日記

2025-06-11 11:00:00

S660 ネオクラシック

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丸いヘッドライトにコンパクトなボディが特徴的なこちらの車はホンダのS660ネオクラシック。

驚くことにベースはJW5型のS660であり、メーカー純正で販売されていたカスタマイズキットを取り付けることでこのような外観にできるようです。

JW5型のS660はたまに入庫しますが、さすがにネオクラシックのS660は初めて入庫したので、まじまじと鑑賞してしまいました。

現行車らしい滑らかのフォルムに何処かレトロチックなフェイスデザインはまさにネオクラシックと言うにふさわしいでしょう。

さて、デザインの感想はこれくらいにしておき、当社にご入庫いただいたので勿論ご依頼もあります。

本日の作業は無限のクイックシフトキットの取り付けです。

因みにクイックシフトとは、マニュアル車のシフトレバーのシフトフィールを滑らかにして操作感を向上させることができるキットの事を言います。

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今回のキットにはありがたい事に取り付けまでに必要な内装の分解要領書が事細かに記載されており何かと助けられました。

しかし、その一方でこの小さな車体の中でインパネ周りやコンソールを外すのには要領書があって尚、無理な体制での作業を余儀なくされたり場所によって手が入らなかったりと苦戦を強いられました。

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苦戦の末、ようやく外れたシフトレバーがこちら。

左が無限のクイックシフトで右が取り外した純正です。

ぱっと見同じようにも見えますが、シフトレバーの形状がストレートになり、支点位置から下の長さが長くなっています。

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そして取り外しとは逆の手順で内装を復元。

試しにシフトを操作してみると、交換前と比べて各シフトに移動させた際の手応えがより鮮明に感じられるようになった他、シフト操作に必要なストロークも少なくなっている事がわかります。

おそらく普段からこの車を乗っているオーナー様からして見れば尚のこと変化を感じてもらえるのではないでしょうか。

本日はご入庫ありがとうございました。

2025-02-06 10:00:00

日産 スカイラインGT-R BNR34

日産のスポーツカーと言えば多くの人はまず「GT‐R」と答えるのではないでしょうか。

こちらの車両はスカイラインGT‐R、型式から「R34」と呼ばれたりもします。

一部の漫画やアニメ、映画などにもたびたび登場しており、2002年12月には販売終了しましたが20年以上たった現在でもその性能の高さかは勿論、特に現行車ではハードルの高いチューニングの自由度からも世代を越えたファンが多く存在しており、いまだ人気が衰えることを知りません。

因みに埼玉県警にはパトカー仕様のGT-Rがある事でも有名です。

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さて、今回入庫されたこのお車ですが、実はすでに作業は施工済みです。

というのも、入庫時の写真がございませんでしたのでここで完成品をお披露目しておきます…。

 施工した作業ですが今回はヘッドライトクリーニングとノックスドールを行いました。

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ノックスドールとは主にクロスメンバーやホイールハウスなど下回りの防錆処理を行う作業です。

作業では写真のようにホイールやライナー、アンダーカバーなどを取り外したのちに自動車用防錆ケミカル剤を塗布します。

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そしてヘッドライトクリーニングですが、一度ヘッドライトを取り外したのちに、紙ヤスリや耐水ペーパーで磨いていき最後にヘッドライト用のクリアで塗装します。

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 左が施工前で右が施工後です。

手間はかかりますが、この方法が一番完成度が高くて耐久性も保証できるので自信をもってお客様にお車をお返しできます。

本日はご入庫ありがとうございました。

2024-08-16 14:40:00

フェラーリ・テスタロッサ ②

以前にこの日記でも紹介したフェラーリ・テスタロッサがギアボックスの交換を終えて再びご入庫されました。

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同時に劣化の見られた足回りのゴムブシュも交換していただき、残すところはホイールアライメントと細々とした部品の復元だけとなります。

 念のために以前の整備で触ったボルトナット類は全て締め付け点検をし、ついでにタイヤのガタも確認します。

問題がないことが確認できたので車両にセンサーを取り付け早速アライメントを開始します。

調整前がこちら。 

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赤く表示されている数値はその位置に対応したアライメントの基準値から逸脱していることを表しています。

フレームを動かしたのでこの結果は予想できていましたが、正直なところ予想よりもずっとまともな数値が出てきて内心ほっとしています。

ちなみにこの車両は以前に日記に載せたコルベットC2と同じく調整シムの厚みによってアライメントを調整するタイプです。

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上の写真は左が後輪側、右が前輪側の写真ですが、左の写真ではロアアームとフレームの付け根部分、右の写真ではフレーム中央のスリットの中に調整シムが 入っています。

ちなみに左の写真では調整途中の為、奥側の調整シムを全部抜いておりロアアームとフレームに隙間ができているのがわかります。

 

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こちらが調整シム単体の写真です。 

こうして重ねると色々な厚みがある事がわかります。 

この調整シムを丁度いい厚さになるように組み合わせて上の写真で説明した調整箇所に一つの足につき前後の二か所ずつ入れてタイヤの傾きに変化をつけることにより、アライメントを調整していきます。

