コラム・豆知識
わんちゃんにとってお散歩はとってもウレシイ時間ですよね。
でもどうしても向こうから来る子に吠えてしまったり、
大変な時間になってしまっている場合のご相談も
結構多かったりします。
たとえばこんな場面:
保護者さん: (あ、前から大きなワンちゃん来ちゃった!
ああどうしよう?!うちの子、大きなワンちゃんダメなのに!
でももう曲がり道も無いしー>< )
ワンちゃん: ワンワンワン!!!
保護者さん: (やっぱりー!)やめなさい!
他の子に吠えちゃダメって何度いったら分かるのっ?!
大丈夫って言ってるでしょう?
(相手に向かって)ゴメンナサイね、ウチの子吠えてしまって。
(ワンちゃんに向かって)なんでやり過ごすことができないの?
何度言っても分からないダメな子・・・もうお散歩しないよっ!
こんなことありませんか?
よくよく見てみると、ワンちゃんが吠えてしまう前に、
保護者さんの心の中はもう既にかなーり騒々しいですよね?
リードは心の糸電話。
しかもワンちゃんのとても敏感なところにつないであるのです。
こちらの気持ちが伝わらないわけがありません。
その保護者さんのざわざわに反応して(便乗して?)
“どうしよう?どうしよう?”となってしまっても、
それは当然かもしれません。
そしてよくあることですが、ワンちゃん一枚上手で、
こんな頼りない飼い主さんをボクが守らなきゃ!とさえ
思っている場合もあるのです。
こんなときはこちらが一呼吸。
大きいワンちゃん来たよ、でも大丈夫。私も大丈夫。
前だけ見て、まっすぐ歩こうね、
すれ違ったらそれで終わりだからね、
と心で伝えましょう。
もちろん声に出してもOK。
そしてこちらも毅然として歩いてみてください。
試す価値はありますよ。
上手にできたら、ちゃんとほめてあげてくださいね!
そして、忘れちゃいけない、
上手に伝えることができた保護者さん!
あなたもとっても素晴らしいですよ!
先ほど、リードは心の糸電話、というお話をしましたね。
そこから見ると、最近気になるのが、お散歩中に
ケータイ画面に夢中で、わんちゃんそっちのけの保護者さん。
外に出て、ちょっと歩かせて、おしっこすれば立派な散歩??
確かに毎日毎日のことですから、大変ですよね。
特に忙しい日もあって、どうしてもこの散歩の10分、20分の間に
返信しておきたいメール、見ておきたい情報、あるかもしれません。
けれど、リードを通してなーんにも伝わってこない、
自分には注意も向けてもらえず、ただ歩くだけって…
ちょっと悲しくないですか?
自転車が猛スピードで来ていても、脇から車が出てきそうでも、
今にも、落ちているタバコやゴミを食べそうになっていても、
視線は画面にあるため、保護者さんは気付かない。
はたから見ていてもハラハラします。
せっかく「糸電話」がつながっているのですから、
つながっている相手と直接お話しましょうよ。
急いでいるなら、今日はちょっと○○あるから近道して帰らせてね、
ってお願いするだけでもよいのです。
電話はつながっているのに、電話口の相手がずーっと無言で
自分の趣味の世界に忙しくて、声もかけてくれない…
さて、私ならどう感じるかな?
少しだけ、考えてみて欲しいです。