配ります。
動きを滑らかに行えば衣擦れの音も抑えら、厳かな空気が流れます。
お点前をご覧いただいた後には、生徒さんの実践お稽古。
帛紗捌きも中級から複雑に。
・真之真
・真之行
少〜し縮めて
じわぁぁと伸ばす 1・2・3
小指と薬指で持っている端をハラリと落とす。
まるで花びらが一枚舞うように儚げに…
そぉぅ、良いですね。
美しいです。
とても心地よい時間。
今この空間には私たち3名しかいなくて、3名の心がしっかりと繋がっていて、畳の上に居るはずなのにちょっと浮いてて…
余計な音はなく
邪念もなく
ただ目の前のお点前だけに3名が3名ともに集中している。
まるで私たちだけがシャボン玉のようなカプセルに入って無音の宇宙空間にふわふわと浮いている感じ。
宗嘉組からの明るい声が襖越しにかすかに聞こえる。
宗嘉組には宗嘉組のシャボン玉があって、4名の心が繋がって、同じように宇宙空間にふわふわと軽やかに浮いているのが離れていても分かる。
楽しいでしょ
うん、楽しい。
湯を沸かす茶室にはしっとりと湿り気があり、シャボン玉の中に優しい潤いが満ちている。
この感覚。
これが多分、右脳の喜び。
和やかで、静かで、穏やか。
キャッキャッと騒いでいない。
あまりに弾んでしまうと、本当に大切にしたい物が見えなくなってしまう。
いま…
私たちを取り巻く状況は厳しい。
かつてないほどに厳しい。
だからこそ気付くことができた。
この優しいシャボン玉の感覚。
心が安らかで、相手を信じて、光に向かって上昇しようとする崇高な感覚。
これが私たちの強みであり、宝であると。