コラム・豆知識
コミュニケータとしてご依頼を受けている身としては、
どんな“モンダイ”もコミュニケーションで何とかなれば、
という思いも無きにしも非ず、なのですが・・・
わんちゃんの場合に特に多いと感じるのですが、
コミュニケーションの前にまず最低限のしつけを!
と感じることも正直多いです。
たとえ理由があって吠えていたとしても、公共の場に連れ出す
機会の多いわんちゃんには、しても大丈夫なこと、と、
して欲しくないこと、の区別をつける必要があります。
それはワンちゃん側に、あなたがちゃんとしなさい、ではなくて、
保護者さん側に明確な態度で臨んで頂きたいことです。
なにも、主従関係を徹底させよ!人間がご主人様で犬は下!
などということを言いたいのではありません。
この人間社会の中で生きていく以上、ダメなものはだめ、
という線が引けないと、回りまわって、その子が“ダメ”の
レッテルを貼られてしまう、という、一番うれしくないところに
着地してしまう可能性につながります。
ほんとうはしっかりできない人側の課題なのですけれど。
コミュニケーションはあくまでも、
基本的なしつけができていることが前提で、
保護者さんとワンちゃんの信頼関係が築けている上で
初めて理解の力となりうるものです。
ですから、トレーニングやしつけ教室に通っていらっしゃる方は
どうぞこのまま根気良く続けてください。
この子がやりたくないっていってるからやめますぅ…
というのは最大のNGです!
なかなか思ったように良くならない、すぐに結果がでないから
もうやめたい、のはこちら側ではないですか?
人間側の忍耐のなさの言い訳として、利用しないでくださいね!
やだって言えばなんでも思い通りになる!と学ばせてしまったら、
それこそわんちゃんの思うツボ。
対等な関係にすらなりません。
それは果たして理想の関係でしょうか?
どこに連れて行ってもお行儀良く振舞えて、
だれからも“良い子ね!”と言われるような関係が築けたら、
それこそワタシが一番うれしい!はず。
そのような基本線があった上でのコミュニケーションとなれば、
それこそ、さらに絆が深まるものになっていくはずです。
コミュニケータはトレーニングの専門家ではありません。
必要があれば、素晴らしいドッグトレーナさんを
紹介いたします。
(東京・神奈川近郊になりますが、遠方でも本当に必要な場合は
そのトレーナさんのネットワークにも働きかけてもらいますので、
一緒に探して行きましょう!)