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84歳女性の股関節痛①痛い場所に鍼をしない治療
今回は、腰から臀部、股関節にかけて強い痛みと、動かしにくさがあった84歳女性の症例をご紹介します。
この方は、ご主人の入浴を日常的に介助されていました。
湯船からご主人の身体を支えて移動させる動作は、想像以上に腰や股関節へ大きな負担がかかります。
そうした介助が重なるうちに腰、臀部、股関節周囲の痛みが強くなり、身体も次第に硬くなっていきました。
特につらかったのが、椅子から立ち上がる時と座る時です。
痛みが強く、立とうとしてもなかなか身体を起こすことができません。
歩行にも影響が出ており、以前のようにスムーズに速く歩くことも難しくなっていました。
日常生活でも頻繁に「痛い、痛い」と口にするほどで、単に腰が痛いというより、痛みによって生活そのものが小さくなっているような状態でした。
以前から腰や臀部には慢性的な痛みがあり、東洋医学的に身体をみても、気血の巡りが滞っているような印象がありました。
そこで今回の治療では、痛い腰や股関節に直接たくさん鍼をするのではなく、身体の離れた場所から腰、骨盤、股関節の動きを変えていきました。
長期間負担がかかってきた場所は、すでに疲弊しているとも考えられます。
そこへ刺激を集中させるのではなく、身体のつながりを利用して循環と動きを取り戻していきます。
例えば骨盤周囲を緩めるために肘周囲のツボを使います。
腰や臀部、股関節周囲の筋肉の緊張を変えるために、手の甲のツボを使うこともあります。
さらに手と足のツボを組み合わせ、身体全体の緊張や痛みを調整します。
立ち上がる動作では、腰や骨盤、股関節を支える深い筋肉の働きも重要です。
そこで足のツボを使い、深部の緊張と身体の連動を整えていきました。
【鍼をした場所と、変化する場所が離れている】
初めて鍼灸を受ける方には、とても不思議に感じられると思います。
しかし身体は、腰なら腰だけ、股関節なら股関節だけで動いているわけではありません。
足、骨盤、腰、背中、腕までが連動して、一つの動作を作っています。
では、この84歳の患者さんの身体は、この治療によってどう変わっていったのでしょうか。
実は私自身が特に印象に残ったのは、腰や股関節の痛みが楽になったことだけではありませんでした。
治療後、いつも座っていることの多かった患者さんに、家族も驚くような変化が現れたのです。
その変化について、次回の②でお話しします。
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鍼灸師と整体師の違い
【知識と経験の差が生む安心感】
日々の疲れや体の不調を改善するために、「どこで施術を受けるか」を選ぶことは、とても大切です。
一見すると同じように見える「鍼灸師」と「整体師」ですが、その背景には大きな違いがあります。
1. 国家資格かどうか
鍼灸師は国家資格を持つ医療従事者です。
資格を取得するには、3年以上の専門教育を受け、解剖学・生理学・病理学などの基礎医学、さらに臨床実習を含む幅広いカリキュラムを修了し、国家試験に合格しなければなりません。
この過程で、人体の構造や機能、病気のメカニズム、禁忌やリスク管理までしっかりと学びます。
一方、整体師は民間資格や無資格の場合も多く、教育内容や期間はさまざまです。短期間の講座のみで開業できる場合もあり、法的な資格制度は存在しません。
2. 安全性とリスク管理
鍼灸師は基礎医学と臨床経験に基づき、病気の見極めや施術の適否判断を行えます。
たとえば「この症状は施術ではなく病院での検査が必要」という判断も、医学的な知識があってこそ可能です。
これは、安全に施術を受けていただくうえで非常に重要なポイントです。
整体師は経験に基づいて体を整える技術を持つ方も多いですが、病気の診断や医療的判断はできません。
3. アプローチの幅
鍼灸師は鍼やお灸を用いた治療のほか、生活習慣の改善アドバイス、東洋医学的な体質診断、西洋医学の知見を組み合わせた総合的なケアが可能です。
これは長期間にわたって学んだ基礎医学+東洋医学の両輪があるからこそできることです。
整体師は主に手技での骨格や筋肉の調整を行いますが、鍼灸のように体の深部や経絡への直接的なアプローチは行えません。
【まとめ】
どちらが良い悪いではなく、どのような知識と経験に基づいた施術なのかを知ったうえで選ぶことが大切です。
