講師(宗夜)ブログ

2024-09-27 20:50:00

●実りの秋茶会と自己ブランド化

茶会4.jpg

9月の第4日曜日

よし庵にて実りの秋茶会が開かれました。

この日も気温は31℃。

湿気もたっぷりで、湘南は朝からむぅ〜っとした空気に包まれておりました。

無理なく薄物をお召しくださいとお伝えし、私自身も絽を纏いました。

定刻には皆さま爽やかな笑顔でお集まりくださいました。

様々なお色のお召し物。

薄物でありながら初秋を思わせるお色味…

さすがであります😉⭐️

 

カジュアルな茶会ですので、ざっくばらんに様々な話題で盛り上がりました😆😊😄

途中でふと

『あー!大人って楽しい!』

という話になり、

。。。。。。。。。

・本当に楽しい

・大人がこんなに楽しいなんて20代の頃には想像もしなかった

・若い頃よりも今の方が精神的に自由

・むしろ今の方が夢がある

・現実が見えてきたから無駄な緊張がなくなった

。。。。。。。。。

と虹色のシャボン玉のように次々と言葉が弾けました。

 

なんだろう…

なんで今の方がこんなに楽しいんだろう…

あ!おしゃれだ!

年齢を重ねた大人のおしゃれを私たちは知ったからだ!

着物のおかげで。

と、私の中で答えが出たのでした。

画家のバルデュスは

『日本人女性の身体は着物が似合うように出来ている』

と断言し、節子夫人にはスイスでも着物の装いを求めたそうです。

骨格の作りや、筋肉の付き方、動き方が日本人に合っていると画家はプロの目で分析していたのでした。

合っているものに出会えるか、出会えないかで人生の味わいが変わってしまう。

出会えた私たちは幸運だと思いました。

 

そんなことを思いながら帰宅後にYouTubeで動画を眺めていたところ、

『プラダを着た悪魔』

がピョコッと出て来ました。

ああ、見た見た。

アン・ハサウェイ可愛いかったなぁ。

2006年か。

もう18年も前か。

懐かしくなって紹介動画をいくつか眺めていました。

すると、公開当時とは自分の目線が全く異なることに気付いたのでした。

公開当時は私は30代前半。

精神的に20代を引き摺っていて、アン・ハサウェイ演じるアンドレアに共感しました。

(いじめられて可哀想)

メリル・ストリープ演じるミランダには興味も持てず、『ひどいわぁ』とアンドレアに同情していました。

 

それが、アラフィフになるとガラリと変わってミランダの視線になりました。

確かにデビルかもしれない。

けれどもどうだろう…

このカッコ良さ!

アンドレアが面倒見の良い先輩ナイジェルに泣きつくシーン。

ナイジェルはアンドレアを突き放します。

『目を覚ませ、サイズ6ちゃん。彼女は自分の仕事をしているだけだ』

30代前半にはその真意が分かりませんでした。

ミランダの仕事とは…

美を生み出すこと。

独りよがりの美ではなく

確実に売れる美を生み出すこと。

つまり雇用を生み出すこと。

利益を出して社員のお給料をきちんと支払うこと。

彼女がGoサインを出せば、売り上げを待つ前に何億という金が先に動いて、一斉に生産ラインがスタートする。

失敗は許されない。

その重みが分かるかい?

ナイジェルの台詞が、今の私にはこのように響きます。

 

年齢を重ねた女性の持つ美しさと品格。

コートとバッグをぼーんとデスクに投げるのは例外です。あれは良くないです。

ファッションを愛する人のすることではない。

それでもつい惹かれてしまうのが最初の登場シーン。

ミランダが来るとなると、和やかな雰囲気が一変して戦闘モードに。

ドタバタとスタッフが緊張してデスクを片付けたり、ヒールの靴に履き替えたり。

大変だ、大変だ💦

だけど、もしミランダがいなかったら?

ダラダラと時間の区切りがなくなり、スタッフの服装はダサくなり、誰も憧れなくなり、売り上げも急降下。

どの業界も社員のブランド化に社運が掛かっているのかもしれません。

つまり、ミランダは守護神。

憤怒の明王と言えます。

明王はたいてい炎を背に怒っている。

怠けないように怒っている。

そんな風に思いました。

 

そしてもう一つ。

20代や30代の先頭に立ってリーダーであり続ける難しさも、今の私には理解できます。

20代・30代(40代前半も?)は、アラフィフから見ると視野が狭く感じられます。

その年代、その年代に特徴があって成長段階がありますから、それで良いのです。

でも、それこそ50代になったら全体の利益・不利益に考えが及ばないと仕事で成功することは出来ません。

それを言葉ではなく、外見と風格で相手に納得させているのがミランダです。

垣間見れる日々の努力。

若い女性でも疲れるヒールを事もなげに履いています。

徹底した体重の管理と筋肉を落とさないエクササイズがその姿を可能にしています。

本当は足が痛いはず。

疲労もあるはず。

でも微塵も弱みを周囲に感じさせない。

ここが格好良い。

 

私たちにとってミランダに代わる存在が、着物です。

着物で生活していた時代には、ミランダのようなビシッとした女性が多かったのではないかと想像します。

着物は、重い・暑い・苦しい・難しい・そして美しい。

制約も多いけれど、やはり美しい。

着物自体が美しいので、人間の方が努力して着物に合わせて行動します。

よし庵には

『よっこらしょ・どっこいしょ』

などと声を上げる女性は一人もおられません。

 

しかし、もし私が着物に出会っていなければどうだろうかと想像しました。

茶道にも出会っていないし、そうなると『どっこらしょ』と声が出ていたかもしれません。

太りやすい体質なので今よりも大きなお尻になっていたかもしれません。

着物を着て毎日正座をするから、嫌でも自分の体重を意識します。

着物と茶道のおかげで自己ブランド化の日々を過ごせています。

 

『水は低きに流れる』

という諺があります。

楽な方に流れるのは簡単だという意味の諺です。

本当にその通りだろうと思うのです。

 

ただ、ストイックになり過ぎるのも避けたいところ。

人間性が失われては本来の魅力も半減してしまいます。

そんな時は『お喋り』時間を設けて元気をチャージ!

 

よし庵ではこれからお茶会の開催日を増設する予定です。

女性の5つのお愉しみを満たすお茶会を目指しています。

・おしゃれ

・おしゃべり

・ランチ

・スイーツ

・抹茶

 

今回のお茶会も、宗嘉先生のお料理は身体にじんわりと優しく美味しいお献立でした。

。。。。。。。。。

《実りの秋茶会献立》

さわらのしば漬けあん添え

バターナッツかぼちゃのすり流し

ほたての黄身酢がけ

お茶漬け

主菓子:小萩

。。。。。。。。。

残暑厳しき折ではありましたが、味覚から秋を感じたひと時でございました。

 

今後もより多くの皆さまと愉しい時間を持てましたら誠に幸いに存じます。

12月初旬にクリスマス茶会を開催予定です。

宗嘉先生のクリスマス創作料理をどうぞお楽しみになさってくださいませ🎅🎄