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議会質問&会派取組

2012-11-29 10:57:00

≪汚水整備事業の進捗状況について≫

 

◆阪口芳弘議員 
 お許しをいただきましたので、本市の汚水整備事業の進捗状況について質問させていただきます。


 昨年7月に第3次貝塚市中長期下水道整備計画や、本年5月に貝塚市都市計画マスタープランを策定され、国の公共事業削減や本市の厳しい財政事情の中、建設コストを削減し、効率的、効果的な整備事業を着々と推進されていることに一定の評価をするものであります。しかしながら、人口普及率等、府下の市町村と比較しても低水準であると考えます。


 そこで、質問いたします。まず初めに、本市の汚水整備状況をお聞かせください。


◎上下水道部長
 本市の汚水整備状況につきましては、議員今お話をされましたように、平成23年度に策定をいたしました第3次貝塚市中長期下水道整備計画に基づきまして施工をしているところでございますが、平成23年度末の人口普及率は53.4%となっております。なお、貝塚市の人口普及率は、大阪府下43市町村で39位となっております。


 また、今後につきましては、今申し上げました中長期下水道整備計画に基づきまして、平成32年度末人口普及率を約66%という目標を達成すべく、引き続き整備を進めてまいりたいというふうに考えております。

 

 

◆阪口芳弘議員
 おおむね泉南地域は汚水整備事業普及率が低い状況にあるのは、皆さんご存じのとおりでありますけれども、今、貝塚市は39位というふうに答弁されました。私、調べさせていただきましたら、38位が千早赤阪村の73.5%、37位が藤井寺市の73.6%であります。


 先ほど答弁いただきましたけれども、本市の平成23年度の人口普及率は53.4%。8年後の平成32年度末の人口普及率が、今、66%を目指すと答弁されました。他の市町村と比較してもいかに低い目標であるか、わかっていただけると思います。この数字を少しでも上げる努力をする必要があると考えますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。


◎上下水道部長
 本市も含めまして、府下的にこの泉南地域の人口普及率は、議員ご指摘のとおり、低い傾向にございます。その主な原因につきましては、本市の汚水処理をほぼ全量に近い量、二色南町にあります中部水みらいセンターで処理をしております。


 しかし、この中部の水みらいセンターが平成元年度から供用開始をされたということで、処理場ができておりませんでしたので、それぞれの市域で下水道整備を進めても処理はできないということで、貝塚市もその処理場ができてから下水整備に着手をしてきたという経過がございます。そういったことで、この間、計画的に進捗を図っておりますけれども、今申し上げました人口普及率になっているということでございます。


 今後につきましては、国の交付金制度等を有効に活用しながら、現在の計画の目標を達成すべく、今後も引き続き鋭意努力をしてまいりたいと、このように考えております。 

 

 

◆阪口芳弘議員
 続けて質問させていただきます。


 平成23年度汚水整備計画によりますと、全体計画面積は2,465ヘクタールであります。認可区域は1,411ヘクタールであります。事業認可されているのにもかかわらず、何らかの要因で事業が進展しないような箇所はありますか。あれば、どのように解決されようとしているのかお答えください。 


◎上下水道部長
 汚水整備をしようとする道路等につきまして、地下にいろんな埋設物がふくそうしている場合もございます。そういった場合にはなかなか汚水整備を進めにくいというような状況もございまして、そんな箇所も幾つかあります。


 また、下水整備をしようとする道路が私道であったり、あるいは里道である場合には、その道路の所有者あるいは隣接地権者の同意をいただかないと工事ができないというようなこともございまして、そういったところも、なかなか整備が進んでいないという箇所がございます。


 今後につきましては、そういった地権者、権利者に十分説明をさせていただきながら、ご納得をいただいて、整備を進められるように努めてまいりたいというふうに考えております。 

 

 

