Welcome

議会質問&会派取組

2020-09-07 11:18:00

pdf 令和2年第3回定例会真利一朗議員一般質問.pdf (0.37MB)

↑PDFファイルはこちらから

 

〇新型コロナウイルス感染症に関する貝塚市独自の支援策について

 

◆真利一朗議員

 IMG_2482.JPG 議長のお許しを頂戴いたしましたので、通告順に従い、一問一答形式で質問させていただきます。

 

 まずは、昨夜、九州全土を暴風圏内に含み、そして猛威を振るいました台風10号、九州西側を北上して、被害に遭われた方もたくさんいらっしゃると思います。

 

 被害に遭われた方に心からお見舞いを申し上げます。

 

 それでは、質問に移らせていただきます。

 

 最初の質問でございます。新型コロナウイルス感染症に関する貝塚市独自の支援策について、まず小さい(1)番、貝塚市独自の支援策の状況についてお伺いをいたします。

 

 新型コロナウイルス感染症は世界中で流行し、日本においても今年3月前から拡大し、緊急事態宣言が4月に発令されました。4月下旬の第1波のピークから徐々に減少し、解除はされましたが、また7月上旬から増え始め、第2波が来たという状況から現在に至っています。

 

 第1波では、リスクの高い60代以上の方が全体の約30%だったのが、第2波の今は10%台で、若い年代層で無症状か軽症の人が増えてきております。

 

 新規感染者数は、1日の感染で8月7日に最多の1,607名--そして昨日9月5日現在では累計で7万1,583名、現在の感染者数が8,230名、退院者数が6万1,992名、死亡者が1,361名とお聞きしております。

 

 新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになられた方々に心からお悔やみと、そして感染され、今もなお闘病されている方々にお見舞い申し上げ、医療の最先端で活躍されている医療従事者の皆様には心から敬意を払うものであります。

 

 現在の第2波は、夏の猛暑の中、熱中症との区別がつきにくく、医療機関も対応に苦慮していると聞いております。

 

 本市におきましても、8月18日までは30名を推移しておりましたが、昨日現在で感染者数79名--また、水間病院関係が55名、市立貝塚病院関係が25名とお聞きしております。

 

 今後、秋から冬にかけ心配されるのが、インフルエンザが流行したときの対応です。

 

 この新型コロナウイルス感染症に、国も個人向け、生活を支援、事業者向け、事業と雇用を支援、そして減免、猶予、還付と地方における対応、取組みを支える多くの支援策を出してくれております。

 

 本市におきましても、この緊急事態宣言が市民生活等に影響を及ぼしていることから、貝塚市として独自のいろいろな施策を出していただいております。

 

 内容は、水道料金の減免、子育て世帯への臨時給付金、中小企業への臨時給付金、地域商業者への商品券事業の拡大、学校給食関係事業者への支援と、専決処分後の6月7日発行の「せんしゅうプレス」に6市3町--和泉市、岸和田市、そして本市貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、熊取町、田尻町、岬町と、この自治体が独自に出している支援策として載っておりました。

 

 また、6月後半には、本市独自の第2次の支援策として、障害者手帳所有者への経済的支援事業、障害福祉サービス事業所及び介護サービス事業所助成事業、妊婦への特別定額給付事業、水間鉄道安全対策支援事業、コミュニティバス運行支援事業、避難所感染症対策事業、GIGAスクールに向けたタブレット等の整備事業、小・中学校などにおける感染症等対策備品整備事業とたくさんの支援策をつくっていただいていること、市民の皆様も大変喜んでおられます。

 

 本当にありがとうございます。

 

 そして、スピード感のある対応の中で報告があったのは、国からの特別定額給付金の給付状況が6月17日時点で給付対象世帯数3万8,515世帯、給付済み世帯数3万7,050世帯、給付済み世帯割合が約96.2%--大阪府下平均がこのときは約25.5%でした。

 

 給付済み人口割合としては約97.5%--同じく大阪府下平均では約28.6%という報告で、他市よりも本当に早い給付状況の報告をいただいておりましたが、他の支援策、貝塚市独自の給付、そして利用状況がわかるのでしたらお知らせ願えたらと思います。

 

