講師(宗夜)ブログ

2025-02-01 20:22:00

●初釜茶事

2025年1月末

よし庵にて初釜茶事が催されました。

華やかなお着物姿での集いに、誰もが心ウキウキ💖

皆さまのお着物姿を見渡しプロカメラマンの太田さまが一言

『本日はどなたも色が被っていませんね!』

『ああ、本当だ!』

『おお〜〜❗️』

と謎の盛り上がり。

 

色合いは実に様々…

鶯色、黄金色、濃紫色、薄桃色、空色、薄紫色、梅色

春🌸がひと足先に訪れたかのようでした。

 

この日は気持ちの良い青天が広がっていて、それが一層私たちの心を軽くするのでした。

『いいお天気ね』

と声が上がった後に、

『ちょっとだけ風が強いよね』

という声も出て

『あー、ごめんなさい。私の抑えきれないヤル気が風を吹かしたみたいで🌪️』

と初炭手前の生徒さま。

でも腰掛け待合に移る頃には風が止んで

『あれ、止まったね』

と言うと

『止めときましたー』

と太田さま。

『さっすが〜❗️』

とまた盛り上がって腰掛け待合へ。

 

作法通りに亭主との無言のご挨拶を経て、お茶室へ…

亭主とお客様の問答を終えたら初炭手前です。

 

ご担当の生徒さま、素晴らしい初炭手前をご披露くださいました。

前日までお稽古を積み、その後もご自宅で練習を続けてくれたそうです。

『練習しすぎて筋肉痛を起こした。こんな筈ではなかった』と、

笑い🤣の渦を作りつつ、しっかりとお役を果たしてくださいました。

その御姿を認めた皆さまの優しい拍手👏

この温かい空気がよし庵なのです。

 

そして宗嘉先生の心尽くしの茶懐石料理

初釜茶事.JPEG

。。。。。。。。。。。。

向附:鯛の昆布じめ いくら

御飯:一文字飯

汁椀:白味噌汁 里芋 結び昆布

椀物:鶏の温綿椀 しめじ

焼物:鰤のつけ焼き

預鉢:なめこと金柑のみぞれ和え

進肴:長芋かん

八寸:蓮根の白煮

牡蠣のうま煮

箸洗い:クコの実

湯斗

香の物:沢庵 赤かぶ きゅうり

主菓子:椿もち

干菓子:玄米と胡麻のおこし

。。。。。。。。。。。。

 

初釜でのお料理も素晴らしいものでございました。

 

●鯛の昆布しめ いくら

鯛に昆布の香りと旨みがうつって芳醇な味わいに。

まるで真珠貝のような盛り付け。

イクラと共にお箸で無理なく召し上がっていただけます。

 

●白味噌汁 里芋 結び昆布

白味噌汁の中央に鎮座するのは六角形の里芋。

その上に巻物のような結び昆布と黄金色のからし。

六角形は正三角形の集合体で、永遠を意味する吉祥模様。

 

●鶏の温綿椀 しめじ

蓋を開ければフワリと広がるいい香り。

『わぁぁ…』

自然と笑みが溢れます。

鶏のお団子をとろける白い薄餅が覆い、柚子の皮と人参で彩りが添えられています。

箸を入れれば驚くほどの柔らかさ。

旨みたっぷり。それでいて後味さっぱり。

 

●鰤のつけ焼き

こんがり&ふっくらの鰤のつけ焼き。

絶妙な火の入り加減に皆さま驚愕。

こんな風に私も作りたい…

それにしても美味しいわね😊

と箸が進むのでした。

 

●なめこと金柑のみぞれ和え

さっぱりとした小鉢。

金柑はよし庵の茶庭の恵み。

梅色の小鉢に白と黄金色の金柑がよく映えます。

おろし大根が消化を助けてくれます。

 

●長芋かん

雪のように真白の長芋の寒天。

山吹色のウニと若緑色のオクラでお化粧されています。

長芋の寒天寄せは、私も含めてどなたもが初めていただきました。

宗嘉先生が何度も何度も試して仕上げた爽やかな一品です。

つるり、シャキシャキ…

優しいお出汁でいただきます。

 

●蓮根の白煮 牡蠣のうま煮

白さ際立つ蓮根の菊

こっくり艶やかな牡蠣のうま煮

山がちで海の近い私たちの国土を表現したような八寸。

 

●クコの実の箸洗い

一連の盛り上がりを徐々に鎮めるような、箸洗い。

ごく薄い昆布の旨みを舌で追いつつ…

名残を惜しみつつ…

 

●湯斗 香の物

そう、やっぱり美味しいの。

千々にちぎれた白い米粒が乳白色のお湯に踊る、湯斗。

そしてやさしい塩味の香の物。

どちらも奥の方に甘味がある。

それを静かに探っていく喜び。

 

●主菓子

椿もち

生気あふれる深緑色の椿の葉に挟まれたお餅。

道明寺粉にシナモンパウダーを混ぜた生地で粒あんを包み、椿の葉で挟んでいます。

口当たりの柔らかさを追い求め、道明寺粉の粒の細かさにこだわっております。

日本で昔から愛されるお菓子、椿もち。

ふと古人に想いを馳せます。

 

 

そして続きお薄のお点前。

担当する生徒さまも、お稽古を重ねてこの日に臨んでくださいました。

穏やかな空気が茶室から流れてきます。

繰り返し繰り返しご亭主に臨んでくださり、その度に少しずつ自信を身に纏ってくださる。

少しずつというところが大事なようです。

少しずつだからこそ確実に前進されておられます。

 

皆さまのお陰で、よし庵の初釜茶事は素晴らしいものとなりました。

巳年にふさわしい飛躍の先駆けを感じる一日でございました。

 

ご亭主の皆さま

ご参加のお客様

カメラマンの太田さま

誠にありがとうございました。