講師(宗夜)ブログ
●しばらくは薄物を…
まだまだ暑さが続く9月。
最高温度がしっかり30℃を下回るまでは、私は薄物を着る予定です。
昨年も9月末まで薄物を着ていました。
生徒さんから
『帯や小物はいかがしますか?』
との質問を受け
『長着が薄物なのでその他も全て薄物仕様で行きます』
とお答えしました。
ただ、博多帯は締め始めました。紗献上ではなくて普通の博多帯です。
今年の夏も昨年に負けず猛烈な暑さでした。
『記録的』という単語を何度耳にしたことか。
仕方ないです。
どうにか慣れて順応していくしかないでしょう。
暑さについて一つ良いことを上げるとすると、汗をかけることも幸せなのではと気付いたことです。
私は真夏でも補正をしっかりとしています。
麻布をきっちり巻きつけて表面を平らにしてから襦袢や長着を着ています。
おかげで着崩れはないし、汗も長着や襦袢には滲みません。
が、麻布は一日中私の汗を吸い、しかも蒸発しないのでサウナのごとく非常に暑いです。
そのせいか着物から解放された時にはものすごくスッキリとします。
汗を出すということも、人間には大事なのだなぁと思いました。
ただ、真夏の着物ライフは過酷でありますので強くお勧めはいたしません。
私は朝に出勤して夜に帰宅するので一番暑い時間帯を避けています。
また自宅が職場の隣町ですので通勤時間も短いのです。
この二つのことが着物を続けられている大きな理由と思われます。
生徒さんには『くれぐれもご無理のないように』とお伝えしています。
帰宅して着物や補正から解放された時、麻布がボトっと音を立てて床に落ちることがあります。
その日の暑さを思ってお風呂に入った後、身体も気分もスッキリとして睡眠が深いことに気付きました。
汗のおかげで代謝が促進されているような感じがします。
ところで補正につきまして。
複数の方から
『補正は必要なのですか?』
と聞かれることがあります。
好みは人それぞれなので、型にはまらずご自由に選ばれれば良いと思います。
ふわりと着たい方もいらっしゃるし、きっちりと着たい方もいらっしゃるし、着ている時間が長いのでストレスなくお好きにお召しになることが一番良いと思います。
お見受けするところ…
背が高くてスレンダーな方は、さほどの補正を必要としないようです。
上半身と下半身のボリュームが同じくらいなので補正が少なくて済むと思われます。
補正で悩まれるのは小柄さんでしょう。
私の体型は小柄でありながらも骨が太く、同時に筋肉もしっかりとついています。
太い骨を支えるには太い筋肉が必要ということでしょうか。
背の高低さに関わらず、骨や筋肉の割合は人体で同じくらいだと思われますので、腰の位置が低い方ほど裾窄まりが実現しにくいのです。
私が補正なしで素の体型のまま着物を着ると、ゴツゴツと肩のあたりの関節が目立ってしまうのでした。
また、太ももが張っていることで下半身が大きく、そのまま着るとフレアスカートのように裾が広がってしまいます。
このような場合には、上半身と下半身との境目を出来るだけ小さくするような補正が必要です。
しかし体型は年齢と共に変わるもの。
どなたも自分の身体と対話するように補正も少しずつ足したり引いたりしながら、一番良い見栄えを探っていく手間が必要かも知れません。
洋服にはこの手間はありません。
ただ単に着るだけなのに、和服はいちいち複雑です。
『まったく、日本人だなぁ』
と苦笑せずにはいられない我々の文化。
いつから単衣?
まだ薄物は許される?
など、決まりごとが多い傾向も日本人ならではです。
五七五とか
五七五七七とか
私たちは定型と呼ばれる決まりごとが、心底好きなんでしょどうぞお楽しみに😊