講師(宗夜)ブログ
●真之茶事
10月末の日曜日『真之茶事』がよし庵にて催され、社中の生徒さん5名さまがご参加くださいました。
『真之茶事は初めてなんです💦』
ドキドキしながらお集まりくださった皆さま。
『大丈夫ですよ。身内の催しですから😊』
とご案内しました。
最初はぎこちない自己紹介からスタートしました。
社中の仲間とは言え全員が顔見知りというわけではありません。
お稽古曜日ごとにメンバーがそれとなく決まっているのでした。
しかし、よし庵の生徒さん達の社交性はさすがであります。
しばらく言葉を交わすうちにすっかり打ち解けました。
この時に話題に上ったのが
『日本の伝統文化をいかに後世に繋いでいくか』
雑談は熱を帯び…
。。。。。。。。。
●多少は形が変わっても良い。
●時代と共に文化の形態が変わるのが恒である。
●どんな形でも良いからとにかく文化を繋いで行きたい。
●次世代の中には真髄を知りたいと思う方もおられるだろう。
●そのような方に難解なものを継承できればいい。
。。。。。。。。。
と全員の気持ちがひとつなったところで、宗嘉先生の精進料理が運ばれてきました。
ところで前回の6月の真之茶事では本筋に則って開催しました。
。。。。。。。。
真之炭手前
↓
菓子七種
↓
真之行台子
↓
一の膳(精進料理)
↓
二の膳(懐石料理)
↓
薄茶
。。。。。。。。
しかし余りにも時間が掛かり過ぎ、ご参加の皆さまも、開催者側も、疲労困憊したのでありました。
疲れてしまっては後味もよろしくなく、何のために開催したのか、お集まりいただいのか、その意味がぼやけてしまいました。
厳かな雰囲気を保ちつつも、時代に合わせた形に変える必要があるだろう、と宗嘉先生と相談して今回は正午の茶事形式を取り入れたのでした。
結果は大成功!
前回よりも時間が短縮されたことで双方の負担が減り、ご参加の皆さまも最後までにこやかでいらっしゃいました。
それにしても、やはり伝統文化は素晴らしいと改めて思うのでした。
着物や茶道を始めたのは30代の初め。
カッコ良さそうだから始めた
お菓子が食べられるから始めた
その程度。
始めてみたら難しくて驚きました。
なかなか覚えられなくて
下手で
恥をかいて
たまに嫌になって
でも辞めたいとは思わなくて
いつの間にか生活の一部となって
そして気が付いたら次世代に継承する立場になっていました。
私たちはプロもアマも関係なく、この文化が無くなって欲しくないと真剣に思っています。
誰かに強制されて伝統を繋いで行こうとしているのではありません。
なぜだか理由は分からないけれども、心の底から突き動かされるような自発性を持って、周りと協力しながら繋いで行きたいと切に願っています。
単なる趣味ではここまで気持ちが入らないでしょう。
伝統文化だからこそ、ここまで熱が入るのだと思われます。
そしてここまで熱が入った人だけが『自分のものに出来た』と言えるのではないでしょうか。
この日
私たちは同じ気持ちを持ちながら、とても心地の良い時間を過ごしたのでした。
宗嘉先生のお料理はどれも身体に優しく美味しいものでした。
。。。。。。。。。
(一の膳)
向附・・粟麩のみぞれ和え 甘長唐辛子
汁椀・・八丁みそ仕立て 里芋 オクラ
煮物椀・・蓮根しんじょ椀 湯葉 三つ葉
焼物・・大根の香味焼き
強肴・・胡麻豆腐
湯斗・・らっきょう茶漬け えごまの葉 あおさ 梅肉 ぶぶあられ
香の物・・沢庵 なす 赤かぶ
(二の膳)
向附・・まぐろと鯛の平造り
椀盛・・いかの印籠煮 焼き豆腐 ほうれん草
焼物・・ぶりの海老みそ焼き アスパラ しいたけ
強肴・・しめじの海苔酢
箸洗い・・梨
八寸・・たたみいわしのクリームチーズ挟み焼き かぼちゃ素揚げ
菓子(七種)
◆練り切り「すずめ」
◆蒸し菓子「栗とラム酒の浮島」
◆蒸し菓子「薯蕷まんじゅう(松茸)」
◆「栗きんとん」
◆冷やし菓子「金時羊かん」
◆干菓子「栗の押しもの」
◆果物「梨」
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●粟麩のみぞれ和え
もっちり、時々つぶつぶの粟麩が大根おろしと共に和えられています。両面が香ばしく焼かれて満足感のある一品
●蓮根しんじょ椀
まるでつくねのような味わい。
これが蓮根とは!
もっちり、時々サクサク。
すりおろした蓮根と、賽の目切りの蓮根の共演です。
●胡麻豆腐
宗嘉先生の手作りの胡麻豆腐。
わさびを添えて。
胡麻がたっっっぷり。
葛粉でもっっっちり。
身体を温めてくれる女性の味方。
●らっきょう茶漬け
らっきょうも宗嘉先生の手作り。
さっぱりと口が濯がれます。
●まぐろと鯛の平造り
当日の朝に宗嘉先生がさばいてくださった新鮮なお造り。
丁寧に臭みを取り除き、旨みが凝縮されています。
一口々々、皆さまは本当に喜んで味わってくださいました。
美味しい
楽しい
嬉しい
このような言葉が出る場に神様がいらっしゃるに違いありません。
お椀を手に取るごとにふわりふわりと皆さまは優しい笑顔を浮かべておられました。
その後…
宗嘉先生のお点前。
魂の込められた厳かな時間。
はっきりと道を照らしてくれる師が世に何人存在するでしょうか?
稀有な存在に巡り会えた幸せを、皆さまと共に温かく胸に抱きつつ…
神無月の真之茶事が締めくくられたのでありました。