 

 

◎都市政策部長

  特別定額給付金につきましては、8月11日まで申請を受け付け、8万5,682人分、率にして約99.8%給付済みとなっております。

 

 こちらにつきましては、未給付の方、全員に勧奨するとともに、65歳以上の高齢者の方、また障害をお持ちの方等に個別の支援を行ってこの結果となってございます。

 

 貝塚市独自の主な第1次支援策につきまして、扶養されている未成年の子ども1人につき1万円を給付する子育て世代への臨時給付金につきましては、6月末まで申請を受け付け、1万5,849世帯、率にして約97.4%に給付済みとなっております。

 

 大阪府制度融資を利用した事業者に10万円を給付する中小企業への臨時給付金は、8月末現在、396件の申請を受け付け、順次給付しているところでございます。

 

 1万円で1万2,000円分購入できる貝塚プレミアム商品券は、7月18日から引換えを行い、現在、市内店舗で利用されています。

 

 水道料金基本料金の50%減額は、5月検針分より実施し、翌年4月検針分まで行うこととしております。

 

 次に、主な第2次支援策につきましては、障害者手帳所持者への経済的支援は、すべての対象者に1万2,000円分の商品券を配布したところです。

 

 障害福祉サービス、介護サービス事業所助成につきましては、対象となる291事業所全てに対し、1事業所当たり20万円の振込手続を終えております。

 

 妊婦への定額給付金は339件に給付済みとなっております。

 

 また、GIGAスクールに向けたタブレット等の整備、避難所感染対策備品の整備につきましては入札手続を完了しており、現在、納品待ちの状態です。

 

 なお、小・中学校等における感染症等対策整備につきましては、非接触型体温計等の感染症対策備品を購入済みで、既に学校にて活用しているところです。

 

 

 

 

 

◆真利一朗議員

  もう既に給付等々の部分が終わっている事業、そしてまだ継続中の事業という形であると思いますが、報告の中で支援事業の予算額に対しての利用率はどのようにと思われているでしょうか、教えていただけたらと思います。

 

 

 

◎都市政策部長

  現在進行中ですので、まだ数値は確定しておりませんが、国から頂ける地方創生臨時交付金の額とほぼイコールの支援策を講じたところでございます。

 

 なお、決算見込みではそれより下がると、国の交付金より少ない額での実施見込みというところになっています。

 

 

 

 

 

◆真利一朗議員

  ということは、すべての方が、また事業所がすべて申請しているという感じではないと受け取ってもいいのでしょうか。

 

 

 

◎都市政策部長

  すべてではないかもわからないですが、ほぼ対象者の方につきましては申請いただいていると認識しています。

 

 ただ、予算案を組んだときにその対象者の完全な数を把握していなかったことから、概算で予算を組みまして、その隙間ができたという状況でございます。

 

 

 

 

 

◆真利一朗議員

  そうしましたら、次に、あわせての形になりますが、今後の支援策についてお伺いさせていただきます。

 

 8月28日に、つい最近、今秋以降に新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備え、大阪府がインフルエンザワクチンの接種費用について、重症化リスクが高い65歳以上の高齢者と60歳から64歳までで基礎疾患のある人に全額補助を発表されました。

 

 併発する重症化をできるだけ抑えることで病床の逼迫を回避し、医療機関の負担を軽減するのが狙いだと聞いております。

 

 大阪府内の65歳以上高齢者約240万人に、厚生労働省がワクチン接種の開始予定としている10月上旬から実施されるということを聞いています。

 

 交付金の未使用といいますか、先ほどご答弁いただきましたが、まだ残っている、使い切っていないという形の中で、今後の新型コロナウイルス感染症に加え、心配されるインフルエンザと同時流行、この対策に貝塚市独自の支援策、第3次といいますか、そういったものも考えているのかどうか、お聞かせいただけたらと思います。

 

 

 

◎都市政策部長

  今、第2波が収まってきたという報道発表がございます。

 

 今後、第3波が来るのか、もしくは来年以降もこのような状況が続くのかという中で、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金につきましては、今後、皆さんが新型コロナウイルス対策として取っていただきます新しい生活様式等へ対応する施策等に充当ということも示されています。

