ごあいさつ

当院の適応症状

 

当院は、腰痛、坐骨神経痛、股関節痛を専門としていますが、以下の症状も施術しています。

 

 

○下半身の症状

・腰痛

(ヘルニア、脊柱管狭窄症、3㎜以上のすべり症は適応外です。)

 

・ぎっくり腰

 

・坐骨神経痛

 

・股関節の痛み

 

・鼠径部の痛み

 

・大腿神経痛

 

・こむらがえり

 

・ふくらはぎの痛み、だるさ

 

・膝の痛み(軟骨のひび、関節鼠、十字靱帯損傷、軟骨のすり減りによる関節炎、水が貯まる人などは適応外です。)

 

・ハムストリングの痛み

 

 

 

○上半身の症状

・肩凝り

 

・首の凝り、首の痛み

 

・腕周りの痛み

 

・筋緊張性頭痛

 

・血管拡張性片頭痛(完治は難しいが、回数が減ります。)

 

・背中の痛み、ぎっくり背中

 

・顎関節症

 

 

○その他

・便秘(ねじれ腸の人は適応外)

 

・原因不明の下痢

 

・過敏性腸症候群

 

・原因不明のお腹の痛み

 

・原因不明の胃の不調、胃の痛み

 

・不妊症(40歳まで)

 

・止まらないしゃっくり

 

・自律神経失調症

 

・線維筋痛症

 

・円形脱毛症

 

 

⚪︎当院が不適応の症状

・耳鳴り

・難聴

・耳の閉塞感

・メニエール病

・心因性による疼痛

・化学物質過敏症

・リウマチの痛み

・ばね指

・手根管症候群

 

 

 

 

 

 

 

●腰 痛

腰痛の症状は損傷された筋肉によって異なります。

前屈みで痛ければ中臀筋起立筋、腰を伸ばせなかったり反らせない、椅子から立ち上がるときに痛ければ大腰筋など、腰痛には主に3つの筋肉が引きつった症状があります。凝り固まった筋肉へ鍼を入れると、その筋肉の血流が良くなって緩み、筋肉によって締めつけられていた神経が圧迫から解放され、痛みが消えます。ですから引きつった筋肉を特定するため、押すと痛い、左右に曲げると痛い、腰が重い、椅子に座っていると痛い、朝起きたとき痛いなど、どういうときに痛いのか初診のときにお聞きします。

 

 

(腰痛の付随症状)

便秘下痢など腸の症状は、脊髄から出る自律神経の信号が伝わらなくなったり、自律神経が興奮しやすくなって起きることがあります。そうした症状には大腰筋が関係していることが多いのです。腸に行く自律神経は、背骨から出た後、大腰筋の中を通って腸へ行くのですが、その過程で大腰筋が圧迫すると、圧迫された神経は興奮してパルスを出します。それが知覚神経なら痛みとなり、運動神経なら痙攣やピクピクになり、自律神経なら内臓の働きが過剰になります。さらに圧迫がひどくなると、神経が圧迫されてパルスが通らなくなり、知覚神経なら感覚麻痺、運動神経なら動かない、自律神経なら内臓が動かなくなります。もし大腰筋が自律神経を締めつけていれば、過敏性腸炎となり下痢し、自律神経のパルスが遮断されるまで締めつけていれば腸が動かなくなって便秘します。そのため腰深部の筋肉へ鍼して緩めれば、神経の圧迫がはずれて正常に作動し、下痢便秘がなくなるのです。

 

 

 

代々の婦人科医である呉先生から「不妊症は子宮が冷えるため、精子を捕まえられなくて妊娠できない。だから不妊症には温める薬を使う」と聞きました。その言葉をヒントに「子宮が冷えることが不妊の原因ならば、大腰筋へ刺鍼して腰の血流を改善し、ふくらはぎや足の血流も改善すれば、血が流れることで体温が下半身に伝わり、子宮が温まって妊娠するのではないか?」と考えました。そして大腰筋へ刺鍼して「足の冷え性」を治療したところ、五年も妊娠しなかった人が2回の治療で妊娠したのです。こちらの女性は一度妊娠して出産すると、第二子も出産しました。そこで「やはり呉先生の言葉は本当だった。腰周りの血流を良くすることが、不妊症治療の一つとなる」と確信しました。

このように冷えが原因の不妊症は、腰から下の治療して冷えを取り除きます。骨盤内の血流を良くし、冷えを解消させ、受精と着床を促します。これはかなり効果があるようで、北京堂は婦人科治療を表向きやっていませんが、隠れメニューで不妊症の治療も行っています。

