講師(宗夜)ブログ
●口切りの茶事 其のニ
初炭手前で座が温まりつつある頃、茶懐石料理となります。
宗嘉先生の心尽くしのお料理が皆さまの元へと運ばれていきます。
。。。。。。。。。。。
《口切りの茶事 献立》
向附・・まぐろのたたきとろろ
御飯・・菊花飯
汁椀・・合わせ味噌 粟麩 銀杏
椀盛・・海老しんじょ蕪のすり流し
焼物・・鶏肉のしぎ焼き
預け鉢・・香味豆腐
小吸物・・むかご
八寸・・かじまぐろの米粉揚げ / あんずの絹衣
香の物・・沢庵 / きゅうり / 赤かぶ
菓子・・抹茶栗蒸し羊かん
干菓子・・りんごの琥珀糖
*濃茶 松雲の昔*
*薄茶 千木の白*
*。。。。。。。。。。。*
*向附のまぐろは、**品良く小粒に賽の目切り。*
*しっかりと味が漬けられてとろろが添えられ、きざみ海苔でお化粧されていました。*
*菊花飯の美しいこと✨*
*短い秋を惜しむような飯椀。*
*黄金色の花弁が吉祥文様のように黒塗りの椀に映えます。*
*香りよく歯触りもシャキシャキと小気味良く。
*汁椀は合わせ味噌*
*例年は寒さに合わせて白味噌仕立なのですが…*
*今年は気温が高めのため、赤味噌の割合も高い様子。*
*粟麩がもっちりと表面に汁の旨みを纏っております。*
*海老しんじょ蕪のすり流し*
*朱色の海老がちらほらと顔を見せる美しいしんじょ。*
*蕪のすり流しが羽衣のように柔らかくしんじょを包んでいます。*
*椀から放たれる香りと**箸に伝わるもっちりとした感覚。*
*芸術品のような一椀は、見た目通りの美味しさです。*
*鶏肉のしぎ焼き*
*上質なお肉をほんの少し。*
*よし庵のこだわりです。*
*甘辛い味付けに胡麻と七味を散らして。*
*脂の加減も程よく大人女性にピッタリな量と質。*
*香味豆腐でちょっとアクセント。*
*よく冷やされたお豆腐を、香味野菜と共にさっぱりと召し上がっていただきました。*
*小吸物はむかごが入った梅風味。*
*こちらもさっぱりと梅風味。*
*むかごも秋の味。*
*コロコロと可愛い見た目。*
*栄養がギュッと詰まっている女性に嬉しい食材です。*
*八寸の二種は、宗嘉先生のこだわりにより、銘々皿にて供しました。美しい盛り付けを愉しんでいただきたいという心配りによるもの。*
*あんずの絹衣は、まるで真珠貝のよう。*
*その後、香の物・湯斗を経て主菓子*
*抹茶栗蒸し羊羹*
*美術品のような主菓子。*
*浮島の薄いスポンジの上に、深緑色の抹茶羊羹。*
*側面は渋皮煮の大粒の栗の断面。*
*深緑緑→紫掛かった茶色→黄金色*
*と、大木の年輪のようなグラデーションを見事に表現。*
*大きな栗はこっくりと豊かな甘味を持ちます。*
*干菓子はりんごの琥珀糖*
*爽やかなりんご風味。*
*賽の目に切ったりんごを琥珀糖に閉じ込めました。*
*海に囲まれ、山険しく、川に恵まれた美し国の味わい。*
*たっぷりと味わって…*
*この後の続き薄茶へと向かいます。*
*生徒さんによる続き薄茶のお点前は誠に見事で、熱心な日頃のお稽古が花を咲かせたようでした。*
*人前でお点前をすることで、技や風格などの全てが磨かれていくようです。*
*人の目に触れるということは、とても大切なのだなと思います。*
*お役目を引き受けてくださってありがたいです。*
一刻一刻を愛でる喜び
友と茶を分かち合える幸せ
季節の移ろいに身を委ねる心地よさ
『和』の道を堪能したお茶事でございました。









