定例会のご案内

2023 / 11 / 13  17:36

12月9日(土)の定例会は終了しました。

次回の定例会は12月9日(土)です。

12月9日(土)定例会

第一部

① マンション給水管のリニューアルに関して議論しました。

鳥海先生より下記お話があり、

給水管のリニューアルには参考となりますので、下記にその要点を列記します。

 

給水管には更新工事と更生工事があります。

給水管も鉄でできているため(現在の給水管はは塩化ビニール製なので更新、更生の必要なし)、

管は様々な汚物によって劣化します。

その劣化を放置しておくと、

赤さびが発生し、給水管はサビに浸食され、

そのまま放置が進むと、給水管からの漏水等の問題は発生します。

 

そうならない為には、どうするか。

 

給水管(水道管)は15年から20年ぐらいのあいだに更生工事を行います。

更生工事には、電子防蝕法とライニング工法がおすすめとのことです。

 

更新工事とは、給水管をまったく新しくすることです。

が、更生工事は、現在ある菅をそのまま使い、そのうちでライニング工法は、

管の中に砂粒のようなものを高圧で流し、

管の中の腐食物やサビを洗い流してしまうものです。

洗い流した後は、エポクシー樹脂でコーティングし、

乾燥させればそれでおしまいです。

多くのマンションで一番多く使用されている工法です。

 

管はまた元通り綺麗になり、

赤さびなどは向こう十年以上発生しません。

 

だが、マンションも25年から30年以上、給水管の更生工事をしないと、

さて、35年たった場合、マンションでは、高圧で上記のライニング工法をすると、

給水管が破裂したり、穴が空いたりする場合もあります。

それを避ける意味では、更新工事となります。

 

更新工事は給水管を新たに設置する方法です。

これには、ライニング工法の1.5倍から2倍ぐらいのお金が余計にかかります。

 

現在は、ライニング工法もいろいろと進化しています。

更生工事にしろ、更新工事にしろ、それを発注する前に、

多くの資料を集め、工法を研究することをお勧めします。

 

② マンション終末期に関する議論をしました。

この件についても、鳥海先生からの貴重な指摘とアドバイスがありました

 

マンションの寿命は70年から100年と言われています。

よくメンテナンスをしてこういう寿命が保たれるわけですが、

それにしても、すでに築40年から50年のマンションも出始めています。

 

築50年とすると、寿命が尽きるまで、

あと20年とか40年とかという時間になります。

 

こうなってくると、マンションの寿命が尽きる時が目に見えてくるわけです。

そこで、マンションの解体が問題となてきます。

 

将来の解体を見据え、すでに解体費用を積み立てているマンションも出始めました。

建て替えなどもやり方もありますが、

建て替え費用がかさみ、事実上不可能な場合が多いと聞いています。

 

それにしても、マンションも生き物と同じで、

寿命があり、その結果として解体という事実が数十年後に迫ってきていることを、

管理組合は自覚し、頭の片隅にこのことを入れて、

マンション管理を進める必要がある時代に突入したわけです。

 

第二部

当会代表の橋爪よりエレベータ・リニューアルについてのはなしがありました。

築20年から30年のマンションでは、エレベータ・リニューアルの時期が迫ってきています。

 

メーカー系のリニューアル会社を選ぶか、

独立系のリニューアル会社を選ぶか、

その是非得失を考慮し、十分にメリット・デメリットを勘案しながら、

エレベータ・リニューアルという大きな買い物に向かわなければなりません。

 

エレベータ・リニューアルの場合、

ほとんどが重要部品の交換という形をとっています。

重要部品とは、エレベータの頭脳である制御盤、ロープを巻き上げる巻上げ機、

スピードを調整する調速機、そしてロープ。

これらの四種の主要部品の交換がリニューアルのかなめとなります。

 

かなり高価な交換ということになります

したがって、マンションの役員は、このことを念頭に置き、

丹念に業者を選択する必要があると思われます。

ー終わりー

 

 

 

 

 

 

 

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