 

 今現在、先ほど真利議員がおっしゃったインフルエンザ対策と併せた新型コロナウイルス感染症防止に向けた対策はどうかということでございますが、今後につきましては、新しい生活様式の対応も含めて検討してまいりたいと思っています。

 

 

 

 

 

◆真利一朗議員

  はい。ありがとうございます。ぜひ進んだ方策をまた考えていただけたらと思います。

 

 全国の学校が一斉休校され、そして本格的に再開が始まった6月以降8月末までの間に1,166人の児童・生徒に感染が確認されています。

 

 このうち、症状があったのは約48%、557人で重症者はないという形でお聞きしています。

 

 感染経路については、やはり家庭内感染、これが655人で約56%を占めるということも聞いています。そのうちの小学生は約75%であったと。

 

 前回の調査のときに約5%だった学校内感染、これも15%に増え、180名に増えていると報告も出ております。

 

 そのようなことから、大阪府が打ち出した65歳以上の高齢者へのインフルエンザワクチンの接種、これを小学生、18歳未満の方、そしてまた最先端で仕事をされている医療従事者の方にも併せて補助するという考えはどうでしょうか、お考えにはならないでしょうか。

 

 

 

◎都市政策部長

  ワクチン接種につきましては、より広域的な考えの下実施されるべきものと認識しています。

 

 先ほども答弁しましたとおり、今後の施策につきましては精査しまして今後検討してまいりたいと考えています。

 

 

 

◎藤原龍男市長

  65歳以上の人、60歳から基礎疾患のある人に大阪府がインフルエンザワクチンの接種について補助をすると、新聞発表しているのですが、それの事務手続は一切市町村でするのだと、こう言ってきて、何だそれはと、こうなっています。今月末に大阪府の市長会の会議がありまして、そこで意見を集約しようと。

 

 あまりにも一方的な押しつけみたいなものはどうかなという意見もあるのですが、私も65歳を超えていますので、もう賛成をしようかなと私は思っています。

 

 いずれにしても、この第1次、第2次の国の交付金を例えば使い残すとすべてまた国へ返さないといけないので、国からせっかく頂いた交付金、議員が頑張っていただいてせっかく頂いたものについては、もう使い切ろうという方針で今やっています。

 

 それが、新型コロナウイルスがいいのか、例えば9月の今回にも補正予算を上げさせていただいていますように救急車の中にそういう自動心肺蘇生器の導入か、それとか3密を避けるために体育館の予約のシステムを導入するとか。

 

 結局、何で差金が出たのだというと、4月27日現在、妊娠されている人の数は600人ぐらいかなと我々経験則で予算組んだのですが、先ほど小池都市政策部長が言いましたように300人台で、少子化がこんなにも進んでいるのかということに私は大変なショックを受けました。

 

 いずれにしても、子育てを楽しんでもらい、子どもの安全を守るという観点からも、医療の面においてはいろいろなこと、皆さん方にも後ほどご報告できる機会がこの後、来年の予算編成に関してあるかと思いますが、我々はやはり真利議員と一緒で子どもから大人までの健康を保持するためにどのようなことができるのかということも議論していきたいと思います。

 

 インフルエンザワクチンのことは、まずは65歳以上の対応をどうするかと決めてからの後のことになると思うので、よろしくお願いしたいと。

 

 

 

 

 

◆真利一朗議員

  この後、藤原市長のご意見を聞く、そういう予定だったのですが、もう先におっしゃっていただきましたので、ありがとうございます。私ももう65歳以上になっておりますので、そのワクチンの対象になるのですが、本当にありがとうございます。

 

 それでは、続きまして、2番目の質問、コロナ禍の学校行事についてお伺いをさせていただきます。

 

 今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、学校関係は3月2日から3月24日までの予定で臨時休業に入りました。

 

 そのまま春休み、そして5月31日までの長い休業となりました。

 

 学校の行事である中学3年生、そして小学6年生の卒業式、新1年生の入学式は規模を縮小して開催されましたが、寂しい感があったと思われます。

 

 そして、6月に入り、1日から12日までが分散登校・分散登園で学校再開し、15日から感染防止に十分配慮して通常授業が再開されております。

 

