講師(宗夜)ブログ
2024-05-10 20:59:00
●されど平点前
風炉の季節を迎えました。
半年ぶりの風炉のお稽古のため、平点前をご要望の生徒さまが多くいらっしゃいます。
お稽古を終えられて
『あぁ、私は基本が身に付いていなかったんですね…』
と肩を落とされることがあるのですが、全くそうではないのです。
真反対なのです。
『違うのです。お力があるからここまで注意ができるのです。』
と申し上げます。
全ての流れが身体に染み込んでいらっしゃるからこそ、プロの技なるものを少しずつお伝えしております。
手の動き、足の動き、右手、左手、三手、二手…
これらを全部覚えられたら、是非とも宗嘉先生のきめ細やかな配慮にご注目いただきたいのです。
・指の関節の曲がり具合
・動きと動きの時間の間隔
・身体の重心と支点の所在
・柄杓の斜度
・動きの振れ幅
宗嘉先生であれば、たとえ平点前でも、たとえ盆略点前でも、目の前の方を感動させることができるでしょう。どんなに軽いお点前であっても商品にすることができる。
それがプロの技です。
プロの何がすごいのかは口ではつたえられません。
技を真似してもらい、宗嘉先生のメンタリティを少しずつ体得していただいています。
生徒さまは、他にお仕事を持たれていたり、ご家庭でご家族に力を尽くされていたりと、茶道に割ける時間が限られております。
ですが趣味としての茶道であっても、本物の技を知ることで人生の深みが変わってくると私たちは思っています。
限られた時間だからこそ、その輝きが際立つこともあるでしょう。
色々なお点前がある中で、『平』に時間と労力を傾けることが出来る。
ある意味、贅沢かも知れません。
されど平点前。
楽しい時間でありました。