メモ(覚え書き)
寸法の取り方
いただく図面で、設計者の意図が伝わりにくいものがあります。
例えばこの図面はどう思われるでしょうか?
製品を作成するにあたっては必要な寸法は記載されているので問題はありません。
でも私としてはどうしても引っかかるんです。それはどこだと思われるでしょうか?
少し考えてみていただけないでしょうか?
それは基準点の位置なんです。この図面の寸法表示をみると左側の正面図は下を基準に寸法がとってあり、右側の側面図は基準が上になっていると判断されます。そうなると正面図にある14キリの位置の( )寸法は???と矛盾を感じます。
下側にある小判穴なんですが、そもそも小判穴は調整用の穴なので、今回の図面で寸法を記載するとすれば、正面図も上が基準で20は( )を外し、下側の8を( )寸法にしたほうが、この製品を使う場合の必要な寸法の意図が明確になると私は考えます。また捨て寸をこの小判穴側にするほうが穴位置の寸法公差も守れます。
基準もあいまいな図面を描かれると、この設計者さんは頼りにならないと加工業者さんに判断され、適当に作っても差しさわりのない部品であると判断される可能性が高くなります。
これくらいならいいだろうと適当に寸法を記載されていると、いずれ大きな損失を伴う失敗を引き起こす可能性が高くなりますのでご注意ください。