 もちろん、6月7日予定であった小学校の運動会も順延ということになりました。

 

 その他の学校・PTA行事も中止が相次ぎ、私も子どもが小・中学校に在学中は楽しみにしていたPTAのソフトボール大会、そしてバレーボール大会も中止となった次第でございます。

 

 授業の遅れを取り戻すために夏休みも短くし、8月7日に1学期終業式とし、夏休み期間は8月8日から16日までの9日間、実質、土曜・日曜・祝日を除いたら4日間の休みということになりましたが、17日から始業式、そして短縮授業に入りました。そして、24日からは通常の授業という形に戻っております。

 

 今年の天候は、梅雨明けが遅く、7月31日頃となり、その後、地球温暖化の影響か異常な暑さが続く猛暑となっています。

 

 通学の見守りをしていますが、マスクをつけて立っているだけでも息苦しさを感じますが、子どもたちはマスクをつけ、汗をいっぱい流しながら元気に通学をしています。

 

 本当に大変だと思います。

 

 新型コロナウイルス感染症と熱中症の区別がつきにくいと言われていますので、本当に心配です。

 

 教室にはクーラー(エアコン)がついたとはいえ、コロナ禍の中マスクをし、教室の窓を開けた状態の授業はやはり暑いでしょうし、下校時もまだまだ日が高く、暑さも中途半端じゃない日が続いています。

 

 スーパーコンピューター「富岳」がシミュレーションした教室の換気の効果というのが、この前テレビでやっていました。

 

 窓、扉を1箇所ずつ20センチ開放すると約8分かかると。そして、扉2箇所を40センチ、窓数箇所を20センチ開放では1分40秒程度で換気されるという結果が出たと聞いております。

 

 効率のよい換気が必要になってくると思いますが、子どもたちに聞くと「クーラー(エアコン)がついていていいよ」という声も返ってきます。

 

 本市の学校の授業の様子はどうでしょうか、お尋ねいたします。

 

 

 

◎教育部参与

  窓を開けて常に換気をした状態では、エアコンの設定温度が28度であっても室温が28度より教室が高い状態となっています。

 

 そこで、教室内の温度を下げるためにエアコンの設定温度を低くするなど、教室内に設置した温度計で常に確認をしながら室温をコントロールし、授業を行っているところです。

 

 

 

◎藤原龍男市長

  これのもともとのベースの質問は、今年6月定例会で田中議員がしていました、たしか。

 

 どんな質問かというと、貝塚市で温度計を買ってすべての教室に配置して、エアコンの設定温度を28度にするのではなく室内を28度にするように取組みをしてはどうかという提案がありました。

 

 すぐそれに取りかかりました。今、すべての教室に温度計を置いています。

 

 先生は、それを見ながら27度とか26度ぐらいにやっています。実際、私も先日は中央小学校の5年生の教室、その1週間前は西小学校の2年生の教室、要するに生徒の数の多いところを見に行きましたが、エアコンの設定温度は20度でマックスの風量を出していました。

 

 それで、先生に今何度ですかと見せてもらうと27度とか26度ぐらいで、子どもたちどうだと言ったら、涼しいと言ってたので、やはり真利議員おっしゃるようにこれからも、電気代がどのぐらいかかるのか、そんなことはもう度外視して、やはり子どもが快適に授業できるような教育環境の整備に努めていこうと、こう考えております。

 

 

 

◆真利一朗議員

  まさにそうですね。6月、田中議員からその部分で質問がありました。

 

 そのときもお答えをいただいていました。

 

 本当に子どもたちも時々寒く感じるということも言っている子どももいましたので、本当にありがたいことだと思っております。

 

 換気のため、窓、ドアを外し、そして教室の中で、先日のテレビで東京都の墨田区の小学校では8月24日に短い夏休みが終わり、授業が始まった2学期初日に早退者、そして他の児童にも異変が起きて体育の授業中に転ぶ児童、当日だけでも3人ほどけがをしたということを聞いております。軽傷だが、運動不足が重大なけがにつながるというケースもあると懸念をされておりました。

 

 粛要請に基づく休園が終わり、1箇月ぶりに登園した幼稚園児、ジャングルジムから落下し、肘を骨折ということも聞いております。

 

