日記
新設備導入ダイハツ「パノラマモニタ用ターゲット」
この度から新たにダイハツ車用のパノラマモニタ調整用のターゲットを購入しました。
ダイハツ車にパノラマモニタが装備され始めてからしばらく経ちましたが、採用台数の増加を考えての判断です。
特に鈑金屋はディラーや一般的な整備工場よりもドアやバンパーの脱着に携わる機会がかなり多いので、使用する機会も少なくはないでしょう。
余談ですが、このターゲットはダイハツ車以外にもスズキ、マツダ、ホンダにも代用できるターゲットのようなので、今後の活躍に期待できそうです。
さて、ただの新しいターゲットの購入報告だけではあまりにさみしい内容なので、ここからは実際にターゲットを使用した作業の様子をざっくりと紹介しようと思います。
まずはある程度平滑な地面に車を止めて要領書に従い車の両脇に基準線を一本ずつ引きます。
この線はあくまでもダイハツ車の「パノラマモニタ」のズレを点検するためのものであり、トヨタ車の「パノラミックビューモニタ」や日産車の「アラウンドビューモニタ」などでは線の位置や形状が異なりますのでその都度車種に応じた要領を調べましょう。
次にナビに映るパノラマモニタを確認してズレの有無を確認します。
ここまでが点検の内容ですね。
ここでズレがなければ作業は終了となりますが、2枚目の写真のようにカメラ映像の境目位置の基準線が明らかにズレていた場合、調整が必要となります。
というわけで要領書の指定の位置にターゲットを設置しました。
今回の作業でパノラマカメラを脱着した箇所はフロントバンパーだけなので、フロントカメラの調整だけします。
診断機をつないで調整画面へ、ナビの画面に映った赤線の範囲にターゲットが入っていることを確認します。
要領書の指定位置に正しく置けていれば、三枚目の写真みたいな配置になっていると思います。
もし赤線の範囲からターゲットがはみ出ていた場合はターゲットの設置位置とカメラの取り付け状態を確認しましょう。
そして作業後の写真がこちら。
2枚目の写真と比べるとズレが解消していることが分かりますね。
これにて調整作業は完了となります。
最近では部品の脱着だけで専用のターゲットを用いた調整が必要となる車が増えてきております。
当社では主にトヨタ車、ダイハツ車、ホンダ車を中心にセンサーやレーダー、カメラの調整作業も承っております。
ご依頼の際は事前にご連絡をいただければ助かります。
バイクパーツの塗装依頼
今回は作業事例の紹介です。
作業内容は持ち込んでいただいたバイクパーツ、ホイール一本とフロントフォークの塗装です。
度々こういった単体部品を持ち込みの依頼をいただけることがありますが、そのたびに当社を選んで頂けたと思うとなんだか少し嬉しく思います。
まずは部品表面の汚れや錆を磨き落とします。
ホイールの汚れを落とす際、スポークのデザインによっては途方もない時間を要することがあるのですが、今回はシンプルなデザインなので比較的早く磨き終わりました。
次は下地を塗ってからブラックに塗装。
十分な乾燥を経て作業完了です。
こういった部品単品を持ち込んでいただいての塗装依頼もお受けしておりますので、この日記を読んでいる方で興味がある方がおりましたら是非ご相談下さい。
本日はご依頼ありがとうございました。
またのご利用を心よりお待ちしております。
トヨタ GR ヤリス
現行トヨタの主力車種であるヤリスシリーズの一種であるGRヤリス。
しかし、他の兄弟車であるヤリス、ヤリスクロスと比べると、面影以外はもはや別物だったりします。
標準的なヤリスが5ドアに対して3ドアになっていたり、ルーフに炭素繊維複合材料を採用したり、エンジンフードや左右・バックドアがアルミになっていたり…。
個人的には、今やトヨタ車には標準装備となっているトヨタセーフティーシステムがメーカーオプションに設定されているところに驚かされました。
そんな色々と特別なGRヤリスですが、今回は牽引フックの取り付けで入庫していただきました。
写真はすでに作業後のもので、極力外観を損なわないよう牽引フックカバーに牽引フックを通す穴を開けました。