ちなみに、現代ではこういった調整がある車両は偏心ボルトを使用したカム調整式が主流であり、こちらの調整方法はシームレスに数値に変化をつけることができるのに対して、このシム調整式は薄いシムを組み合わせる事によって細かい調整はできますが、あくまでも段階的な調整しかできません。

なのでカム調整式と比べるとどうしても大味な調整になってしまいますが、なるべく良い数値を出すために調整シムの組み合わせを探す必要があります。

そして調整後がこちら。

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時間は掛かりましたが、数値はかなり理想値に近づけることができました。

正直、シム調整でここまで綺麗に揃うことも珍しいです。

これなら自信を持ってお車をお返しできます。

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最後にライナーやリップスポイラーを取り付ければ完成です。

やはりスポイラーが付くと顔がグッと引き締まりますね。

本日は珍しいお車でのご入庫ありがとうございました。

 

 

2024-08-09 13:20:00

クラウンスポーツ

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最近はクラッシックカーばかり紹介していましたが、今回紹介するのはこちらのトヨタのクラウンスポーツ。

本日はアークバリア21のコーティングでご入庫いただきました。

クラウンといえば高級セダンというイメージが強いですがこちらはSUVを採用しており、従来のクラウンの落ち着いたイメージとは少々異なる印象を受けます。

最近のトヨタはカローラやヤリスのように一種類の車に多数のボディタイプを販売するケースが多く、このクラウンも実はセダン、クロスオーバー、スポーツなど現在四種類を展開しています。

その中でもこのクラウンスポーツは「俊敏でスポーティーな走りが楽しめる新しい形のスポーツSUV」と名を打っており、後輪の操舵が可能なのDRSや走行状況に応じてショックアブソーバーの減衰力を制御するAVSなど、操作性や乗り心地への力の入れようが伺えます。

 

 さて、説明もそこそこに、早速作業に移っていきましょう。

こういった鮮明なボディカラーはコーティングをすると艶が出てとても映えるので完成が楽しみです。

ちなみに途中の写真は今回も例をもれずありません。

…どうして。

 

 写真がないので文面だけの説明になりますが、工程としては水洗い洗車→アルカリ洗剤での洗車→中性洗剤での洗車→約一日程度の乾燥→ガラスコートの塗布→保護剤の塗布となります。

洗車を三回したのちに水気をしっかり飛ばす為に乾燥と、実はコーティング前の下準備の方が時間がかかっていたりします。

ちなみにこの工程はあくまで新車に施工する場合なので、中古車に施工する場合は塗面の使用感を軽減する為に磨き作業が加わります。

そして完成後がこちら、

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 …写真だと残念ながら何が変わっているかわかりにくいですね。

 実物を見ると艶と光沢が益したのを実感することができたのですが、上手く伝わらずに少し残念です。

ちなみにこちらのコーティングですが、一度施工すると基本的に経年劣化や風化はしないので削り取ったりしない限りは落ちることはありません。

金額は消して安いとは言えないコーティングですが、ご興味がございましたらぜひいかがでしょうか?

2024-06-21 11:32:00

フェラーリ・テスタロッサ

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フェラーリ・テスタロッサは1984年から1992年まで生産されていたイタリア製の高級スーパーカーです。

その特徴的な見た目は日本の高級スポーツカーとはまた違う気品を感じます。

ちなみに、車名であるテスタロッサとはイタリア語で「赤い頭」という意味があるらしく、エンジンのカムカバーが赤く塗られていることからこの名がついたそうです。 

さて、そんなとっても珍しいスーパーカーですが、どうやら一つ問題を抱えているそうで。

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それはリヤタイヤとリヤフェンダーの出入りが左右で大きく異なっており、左ホイール側にはスペーサーを入れないとタイヤの出入りが対称にならないようです。

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原因を究明するために車両をフレーム修正機に乗せて各部フレームの寸法を確認していきます。

するとリヤタイヤ付近のフレームの寸法が左右で異なっている事が判明、どうやらリヤタイヤの左右差の原因はフレームのゆがみによるもののようです。

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早速フレームの修正作業取り掛かります。

ロアアームやショックアブソーバーなどを取り外してから、いつものようにジャッキを用いてフレームに負荷を掛けながら寸法に近づけていきます。

珍しい車だけに勝手がわからず時間は掛かりましたが苦労の甲斐もあってフレーム修正完了後はタイヤの出入りの左右差もだいぶ改善されておりました。

後はアライメントを調整すればより綺麗に整うと思われますが、ここでフロントホイールにガタが発生していることが判明。

原因はどうやらギアボックスにありそうですが、部品の入荷や交換はにはまだまだ時間がかかりそうです。

そもそも当社の道具ではテスタロッサのギアボックスを交換する道具がそろっているかも不明なのでやむを得ず、一旦依頼元の整備工場様にお車をお返しして部品の注文と交換をお願いすることにしました。

部品の交換が終わったらアライメントで再び入庫していただく予定ですので、アライメントの記事を書くのはまた日が大きく空きそうです。 

 

 

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