 本市でも、夏休みが終わって学校が始まりましたが、各学校でのけが人、熱中症など体調を崩しているという生徒はどうでしょうか、いらっしゃいますでしょうか、お聞かせ願えたらと思います。

 

 

 

◎教育部参与

  各学校の保健室への子どもたちの来室状況ですが、昨年度と比べて大きな増減はありません。

 

 しかし、保健室において全校児童・生徒の心身の状況を常に把握している養護教諭がいるのですが、臨時休業期間には夜更かしをしてしまったり、スマートフォン等の長時間使用で体を動かす機会が減ったりしていたため、体力低下を感じる子どもたちが見受けられるとの回答もありました。

 

 

 

 

 

◆真利一朗議員

  そうですね。体力不足といいますか、運動不足が起こっているのかなと思います。

 

 また、7月20日からスタートしました屋内温水プール、朝日スポーツクラブ貝塚スイミングでの学校水泳授業については、小学6年生の水泳授業はもう終了した形で聞いています。

 

 見守りをしているときに数人の子どもたちに聞いてみると「できたばかりできれいし、暑くなくて気持ちがいい。

 

 お兄ちゃん、お姉ちゃんがわかりやすく教えてくれる」と大変喜んでいましたが、生徒たちの反応はどうでしょうか、お尋ねいたします。

 

 

 

 

 

◎教育部参与

  先月中に小学6年生の水泳指導が終了していますので、各小学校の6年生を対象にアンケートを行いました。

 

 その結果、子どもたちの満足度は、真利議員のご質問の中にもあったとおりで、水泳指導について「よかった」という肯定的な回答が98%と高い評価でございました。

 

 

 

 

 

◆真利一朗議員

  本当にきれいなプールでの水泳授業というのは楽しみだと思います。

 

 そして、今後の学校行事ですが、運動会、体育祭については、大阪府内市町村教育委員会の多くが2学期に開催するよう延期・調整している中で、八尾市と柏原市の小・中学校、豊能町の小学校が中止を決めたと仄聞しております。

 

 本市も、延期になっている公立幼稚園・小学校の運動会と中学校の体育祭の方向性は、先日案内を頂きました。ありがとうございます。

 

 新型コロナウイルス感染症予防に配慮し、各学校・園において内容や形態の変更、また時間の短縮等、感染防止の徹底を図った上で2学期に実施する方向で計画ということ。実施については、幼稚園・小学校・中学校が同じ日に実施するのではなく、学校・園で休業日ではなく、授業参観を兼ねて時間割を変更して平日に実施する場合もあると聞いています。

 

 他市の学校・園で開催する場合でも、競技や演技に参加する児童・生徒同士の接触、密を避けることに配慮して種目変更を検討したり、さらに会場が密集しないように観客を保護者のみに限定したり、学年別、地域別に開催日を分散したりといった開催方式の変更を検討している自治体もあるそうです。

 

 本市が運動会等の開催にあたり特に注意している点がありましたら教えていただけたらと思います。

 

 

 

◎教育部参与

  運動会や体育大会については、どの学校・園とも実施する方向で内容を検討しています。

 

 しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止に配慮し、従来の表現運動や組立て体操のような身体が接触する種目についてはやむを得ず実施を取りやめますが、そのほか様々な種目については密を避け、集合や並び方などを工夫し、よりよい実施方法について検討しているところです。

 

 また、観覧の際にも、密を避けるために小学校では低・中・高学年で出場時間を分けて保護者の観覧を入替え制にするなど、学校の規模に応じ、検討を現在進めているところです。

 

 

 

 

 

◆真利一朗議員

  本当に楽しみにしている運動会と思いますので、よろしくお願いいたします。

 

 次に、特に最終学年の生徒たちが楽しみにしている修学旅行等の予定についてお伺いをいたします。

 

 感染者数が多い和泉市では、修学旅行・宿泊学習(林間・臨海学校)、そしてスキー合宿など、宿泊を伴う学校行事は中止になったと仄聞しております。

 

