化成肥料は悪者?
まず、前提として、畑で作物を作るのに必要なのは、水、光、肥料です。この肥料は
作物を作ると、根から吸収され果実となる訳で、減少します。なので、肥料を与え
次の作物が良くできるようにします。光と水(雨)は天からの恵み。
で肥料には 窒素、リン酸、カリウムが3大要素でそれを科学的に作ったのが「化成」肥料。
自然の植物(雑草)や動物の糞から作ったのが有機肥料を呼ばれます。それぞれ長短があり
使い分けしている人も多いと思います。
化成肥料の長短・・水に溶け即効性がある。3大要素を手軽に与えるが、長年の使用では
土が固くなる、微生物による土壌改善が望めない、味が・・・
自然肥料の長短・・生ごみ、雑草から作れ、微生物との相性も良く、土壌改善、遅効性で
長く肥料を提供できる。ただ完全堆肥にするには時間(2ケ月~)が掛かる
どちらが 良いかは 個人で決めて良いと思いますが、家庭菜園の意味を考えると以下に
たどり着くかな。
目的・・美味しい野菜を安全に食べたい=>良い土作り、が前提。 「良い土」って何
自然界に目を向けましょう。森や林は「堆肥」を与えなくとも、すくすくと育ちます
森に入ると、落ち葉でふかふかで、それを微生物や菌が分解し、「肥料」として循環してます
このふかふかの土こそ最高の良い土です。そして自然の肥料を含んだ土は長年掛けて「黒土」に
なります。畑や田んぼは「黒土」が良いとされるのは そのせいです。(当園黒土です)
しかし、山から大量の落ち葉を毎年運び入れるのは困難です。がそれを雑草や生ごみで
代替できます。循環型農業とはこのように自然の循環を生活の一部に取り入れ、スマホや
外食、レトルト等の現代生活に 一部自然の流れを取り入れて 試行錯誤し 野菜をテーマに
ライフスタイルを見直す事で 良い日を繰り返すという 事 ですかね。
でも、化成肥料も次の様な場面では使用した方が良いです
・苗が小さく 発育が上手く行かない場合 速攻性のある化成肥料が有効
・葉が黄色くなったりして 明らかに 肥料不足が見える時
人間で言うと 風邪気味の時に 薬としての使い方をイメージすると良いかもしれません。
常時は不要ですけど、何かの際の化成肥料。
P.S 美味しい野菜って 窒素 リン、カリウムだけじゃできなくて、ミネラルや手間ヒマ
も必要なんです。野菜って人の足音の聞くと美味しくなるって昔から言われている
(畑に数多く行った人(手間かけ)の野菜は うまいって事)