特に持病がある方や、安心して長く体を任せたい方には、国家資格を持ち、幅広い医学的知識と臨床経験を備えた鍼灸師の施術をおすすめします。
当院では、解剖学・生理学・病理学をはじめとした基礎医学から臨床経験までをしっかりと積み、患者さまの安全と効果を第一に考えた施術を行っています。
「安心できる施術」をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
喘息との闘いと、鍼灸の奇跡〜私自身の体験から伝えたいこと〜
高校2年生の頃、私は喘息に苦しむ日々を送っていました。夜中に咳が止まらず、眠れぬまま朝を迎えることもしばしば。体力は削られ、日常生活すらままならない。そんな絶望の中、20代になるとさらに試練が待っていました。
パン屋で働いていた頃、粉アレルギーと思われる症状に悩まされ、呼吸が苦しくなり、何度も救急病院へ駆け込む日々。注射を打てば一時的に楽になりますが、それは根本的な解決にはなりませんでした。
そんな中、鍼灸との出会いが私の人生を大きく変えました。鍼灸の学校に通い始めた頃、喘息は多少落ち着いたものの、季節の変わり目には発作が必ず訪れました。しかし、学びを深める中で、東洋医学がアレルギーや喘息に効果を発揮する可能性があることを知りました。そこで、自らの病を克服するため、喘息のメカニズムや治療法を必死に研究し続けました。
それでも症状は思うように改善せず、東京で修行をすることになった私。ある時、東京のクリニックで、「このままでは命に関わる」と宣告されたことをきっかけに、私は本気で治療に向き合うことを決意。自らの体で実験しながら、最適な治療法を模索し続けました。
【八丁堀での衝撃の体験】
ある日、八丁堀にある中国で修行した先生の鍼灸院を訪れ、治療をうけました。その時も息苦しさが酷く、発作が起こりかけていました。診察を受けると、先生は黙々と鍼を打ち始めました。どのツボに刺しているのか、自分でも気になって仕方がありません。30分ほど経つと、驚くほど呼吸が楽になったのです。その瞬間、私は東洋医学の持つ圧倒的な可能性を実感しました。
そこからさらに鍼灸の研究を重ね、試行錯誤を繰り返しました。
【そして、喘息からの解放】
現在、私はほとんど喘息の発作に悩まされることがなくなりました。それどころか、私の鍼灸院に通う患者さんたちも、五十肩の治療を受けに来たはずなのに、「夜中の咳がなくなった」、「呼吸が楽になった」と驚かれるのです。彼らの多くは、最初は喘息があることすら話しません。しかし、施術を重ねるうちに、思いがけず症状が改善していることに気づくのです。
このような変化を目の当たりにすると、鍼灸にはまだまだ広く知られていない力があると確信します。西洋医学では、「喘息にはこの薬」、「腰痛には痛み止め」と、症状ごとに対処しますが、東洋医学は体全体のバランスを整え、副次的な効果をもたらすのです。
【鍼灸の持つ可能性を伝えたい】
喘息の苦しさを知るからこそ、私はこの治療法の素晴らしさを広めたい。夜中の咳で眠れず、仕事や日常生活にも支障をきたし、会話すら億劫になってしまう…。そんな辛い思いをしている人が、鍼灸によって救われるかもしれない。
私自身、長年の経験を通して、鍼灸がいかに体の調子を根本から整えるのかを実感しました。この力をもっと多くの人に知ってもらい、薬に頼るだけではなく、自分の体を本来の状態に戻す選択肢があることを伝えたいのです。
【喘息に限らず、慢性的な不調に悩む方へ】
もしかすると、あなたの体が本当に求めているのは、東洋医学の視点からのアプローチかもしれません。
私は、鍼灸師として、そして喘息を克服した一人の人間として、その可能性を信じ、皆さんに伝え続けていきたいと思います。
同じように喘息で苦しむ方に届きますように。
てあーて鍼灸院 院長 能登谷
インスタ毎日更新中!
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鍼灸院ネタはあまりないので、趣味のスパイスカレーや、蕨の飲食店で撮った写真など、治療とはほとんど関係ないことばかり載せています。
そのおかげで、楽しく毎日続けることができているのだと思います。
患者さんにも「インスタ見てます」と言われることも多くなり、嬉しくて照れてしまいます。
これからも負担のない程度に、継続していきたいものです。
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