 

 

 

●不妊症で、鍼の効果の現れる兆候。

①ホルモン値が正常になる

ホルモン値が正常にならなければ採卵もできず、受精卵を体内にも戻すこともできません。鍼治療すると3回〜6回くらいでホルモン値が正常になり、採卵できるのが一般的です。

 

②冷え性や腰痛、生理痛がなくなる。

下半身の血流が改善するので、腰から足の冷えがなくなり、子宮筋腫が小さくなったり、子宮の血流が良くなって生理痛のなくなる人がほとんどです。

また、血流が良くなると子宮を流れている0.1ミリ単位の細い細い毛細血管の隅々まで血流が行き渡るようになり、良い卵が排卵されるようになるとともに、着床しやすい子宮になります。

 

③月経周期が、正常の28日周期になる。

不妊症だと月経周期が正常でないことが多いのです。しかし鍼治療すればホルモンが整うので生理痛がなくなるだけでなく、28日周期の月経になります。そうなればいよいよ妊娠間近です。

 

これら3つ条件で、妊娠に至ることがわかっています。しかし、以上の内容が1つでも欠けていれば成功とはいえず、鍼治療の効果は残念ながらなかったというしかありません。

 

                                   

 

 

 

 

 

●ぎっくり腰

荷物を持ち上げるとき、くしゃみをしたとき、体を大きく捻ったときになることが多いです。明け方から午前中に発症することが多いのです。ぎっくり腰は、そのときに原因がなくても、前日に大腰筋を酷使していることが多いのです。たとえばお辞儀をしたり、山登りしたり、階段を上り下りしたり、立ったり座ったりを、繰り返した翌日に起こります。

ぎっくり腰大腰筋が痙攣してひきつり、短縮します。大腰筋は背骨と大腿骨に付いており、大腰筋が短縮すると、腰が前屈みになって伸ばせなくなります。

ぎっくり腰は、尿管結石や腰椎骨折との鑑別が必要です。これらは損傷部分が大腰筋と近く、ぎっくり腰と似たような症状が起きるからです。

 

 

 

 

 

●坐骨神経痛

坐骨神経痛はいくつかの原因があり、鍼が効くものと、効かないものがあります。

鍼灸が効かない坐骨神経痛として、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、骨粗鬆症、癌の背骨転移、腰椎分離症、腰椎滑り症、頚髄症による坐骨神経症状などがあります。

 

鍼が効く坐骨神経痛の症状は以下の通りです。

 ・足の一部ではなく、足全体が痛む

 ・夜間や明け方に痛みがひどく、痛みで目が覚めることがある

 ・体を丸めると楽である

 ・長時間も腰掛けていると、立ち上がりにくい

 ・レントゲンで腰椎間が狭くなっていたが、CTやMRIは異常がない

 

上の症状に当てはまれば、改善の見込みがあります。

 

 

筋肉は血流が悪くなって酸素が不足すると、凝り固まって縮みます。そうなると筋肉内を走行している神経や血管を圧迫し、凝った筋肉が知覚神経を絞扼すれば神経痛として痛みが現れ、血管を絞扼すれば血液が流れなくなって筋肉の酸素不足が起こり、ますます筋肉が硬く縮みます。坐骨神経は腰から出て→臀部→大腿の後ろ→ふくらはぎ→足の裏を通っています。坐骨神経痛は足に痛みが出ますが、その原因は大腰筋が硬縮して神経を締めつけていることで足に痛みが出ているので、腰を中心に下半身へ鍼を打ちます。

 

坐骨神経痛になっている人は、筋肉が神経を圧迫するくらい固まっているので重症です。そのため少ない回数で完治させることは難しく、最低でも6回の鍼治療が必要です。

 

 

○鍼治療回数の目安

・腰の筋肉がそこまで硬くない→6~10回

・腰の筋肉がかなり硬くなっている、長年患っている→10~20回

 

※筋肉の硬さは鍼を入れてみて判断します。大腰筋は手で触れません。

※鍼の治療回数は、治療後の生活状況や治療間隔、季節などによって個人差があります。

 

 

                                   

 

 

●便秘

便秘で悩んでいる女性は多いのではないでしょうか。水分や野菜をたくさん摂ったり、運動をしたりなどしても便秘が治らない。そういう人は、腰が悪いことが原因で便秘が起きていることがあります。お腹が苦しく張っている、お腹が痛い、食欲がわかない、肌荒れを起こしているなど、便秘が続くと気分も憂鬱になります。