高々穴1つ開けるだけと思うかもしれませんが、フロントの加工箇所には段差があったり、リヤの加工箇所は上下のパーツに分かれていたりと、穴を整えるのに地味に苦労しました…。
しかし、苦戦はしたもののトラブルも特になく無事加工は完了。
GRのロゴやブレーキキャリパーにも赤が使われているので、この赤の牽引フックはしっかりとマッチしますね。
本日はご入庫ありがとうございました。
日産 ノート(E12)
日産ノートと言えば日産の主力車種、街中でも多く見受けられることから、いまや知らない人はほぼいないと言っても過言ではありません。
しかし、普段街中で見かけるノートと今回来店いただいたノートはイメージが大分異なるかもしれません。
写真は、日産ノート(E12)をIMPULのフルエアロでドレスアップした一台。
エアロ以外にもマフラーやホイールもIMPULで統一しており、唯一車高調だけはTEINを使用しているところにこだわりを感じます。
さて、今回のご依頼ですが、現在装着されている車高調と新品の車高調の交換+アライメント調整の依頼をいただきました。
交換する車高調は再びTEINのものです。
写真の左が取り外した車高調で上にまとめてあるものが新品の車高調です。
並べてみて必要部品の再確認をしています。
ダストブーツを始めとするゴム部品やベアリングなどはこの機会に全て一新しました。
見た目は大丈夫でも交換後に異音が発生したなんてことになったら目も当てられませんからね…。
復元がすべて終わったら事前に測っておいた車高まで車高調を調整し、アライメント調整を行います。
基準値は車高調に同封されていたアライメント数値を参考にしています。
ショックを変えているので、基準値外の項目が目立ちますが、調整で基準値内に入れそうな範囲です。
ノートの場合、フロントはロアアームやナックル、メンバーなどの取り付けボルトの締め付け位置を変えることでキャンバーやキャスターを調整します。
リアはトーションビーム式の為、キャンバーとトータルトーを調整することはできませんが、取付ボルトの締め付け位置を変えることによって左右のトーのバランスをある程度であれば整えることができます。
こちらが調整後数値です。
なるべく基準値に近づけて、両方の数値が相殺するように調整したので左右差はほぼなくなりました。
最後に試運転を行い、問題がなければ作業完了です。
本日はご入庫ありがとうございました、またのお越しを心よりお待ちしております。
ホンダ ビート
ホンダのビートは1991~1996年の間に生産された軽自動車です。
ビートという車名はこの一代限りで終わってしまったので、日記で紹介した他のホンダ車と比べると認知度は落ちるかもしれません。
しかしその一方で、軽自動車初のミッドシップエンジンだったり、量産車としては世界初のフルオープンモノコックボディを採用していたりと当時の最先端技術をふんだんに盛り込んだ特徴の塊みたいな車なのです。
さて、車の紹介もほどほどにして本日のご依頼についてですが、足回りの部品の交換後のアライメント調整のご依頼をいただきました。
さっそく測定をしてみると、どうやら右前輪のトー以外は一応基準値範囲に収まっているみたいです。
しかし、前輪のキャンバー角や後輪のトーにも左右差が見られるので、この差をなるべく小さくしつつ基準値に近づけていきます。
ビートは足回りが四輪独立懸架式なのである程度であれば後ろのトーやキャンバーも調整が可能です。
調整方法は車をリフトアップまたは接地したりしながら、足回りの取り付けボルト緩めては締めてを繰り返して、車体の荷重をどれくらいかけた状態で取付ボルトを締めるかで調整していきます。
作業時間は約一時間半くらいでしょうか。
数値を見ると全体の数値が基準値に近づきつつ左右差がほぼなくなっていることが分かります。
最後に試運転を行い、車が左右に流されたり、ハンドルセンターがずれていたりしなければ作業は完了です。
本日はご入庫ありがとうございました、またのご依頼をお待ちしております。