 ほかにも、泉大津市の中学校も修学旅行の教育的意義、生徒の心情などを配慮し、宿泊を伴わない修学行事の年度内実施の計画に努めるということで、8月5日に教育委員会事務局が発表されたと聞いております。泉南市立小・中学校も8月21日に府県境を越えての修学旅行を中止すると発表されておりました。

 

 修学旅行は、中止はなるべく避けるようにとする文部科学省の考えが示されていることもあり、市町村の多くが実施の方向で検討しているようで、1学期に予定していたところは2学期以降に延期をしています。

 

 ただし、行き先に関しては、感染リスクが高い可能性のある地域を避けて変更したケース、そして移動手段や宿泊先が確保できないといった理由で変更したケースが見られています。

 

 3密を避けるため、移動時のバスの台数や宿泊先の部屋数を増やすといった対応を決めているところもあります。

 

 高石市は、バスの台数を増やすために約860万円の補正予算を編成したと仄聞しています。

 

 修学旅行に関して、本市の方向性がありましたら教えていただけたらと思います。

 

 

 

◎教育部参与

  この修学旅行については、現在、全小・中学校とも実施の方向で検討しており、第五中学校では既に実施済みです。

 

 今後、感染状況により、貝塚市として一旦中止の判断をする場合もありますが、修学旅行の教育的意義に鑑み、行き先や内容を変更することにより、子どもたちの一生に一度の思い出づくりのため、可能な限り実施してまいります。

 

 

 

 

 

◆真利一朗議員

  ほかにもいろいろな学校行事があると思われます。

 

 小学校ではキャンプ、遠足、そして社会見学、中学校ではフェスティバルであったり、合唱コンクールであったり、貝塚市連合音楽会など、3密を避けての行事は難しいとは思いますが、実施するような方向で考えていらっしゃるのでしょうか、お伺いします。

 

 

 

◎教育部参与

  本市におきましては、学校における様々な行事について、どうすれば実施できるのかを検討しています。

 

 例えば、キャンプや社会見学では不特定多数の人との接触を避けるために、公共交通機関を使わず、貸切りバスを利用し、現地での活動内容についても子どもたちの健康と安全を大事に考えた内容を検討しています。

 

 また、合唱コンクールなどにつきましても、舞台で並ぶ間隔を広げ、鑑賞する生徒も十分な間隔を取るなど、密を避け、感染防止の配慮を行いながら、こちらのほうも実施に向けての計画を立ててまいります。

 

 

 

 

 

◆真利一朗議員

  新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、7歳から17歳の子どもたちの間にストレス反応が出ているということも聞いております。

 

 学校行事にいろいろな影響が出てくるようですが、春先の卒業式や入学式のときとは違い、長期にわたりいろいろな規制が影響し、子どもたちもストレス、不安を抱えていると思います。

 

 この年、この学年が最後で新しいステップに進んでいく最終学年の子どもたちに楽しい思い出をつくってもらえるようにお願いしたいと思っているところですが、最後に、鈴木教育長、何かお考えがありましたらお願いできたらと思います。

 

 

 

◎鈴木司郎教育長

  コロナ禍におきまして、様々な行事、授業の形態も話合いがなかなかできない等、子どもたちに学校生活の影響が出ています。

 

 ただ、学校行事といいますのは、6月に田中議員のご質問にもお答えしましたとおり、子どもたちの学校行事はその行事だけではなく、それまでの取組みも含めまして子どもたちの成長の大切な糧であると思っています。

 

 校園長会では、できない理由を考えるよりできる方法を考えてくれと常にいろんな場面で話をしています。

 

 本市におきましては、できる限り学校行事を通じ、子どもたちの成長を育んでまいりたいと思います。

 

 保護者の方々や地域の方々には、今回はご遠慮くださいとご無理申し上げることもあると思いますが、子どもたちの成長のために温かく見守っていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

◎藤原龍男市長

  真利議員おっしゃるように、最終学年の運動会、いわんや修学旅行、私はこれはすべきだという考えであり、教育委員会に伝えています。

 

 もし、何かどうしても駄目になってキャンセル料が発生した場合も、保護者には負担させず貝塚市で全部それは見るというところまでいっていますので、みんな最後まで諦めずに行けるように取組みをしてくれと今話をしています。