 

腰深部の筋肉が凝って固まると、腰の筋肉を通っている自律神経が筋肉に締め付けられるようになります。その締め付けが強くなると自律神経が完全に締め付けられてしまうので、腸が動かなくなり便秘になります。

 

北京堂では便秘でお悩みの方は、腰の治療をして便秘を治します。治療回数は早い人で1回、遅い人でも6回治療をすれば効果が感じられます。

 

腸は「第2の脳」と言われており、9割ものセロトニンが腸から作られているため、腸が不調になると気分が欝っぽくなります。便秘を解消して、明るい毎日を過ごしましょう。

 

 

 

                          

 

●肩凝り

 女性に多い肩凝りですが、揉んでも一時的にしか良くならないため、ずっと抱え込んでいる人も多いと思います。

 

 北京堂での肩こりの治療は背、後頚部、肩周りの凝っている筋肉に鍼を打ち緩めます。

血行不良の筋肉を緩めて血流を良くすれば、神経の圧迫が消えて肩凝りはなくなります。

 

 北京堂に来られる3割くらいの方は重症の肩凝りです。筋肉に鍼を入れてみて、入りづらいくらい固まっている人は、筋肉の質が変化してしまっています。事務仕事をされている人や料理人など、下を向くことが多い人は、肩こりになりやすいです。そういう人は1ヶ月に1度くらいのペースで通って頂くことをおすすめしています。

 

 

 パソコンのお仕事をされている人は、椅子を低くするか、パソコンの下に本を置くなどして、目線を画面の高さと同じにするようにしましょう。また、は浮かさず机にしっかり置いてするようにしましょう。椅子はぐらぐらしない安定している椅子のほうがに負担がかかりにくいです。また書類を見ながらパソコンをするときは、書類をブックスタンドに置いて作業すると下を向かなくてすむので使いましょう。どうしても下を向いて作業をしなければならないときは、15分に1回はをおこし(1~2分)の筋肉を休めましょう。

 電車などで下を向いて携帯をされている人も大変多いです。携帯を見るときは携帯を目線の高さまで持ち上げて見るようにしましょう。また、うつ伏せでを浮かしたまま本や携帯を見るのもいけません。この姿勢は背中の筋肉が常に収縮している状態なのでうつ伏せになっている間中ずっと背中の血流がストップしています。

 

 

 

 

      

                            

 

●四十肩、五十肩(頚肩腕症候群)

 が痛い、が完全に上がらない、が後ろに回らない、夜間痛があるなど、の症状でお悩みの方はいらっしゃいませんか。

 四十肩五十肩の人は、が凝っている場合がほとんどです。の神経は肩へと行っているので、の筋肉が凝っているとの神経が筋肉に圧迫され、やがてだけでなく肩の筋肉も凝り始め痛みが出てくるようになります。

 そこで、四十肩五十肩の治療は、凝って神経を圧迫している筋肉に鍼を刺し、筋肉を緩めます。

 重症度は、鍼を刺したときの筋肉の硬さ、腕の可動域によって決まります。筋肉が硬い人ほど治療回数が多くかかりますし、可動域が狭い人ほど固まっている筋肉の範囲が多いですので、治療回数が多くなります。ですので、早め早めで悪化しないうちに治すのが無難です。

 世間では、四十肩五十肩は放っておけば治ると言いますが、何もしなくても治る人もいます。しかし、痛みが続いて治りそうにない場合は、できるだけ早く治療をしたほうが良いです。肩周りの痛みは、重症化しないうちに早めに鍼治療を受けることをおすすめします。

 

 

 

 

 

●首の凝り、首の痛み(頸椎症)

 首の凝りや痛みは、事務仕事をしている人や、姿勢が悪い人、また女性で首が長めの人に多いです。

 首の治療は、背中と首の凝っている筋肉に鍼をして筋肉を緩ませます。

 

 重症の人はだけでなく、肩周りの筋肉(棘上筋、棘下筋、三角筋、肩甲下筋)や、顎周りの筋肉も硬くなっています。そういう人には、首と一緒に肩周りと顎周りも治療します。

 首の神経は肩周りに行っているので、肩周りの両方とも凝りをなくさなければ治らないからです。から手の神経は、首から出ています。ですので、肩周りが悪い場合は、締めつけられた運動神経から出るパルスが逆流して首も悪くなるため、肩周りを同時に治療するのが効果的です。

 肩周りが悪い人は、を指圧すると痛い、触ると凝りがある、の可動域が狭くなっている(動きにくい)、などが挙げられます。

 

 

Q.首が悪いのになぜ背中も刺すの?

