講師(宗夜)ブログ
●目覚めよ、筋肉(ボディ編)
前述と同じくインスタにて。
様々なエクササイズも届きます。
『反り腰』
そうそう、私これなのよ。
でも自覚したらだいぶ良くなったわよ。
『腿張り』
うん?あれ?
これも当てはまるかも。
腿張りは子供時代からの悩みですが、生活習慣も関係しているように思います。
40代の初めに一大決心をしてダイエットに励みました。
30代の10年間は体型が太めで根強いコンプレックスがありました。
40代からは後悔のない日々にしたいと思ってダイエットをしました。
『痩身の効果をいち早く感じたければ大きな筋肉を動かすべし』
とテレビで放映されていました。
臀筋(でんきん:お尻の筋肉)は消費カロリーが高いとのこと。
『とにかく歩いてみよう』
とせっせと毎日歩きました。
ゆるめに食事制限も課して1年間で5〜6キロくらい痩せて、その後の1年間で3〜4キロ痩せました。
痩せたのは良いのですが…
もしかしたらこの時の習慣が今の体型のデメリットにも通じているのかも知れないのです。
臀筋が発達して後ろ側の筋肉が大きくなるのと同時に、太腿の前側も大きくなりました。
前後のバランスを取るように更に発達したように思います。
本当は焦ってダイエットしない方が良かったのかも知れません。
短期間での急激な変化ではなく、小さな筋肉にもアプローチして5年くらいかけて総合的に筋量を増やしていく方が良かったのかも知れないです。
なぜ今こんなに後悔しているかというと、これが着付けの悩みに直結しているからです。
私は下半身の筋肉が外に張っているために着付けを『裾窄まり:すそつぼまり』に出来ません。
本当は今よりも裾窄まりにする方が着姿が綺麗なのです。
着付けだけを教えている先生でしたら『もっと裾窄まりに』と断言するでしょう。
畳に座る習慣がなく、草履を脱がずにテーブルと椅子での生活であればそれも可能です。
ですが私は茶人。
畳間での立ち座りを生業としています。
正座を主とする立ち座りには、お尻の真下の生地に大きな負担が掛かってしまうのです。
お尻や太腿の筋肉が、正座時には横に大きく潰されて、八掛が左右に引っ張られてしまうからです。
一時期は着姿を優先して裾窄まりをしていましたが八掛を度々修繕する始末。
着物地まで及ばないまでも、いずれは布も弱くなりますので『ビリリ…』と人前で破ける可能性も否めません。
すぐに結果が出る大きな筋肉ではなくて、本当は体の奥にある小さな筋肉が大事だったんだなぁ…。
慎ましくプロに伝授を乞うて、もっと体のことを学んでから行動すれば良かったなぁ…と思っております。
ところで…
小さな筋肉を丁寧に動かすという行動は、実に美しいものです。
茶道で分かりやすく説明すると
『お道具の持ち方』がこれに当たります。
初心者のうちは、指をいっぱいに広げてガバッと上から取ってしまうことが多いのです。
指の筋力が弱いことを自覚しているから、物を落とさないように無意識に表面積を広げているのかも知れません。
同時に『指を広げることはみっともない』という概念自体が身についていないこともあるでしょう。
残念なことに、この行動はとても幼稚に見られてしまいます。
大人の私たちがすると、違和感や嫌悪感まで抱かせてしまう可能性もあります。
お道具を丁寧に運ぶためには、見た目以上にたくさんの小さな筋肉が働いています。
筋肉同士の滑らかな連携も不可欠ですので、筋肉を動かすための神経も張り巡らせなければいけません。
『お茶碗を美しく手元に運ぶ』
たったこれだけの行動を改めるのに数ヶ月〜数年を要します。
それは小さな筋肉の存在に気付いていなかったから。
気付けなければ動かすことは出来ません。
『気付き』が判断に影響を及ぼす例を聞いたことがあります。
フランス語では、蝶々も蛾も
『パピヨン(papillon)』
言語での区別がないため、羽が立っていても伏せていてもフランスの方々は蝶々と蛾の識別が出来ないそうです。
明らかに違うではないかと私たち日本人は思うけれども、気付かなければそういうこともあるのかな、とも思います。
まずは小さな筋肉に気持ちを配ってみましょう。
気付けば筋肉は目覚めてくれます。
また一つ次なる自分への気付きにつながります。
それが連なって重なることが自信かもしれません。