◆阪口芳弘議員
 ぜひ所有者の方、地権者の方と協議をされて、速やかに進めていただきたいというふうに思います。


 続けて、平成24年度において事業認可されていない区域は約1,000ヘクタールであります。将来的に下水道事業認可区域を拡大する時期及び箇所を教えてください。 


◎上下水道部長
 下水道の認可区域の拡大につきましては、市街化区域のうち久保の一部、小瀬の一部、半田の一部、橋本、水間、馬場、木積等があります。


 認可区域拡大につきましては、大阪府知事の認可が必要となります。現在認可を受けております区域のおおむね8割以上が整備済みとなるなどの条件がございます。今後、現在の事業の進捗状況を勘案いたしますと、次回の認可区域の拡大の時期は、おおよそ平成28年度以降になるものと考えております。 

 

 

◆阪口芳弘議員
 汚水整備の許可がまだされていない区域の中に府道東貝塚停車場線北側区域も含まれると思われますが、なぜ認可がおくれているのか、その理由をお聞かせください。 


◎上下水道部長
 府道東貝塚停車場線北側の区域につきましては、今現在、ご指摘のとおり、認可区域の中には入っておりません。


 その主な理由につきましては、現在の認可区域、この認可を受ける際に、投資効率のよいエリアといいますか、投資効率がよいところを優先して認可を受けてきたというような実情がございまして、申し上げました東貝塚停車場線の北側のエリアにつきましては投資効率が悪いというふうな認識でございまして、今のところ認可区域の中には入っていないというふうに考えております。 

 

 

◆阪口芳弘議員
 当該地区は地形上、投資効率がよくないというようなお話でございましたけれども、その理由は何なのかお教えください。


◎上下水道部長
 府道東貝塚停車場線の北側のエリアにつきましては、今後、今申し上げました府道に布設をする汚水管にそのエリアの汚水を流入させるという計画でございますけれども、当該府道から小渕川のほうに向かって、その勾配が川に近づくにつれてどんどん下がっていくという地形になっております。


 汚水につきましては自然勾配で流入をさせるということが必要でございますので、その府道に布設する汚水管のほうが位置的に高い位置になってしまいますので、汚水が自然勾配で汚水管のほうには流入させられないというような地形になっていますので、今のところ投資効率が低いという判断をしております。 

 

 

◆阪口芳弘議員
 それでは、どのような整備計画になるのか、予想で結構ですので、お教えいただきたいと思います。 


◎上下水道部長
 小渕川のほうに向かって勾配がついておりますので、一旦その小渕川の近くに汚水を集めまして、そこからマンホールポンプというシステムでポンプ圧送により、先ほどの府道に布設をする予定の汚水管のほうにポンプ圧送で流入をさせていくというような方式が計画としてはいいのかなというふうに考えております。 

 

 

◆阪口芳弘議員
 今マンホールポンプというのを私は初めて聞かせていただいたんですけれども、マンホールポンプ場というのは場所が必要になるかと思うんですけれども、どのように設置されようとしておるのか、また、用地買収等も必要になるのかなというふうに思うんですけれども、そのあたりをお伺いさせていただきます。 


◎上下水道部長
 ご指摘のとおり、マンホールポンプをつくるためには一定の用地が必要になります。そういったことにつきましても、認可区域の拡大後に詳細設計等をさせていただきますので、この設計に基づいて、用地が必要になるのかどうかも含めて、その後に検討させていただきたいというふうに考えております。

 

 

 

◆阪口芳弘議員
 最後の質問になると思いますけれども、当該地区において、先述いたしましたとおり、下水道事業認可区域の拡大も含め、順次汚水整備事業をどのように進めていく予定ですか、お伺いいたします。 


◎上下水道部長
 平成25年度からは、先ほど来申し上げております府道東貝塚停車場線を道教寺付近より堂ノ池交差点に向けて施工する予定でありますが、府道部分につきましては道路幅員が狭小である上に交通量が多く、また道路下には水道管、ガス中圧管、ガス低圧管、NTTなどの地下埋設物も多くあり、施工が非常に困難であると予想されますことから、施工方法や交通規制等の課題解決に向け今後検討してまいります。


 また、府道東貝塚停車場線北側地区につきましては、おおよそ平成28年度ごろに下水道事業の認可区域の拡大を行った後、汚水整備を進めてまいりたいというふうに考えています。以上です。