定例会のご案内
4月13日(土)の定例会は終了しました。
4月13日(土)は終了しました。
第一部においては、
A)
専門会員の鳥海氏から「マンションにおける孤独死」についてのお話がありました。
管理組合では、居住者の高齢化がよく話題になります。
そして高齢化と言えば、人知れずいつの間にか亡くなっているお年寄りが話題になります。
今回の話は、東京都内にある築50年ほどの分譲マンションで起こったことです。
「隣室から異臭がする」という連絡があり、警察が入り、そこに住む50台の男性が亡くなっていたケースです。
男性の連絡先は、別のフロアーに住む父なる人でした。
が、父なるひとは半年前から連絡が取れなくなっていました。
そして、困ったことに父なる人の連絡先は、この50台の亡くなった息子になっていました。
父と息子とが、双方で、緊急時の連絡先を管理組合に届けていたわけです。
これでは、父がどこかへ行ってしまって現在行方が分からず、
息子が亡くなってしまったのですから、
緊急先は全くあてにならないものになるわけです。
鳥海専門会員は、このようなケースを避ける意味でも、
緊急先の連絡先は、身内同士のほかにもう一人一名届け出をする必要があると言います。
どこのマンションでも、新しい人が来た場合、
緊急連絡先を届けますが、同じマンションに別のフロアーに住む父とか母を書く場合があります。
これだけでは、不十分で、やはり、
鳥海専門会員は、別なもう一人を届け出てもらうのが必要と力説していました。
B) 今回参加されたマンションの方から、
修繕積立金の大幅なアップを実行したとのお話を伺いました。
高崎市内のあるマンションで、
築25年ほどのマンションですが、
あちこちの修理に加え、長期修繕計画に照らしてみると、
あまりにも修繕積立金が少ないという結論に達し、
とうとう多くの組合員の賛同を得て、
1m2当たり200円の修繕積立金にしたとのこと。
どこのマンションも高齢者が多く、
当然、年金暮らしの人ばかりになりつつある現在、
1m2あたり200円までアップできたことは、
多くのマンションも見習わなければならないことと思います。
分譲マンション1区画が70m2だとすると、
なんと修繕積立金は14,000円となります。
長期修繕を考えた英断だと思います
あっぱれです!
第二部においては、代表の橋爪より「逗子マンション崩落事故 その2」と題して、
パワーポイントを使った説明がありました。
逗子市のあるマンションの敷地斜面が崩れ、
その下公道を歩いていた女子高生が下敷きになり、死亡しました。
遺族側は管理組合と管理会社を訴えました。
一方、管理組合側は、管理会社訴えるということになりました。
結果として、今年、判決がでました。
管理組合は、1億円の和解金を遺族に支払いました。
そして管理会社は107万円を遺族側に支払いました。
一方、管理会社は4,200万円を管理組合あに支払いました。
これにて、訴訟における金銭の賠償は終了しました。
管理組合が支払った1億円の和解金はどこから出てきたのでしょうか。
言うまでもなく、保険からです。
「マンション共用部賠償特約」という名称の保険です。
このマンションは、共用部特約として1億円入っていました。
ちなみに、私の住む分譲マンションでは、
この「「マンション共用部賠償特約」は1,000万円しか入っていません。
この私たちのマンションの金額では、到底、死亡事故をカバーできることではありません。
大いに考えさせられました。
たとえば、マンション共用部のタイルが劣化し、
台風の時にでも、その一枚がはげ落ちて、通行人にあたって、
通行人が亡くなったという話もあります。
こういう時には、やはり「「マンション共用部賠償特約」でカバーする以外、方法はないでしょう。
この厨子のマンションの事故は、
保険について大いに考えさせられました。
ー終わりー