定例会のご案内
7月8日(土)の定例会は終了しました。
今回の定例会は、南公民館4階の図書室にて行われました。
A) 群馬県住宅供給公社の方が参加されました。
休日にもかかわらず、群馬県住宅供給公社の常務理事の久保田氏、
ならびに当会の窓口になっている大崎氏の両名が参加しました。
まず久保田氏から挨拶を兼ねて住宅供給公社の業務内容についてお話をしていただきました。
そしてその次には、大崎氏が、一次調査、二次調査、三次調査に実施した
群馬県住宅供給公社の調査内容の結果発表を行いました。
■令和4年度 マンション管理適正化・再生推進事業 報告書より
特に重要と思われるものを、原文のまま下記に列挙します。
結果のまとめ
ーマンション管理に関する現状ー
● 竣工年の古いマンションほど空家率が高く、区分所有者の所在地不明のケースの割合も高い。
● 町村部のマンションは大規模なリゾートマンションが多く、集会への出席率が低いことから、
管理や修繕に関する意思決定が難しくなっていると考えられる。
● リゾートマンションでは年間を通じて居住している区分所有者が少ないことから、
組合の合意形成や理事・監事の選任が困難である可能性がある。
● 計画的な修繕に対する意識が低く、マンションによっては、建物の維持に支障がない劣化や
軽微な修繕は後回しにされている可能性がある。また修繕積立金の徴収・管理が徹底されて
いないと考えられる。
● 長期修繕計画は策定していない、管理費・修繕積立金の滞納額が大きいなど、
運営支障が生じていると思われる物件について、個別の事由等をヒアリングにて把握。
● 一部のマンションで、外観目視により外溝や共用部や管理状態、管理組合の活動状況
についても把握。
ヒアリング結果についての発表もありました。
最後に、結果分析と今後のの取組み検討と題して
ーヒアリングを踏まえた課題の整理ーを発表しています。
いわば、マンションの適正な管理に向けた課題を検討して、
結論として、下記3点を挙げています。
1.目指す維持管理水準の明確化
2.目標レベルに即した長期修繕計画の策定
3.長期修繕計画を策定・執行していく体制の確立・機運の醸成
今回、久保田氏ならびに大崎氏の談話と発表は、
まことに私たちマンションの運営管理にたずさわる者にとって、
大変有意義な話であり、今後大いに参考にしなければならないことを自覚した次第です。
B) 今回の第1部は、群馬県住宅供給公社の方の発表と討論に終始しました。
そして二時間目の第2部の当会のテーマは、下記のようなことを中心に討論されました。
① 鳥海専門会員より
マンションの窓の断熱回収の工事について
改修費用が今年度に入り、大幅な値上げがあり、
「マンション管理センター通信」に記載されている窓改修費用とは、
比べ物にならないほどの費用が掛かるようになってきているとの談話がありました。
② 当会代表の橋爪より
「管理計画」認定に取り組んだ東京板橋のマンションの話がありました。
すでに板橋区役所より認定を取得しているマンションです。
またマンション総合保険については、
最近の保険事情では、マンション関係の保険費用が相当な値上がりを見せているとのこと。
よって、当会もこの値上がり事情について、
保険業者を当会へ呼んでヒアリングをする必要もあるとのこと。
③ 高橋役員より
マンション屋上にて何らかの工事をする場合、
工事会社によっては、マンション屋上の周囲に転落防止用パラペットを義務付ける
工事会社もあるとのこと。これには多大な費用が掛かり、
また工事終了に伴い、その足場のようなパラペットは撤去しなければならないとのこと。
費用の問題があるので、屋上工事の場合は要注意とのことである。
④ 会員の木内氏より
マンションの役員間の種々トラブルについての問題提起がありました。
出席会員の中より活発な意見交換がなされました。