A.後頚部の筋肉は背中の7番目まで繋がっているため、背中の筋肉も緩めないと首が完全に緩みません。そこで背中と首は一緒に治療します。

 

 

 寝違えは寝違えた当日に鍼をすると一番良いです。寝違いは時間がたてば自然と痛みがなくなりますが、ただ痛みがなくなっただけで、頚が凝っている状態はそのまま続くためまたそのうち寝違えをすることになります。また、治療せずにいるとどんどん頸の筋肉が固まっていってしまい、頭痛やめまい、耳鳴りなどの症状も出てくることになりますので、寝違えをされたことのある方は早めに治療しましょう。

 

 

   

                               

 

 

●頭痛

 筋緊張性頭痛片頭痛をお持ちの人は、単なる肩凝り・首凝りの人よりも悪くなっているケースが多いです。頭痛のたびに消炎鎮痛剤を飲んでいる人は、薬物乱用性頭痛に陥ったり、肝臓や腎臓を悪くする危険性があるので、なるべく薬は避けたいところです。

 

 筋緊張性頭痛は血管の収縮により頭痛が起き、片頭痛(偏頭痛)は血管が拡張することによって頭痛が起きるとされています。

当院では、筋緊張性頭痛は完治できますが、血管拡張によって起こる片頭痛は要因が様々なため、完治まではいきませんが、回数を減らすことができるようです。頭痛外来で、片頭痛予防の注射エムガルティを併用することで、頭痛がなくなった方もいらっしゃいます。

 

 頭痛の原因を軽症の順に挙げてみます。

・後頚部が凝っている

・後頚部、背中が凝っている

・後頚部、背中、肩周りが凝っている

・後頚部、背中、肩周り、側頭筋(こめかみ)が凝っている

・後頚部、背中、肩周り、側頭筋、外側・内側翼突筋が凝っている

・後頚部、背中、肩周り、側頭筋、外側・内側翼突筋、頭皮が凝っている

・後頚部、背中、肩周り、側頭筋、外側・内側翼突筋、頭皮だけでなく、前 頚部も凝っている

 

 重症になるほど頭痛の原因である筋肉が増え、治療回数も多くなります。

 

 顎関節症をお持ちの人は、まず仰向けでの鍼治療を3回くらいしてやわらげ、の筋肉が緩んだのち、うつ伏せで通常の頭痛の治療をします。

 

 まれに重症の場合、治療後に頭痛が出ることがあります。

 これは一時的に血流が良くなるために起きてしまいますが、好転反応ですので心配いりません。治療後に痛み止めのお薬を飲んで頂いても構いません。

 

 

 

                            

 

●背中の痛み

 背中の痛みや重みは、脊柱起立筋という背中の筋肉に鍼をします。

 たまに「ぎっくり背中になります」とおっしゃて来院される方もいらっしゃいます。

 また「内臓-体性反射」といい、例えば胃が悪くなると胃の後ろの背中が凝る、という現象も起きます。

 

 北京堂では安全重視のため、背骨から1.5㎝以上離れたところへは鍼を打ちません。背骨から離れると、肋間から鍼が入って、肺に刺さる危険性があるためです。

 肩甲骨の内側辺りが痛む人は、肩甲背神経に痛みが出ているため、仰向けで前頚部を治療します。

 

 

 背中の治療は自律神経の治療にもなります。

 なぜなら自律神経は背骨から出ているため、背中が悪いと様々な自律神経の失調が起こります。自律神経は背骨の前側から出ていて、背骨の前に自律神経節があるから、内臓のある胸部や腰部の自律神経に刺鍼することはできません。唯一、頚の前の自律神経節なら刺鍼することができます。自律神経を直接刺激することはできませんが、自律神経は背骨から前に出、背骨の前に自律神経節を作り、そこから前枝は内臓へ、後枝は脊柱起立筋に神経を出しているという事実です。なので内臓が悪くなると、その脊髄分節である背中の筋肉が凝って知覚神経を締めつけ、背中の痛みとなって現れます。例えば胆嚢結石や尿管結石、心臓疾患や肺疾患では、背中に痛みが現れることもあるのです。内臓の筋肉は平滑筋で力がなく、自律神経を強くは締めつけられないのですが、背部の筋肉は横紋筋なので自律神経を強く締めつけ、内臓にも影響を与えます。それで鍼灸医学では、背中に内臓の治療穴が並んでいるのです。だから後頚部前頚部腰背部の筋肉を緩めることで、内臓を治療できるのです。また鬱病の一部も治療できます。

