ごあいさつ

治療方針

北京堂では、凝り固まった筋肉が血管神経圧迫することにより痛みが出ていると考えています。

当院の鍼治療は、ツボなどにとらわれず、血流不足になり凝り固まっている筋肉に直接鍼を刺し筋肉を緩めます。

 

凝り固まっている筋肉は硬くなっていて、血流が悪くなっています。その固まっている筋肉に鍼を刺すことで軸策反射(※参照)が起き、筋肉内を通っている血管が拡張します。

それにより酸素を含んでいない鬱血していた血液が流れ出します。そしてそのあと、たっぷりと酸素を含んだ血液筋肉に運ばれ筋肉が栄養されるようになります。

筋肉内の溜まっていた疲労物質が流れ、十分な血液酸素が得られると、筋肉は緩みます。また、筋肉が緩むことにより神経も圧迫されなくなるので痛みが消えます。

 

※軸策反射は回復で必要な栄養や酸素を取り入れようとする反射で、外部からの刺激(鍼)により、その情報を中枢に伝え、狭くなった血管を元の太さに回復させる成分を放出します。

 

 

 

凝り痛みは、運動不足、不良姿勢、使いすぎ(休養不足)、ストレスによる交感神経優位などによって起こります。

凝っている筋肉は縮んで固まっているので、その筋肉を伸ばす動作をすると痛いのが特徴です。凝っている筋肉は血管筋肉に圧迫され鬱血しています。この鬱血を東洋医学では瘀血(おけつ)と呼び、酸素を含んでいません。

血流が悪くなると、酸素を運ぶ赤血球筋肉内を走行できなくなるため、血液酸素不足になります。酸素不足になると発痛物質が出るため徐々に痛みを感じるようになります

さらに血流の悪い状態が続くと体性運動神経が興奮し、筋肉はますます収縮するため、神経を締めつけるようになるため痛みが強くなります。

 

 

 

ストレス

ストレスがかかっているときは自律神経が交感神経優位になっているため、筋肉を収縮させる指示が中枢から出ています。緊張しているとき体が固まるのは交感神経優位だからです。筋肉が収縮すると血管を圧迫し血流が悪くなるため、ストレスを感じているときは血流が悪いと思ってください。

ストレスがかかっているなと思ったら深呼吸をし、交感神経を鎮めましょう。副交感神経優位にするのに一番良いのは瞑想をすることです。呼吸を意識して目を瞑り、身体の力を抜いてリラックスしましょう。また、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり、好きな音楽を聴きながら横になったりなど、リラックスできる時間を作ると良いでしょう。

 

また、ストレス耐性が弱い方は、子どもの頃からストレスがかかっていることに気づかないまま過ごしており、身体が常に緊張状態になっており、背中や首がガチガチに固まっている方がいらっしゃいます。そういう方は、1人時間を大切にして、ストレッチをする、落ち着く音楽を聴きながらお茶するなど、リラックスする習慣をつけるようにしましょう。

 

 

 

筋肉の使いすぎ、休養不足

自分の筋肉量に対する運動適正量を間違えてしまうと、筋肉を悪くしてしまいます。ヨガ、ゴルフ、山登りなどを始めました!と、全く運動をしていなかった人がいきなり運動を始めて痛めるパターンが多いです。

筋肉は「収縮する、収縮しようとする」という性質を持っています。そのため、運動やトレーニングをするとき、負荷がかかり過ぎてしまうと「伸びづらい、緩みにくい」筋肉になってしまいます。ですので、久しぶりに運動を始める方や、強めのトレーニングをするときには、運動量を十分に考慮して行いましょう。

 

 

 

日頃から運動不足の人は、筋肉内の血管量が少ないため、筋肉に供給される酸素量が不足しエネルギーが不完全燃焼して、すぐに疲労物質が溜まってしまいます。

そこで鍼治療して筋肉を緩め、血管の圧迫を除いて血流が改善したのちに、運動量を少しずつ増やして血管量を増やすようにします。

 

 

 

筋肉は「収縮する、収縮しようとする」特性をもっているため、不良姿勢を続け、同じ筋肉を収縮しっぱなしにしていると、脳から「収縮を続けろ」という命令が出て、緩みにくい筋肉になってしまいます。また、長時間同じ筋肉を縮めていると、血流も悪くなり、ますます筋肉が凝るという悪循環がおきます。

肩凝りは、下を向いている時間が長い人がなる症状です。携帯やパソコンをするときは、下を向かないように気をつけましょう。

また、料理や手芸などをするときも、下を向きっぱなしにならず、時々顔を真っ直ぐして首の筋肉を休憩させるようにしましょう。

仕事中、座りっぱなしの方は、腰と股関節、下半身の血流が滞っています。休憩時間中は座りっぱなしにならず、立ち上がって歩くなどし、血流を良くしましょう。