 

 原因不明の動悸や胸痛(貧血や狭心症の場合もあります)、胃の不調、異常に汗をかく、緊張しやすい、疲れやすい、気分がすぐれない、呼吸がしにくいなどの症状は、背中の筋肉を緩めるとおさまることもあります。

 

 

 

                                        

 

 

 

●股関節の痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)

股関節」はお尻の横にある骨のことをいいます。患者さんで「股関節が痛いです」と言って太ももの内側を指さす人がいらっしゃいますがそこではありません。股関節が痛む人はお尻の筋肉(主に小殿筋、中殿筋)が凝って痛みが出ているのでお尻の筋肉に鍼をします。

 

腰の痛みと股関節の痛みは似ているため、腰痛で来たのに股関節も調べてみると悪いという人が多く、腰と一緒に股関節を治療するケースが多いです。

 

股関節の痛みは、お尻の筋肉(小殿筋、中殿筋)に鍼をしますが、お尻の筋肉は厚くて深部にあるため、股関節が悪い人は治すのに時間がかかります。足まで症状が出ている人は3ヶ月以上かかります。

また太っている人は痩せている人よりも体重が多くかかるため、治りにくいです。逆に痩せすぎていて筋肉がおちている人も、正常な筋肉がついてくるまで時間がかかるため、けっこう回数がかかります。

あぐらがかけない、足を閉じたまましゃがめない、ソックスが立って履けない、長時間歩くと休まねばならない、体が左右に曲がる、腰掛けていると痛くなるなどの人は股関節が悪いです。

 

 

年齢によっても鍼治療回数が大きく異なります。20代で股関節の悪い人は10回もかからないのですが、40~50歳代では半年ぐらい、60代では一年ぐらいの鍼治療が必要です。しかし確実に改善します。ただし、鍼が刺さらないぐらい筋肉が固まっている場合は、治療を初めて一ヶ月ぐらいは逆に痛みがひどくなります。

 

 

 

 

 

●大腿神経痛

大腿神経痛は鼠径部の辺りから腿の前にかけて痛みます。恥骨付近が痛いとおっしゃって来院される方もいらっしゃいます。原因は腸骨筋の硬縮により筋肉を走行している神経が圧迫されることにより痛みます。腸骨筋に鍼をし、筋肉を緩めることにより治ります。

 

 

腸骨筋刺鍼は浅野周先生が考案した特殊治療です。この筋肉に特注の長い鍼で刺す治療を行っているのは浅野式治療のみです。

腸骨筋刺鍼は、下着を下ろし骨盤の内側に鍼を入れます。女性鍼灸師ですと、安心して受けられます。

 

 

 

 

 

 

●膝の痛み

膝の痛みの原因はいくつかあるため、膝の痛い患者さんが来られたときは問診と触診できちんと鑑別しなければいけません。患者さんで「膝の痛みの治療で、膝小僧のところを10回鍼を刺してもらいましたが治りませんでした」とおっしゃる人がいますが、その治療をされた鍼灸師さんはなぜ他の原因を探さなかったのだろうと疑問に思います。

 

膝の痛みの原因で考えられるものとして

大腿直筋が悪い

内転筋が悪い

中間広筋が悪い

外側広筋が悪い

大腰筋が悪い

膝窩筋が悪い

半腱半膜が悪い

など他にもあります。

 

膝の痛みで治療してもらう際にはきちんと鑑別でき、筋肉を確実に緩めることのできる治療者さんにやってもらいましょう。

 

※60代以上の人で足が変形している人や、整形外科で異常が見つかった人は筋肉が原因ではないため治りません。

 

 

 

 

 

 

●こむらがえり

ふくらはぎのだるさふくらはぎのひきつり、のむくみなどでお悩みの方はいらっしゃいませんか。

ふくらはぎの治療はふくらはぎ(腓腹筋)に鍼を刺して筋肉を緩めます。特に、こむらがえりを起こしたことのある方は、筋肉が硬縮し血流が悪くなっています。このまま治療せず放置しておくと、将来静脈瘤になる可能性が高く、最悪の場合血栓ができ、死に至るケースもあります。

 

 

 

 

 

 

 

●顎関節症

顎関節症は、歯医者さんへ何回通っても治らないという人が多いです。

それは顎関節症が、「関節」ではなく「筋肉」に原因があるからです。

顎関節周り筋肉が凝って硬くなっているため、その硬くなった筋肉が顎の関節を引っ張って顎関節症が起こります。

ですから硬くなっている顎の筋肉を、鍼で緩めれば顎関節症は治ります。

 

 

原因が

・顎の関節そのものが損傷している

・就寝時、強い歯ぎしりをしている

ものは治りません。

 

 

 

 

 

 

 

●腱鞘炎(手)

手の腱鞘炎は、肘や膝から先の筋肉を使いすぎることによって、筋肉が凝って硬くなり、筋肉が伸びなくなることによって腱が強く引っ張られるため、腱鞘が擦れて炎症が起きたものです。

手を使う仕事をしている人、主婦、ギターやピアノなど楽器を演奏する人などに多いです。

ですが最近は仕事でパソコンを使っている人、スマートフォンのやりすぎで腱鞘炎になる人が多いように思います。

腱鞘炎の治療後は、なるべく手を使わないようにして下さい。

腱鞘炎は、治療後の手の使い次第で治り具合が大きく変わりますので、治療後はできるだけ手を使わないようにしましょう。

 

 

鍼をした筋肉を休める理由

鍼で緩んだ筋肉は血行が良くなることで快復します。筋肉は縮んで収縮することによって動くので、筋肉を使ってしまうと筋肉が収縮して血流が妨げられるのです。ですから、腰を治療中の人が腹筋運動をしたり、首の治療をしている人が下ばかり向いていれば、筋肉が収縮しっぱなしになり、収縮する筋肉は血管を圧迫するので血流が悪くなり、新鮮な酸素や栄養分が不足してしまうため快復しません。ですから鍼で緩めた筋肉は使ってはならないのです。

 

 

 

 

 

●腱鞘炎(足)

足の腱鞘炎は運動をされている方、ヒールのある靴を履かれる人に多いです。足の筋肉の使いすぎにより、筋肉が凝って硬くなり、筋肉が伸びなくなることによって腱が強く引っ張られるため、腱鞘が擦れて炎症が起きています。前脛骨筋長趾伸筋長母趾伸筋に鍼を刺してその筋肉を緩めます。

 

 

 

 

 

●捻挫

捻挫は関節に無理な力が掛かったため、関節周囲の毛細血管が破れ、関節付近に血の塊ができ、それが動きによって関節周囲の知覚神経を圧迫するため痛むものです。

鍼で関節周囲の血流を改善し、関節周囲にできた血塊を消失させることで神経の圧迫をのぞきます。

 

 

 

 

 

●足底腱膜炎、足の裏の痛み

歩いていると足の裏が痛くなる、足の裏の筋肉がつる人も鍼治療で治すことができます。足の裏が痛い人はヒールのある靴は履かず、靴底にインソールを敷いて足の裏への負担を軽減しましょう。

 

 

                          

 

 

●テニス肘

テニスをする人に多いということでつけられた名前ですが、テニスをしない人も起きることがあります。

外側上顆炎と言って、肘外側の骨付近が痛くなります。

これは肘から先の筋肉の使いすぎで起こったものなので、肘から先の筋肉を鍼で緩めれば治ります。

治療後は、なるべく手を使わないようにして下さい。

 

 

鍼をした筋肉を休める理由

鍼で緩んだ筋肉は血行が良くなることで快復します。筋肉は縮んで収縮することによって動くので、筋肉を使ってしまうと筋肉が収縮して血流が妨げられるのです。ですから、腰を治療中の人が腹筋運動をしたり、首の治療をしている人が下ばかり向いていれば、筋肉が収縮しっぱなしになり、収縮する筋肉は血管を圧迫するので血流が悪くなり、新鮮な酸素や栄養分が不足してしまうため快復しません。ですから鍼で緩めた筋肉は使ってはならないのです。

 

テニスをされている方は、鍼治療の後2日間はテニスをお休みしていただきます。鍼治療で筋肉を緩めているので、鍼治療した直後にテニスをすると力が入りにくくなってしまうため、テニスをした後に治療の予約を入れるようにし、試合の前には予約を入れないようにしてください。