電子かわら版

2024-02-09 18:22:00

歯という部分と全身性

2024 如月

 

歯という部分と全身性

 

□ 春先、歯の治療を控える訳

今回は歯並びについて書いていきます。季節的にも身体は春に向かっています。春という季節は骨盤など関節が動いてくる季節です。そのため、股関節と連動されている顎関節ですが、とりわけ3月、4月などは歯を抜いたり、歯の治療は控えた方がいい季節と整体では言われています。歯を抜くにしても夏場に抜くのと春先で抜くのとでは身体に対する影響が違うのです。

 

そして歯並びについてですが、特に大切になるのが子供の成長過程、乳歯から永久歯に生え変わる6歳前後、まだ歯の大きさに対して口の大きさが合わないと子供はその時期に風邪を引いたり熱を出したりします。胸の胸郭が歯並びに関係している為、子供の成長過程での風邪はとても大切なのです。

 

そうした風邪を経過されることにより歯並び、歯の大きさに対して口が合ってくるのです。ですから呼吸器官が一番成長する時期で呼吸器の働き、胸の胸郭が歯並びに連動されているのです。

 

 

そして思春期に入り生殖器官が成長してくるのですが、女の子であれば呼吸器官が成長しきれてなく思春期を迎えますと月の月経が短くなったりするのです。そして先に書いたようにその時期に歯の矯正などをしますと、ますます生理不順になりやすくなります。

反対咬合いわゆる受け口などは必ず頸椎6番が飛び出してきます。思春期は他者を意識しやすくなってきます。そのため、自分の容姿も含め歯並びも気にしがちな時期と思いますが、多感な時期は自分が“こんなことをしたい”“何になりたい”ということが定まっていないとどこか顔の輪郭もはっきりしないのです。多感で変化しやすい時期だからこそ、顔も動きやすく歯並びなども変化しやすいのです。

 

さらに「親知らず」、医学が発達していない時代は、親知らずが生えてくる頃は両親が亡くなっていたということで、「親知らず」という名称になったと言われています。現代において、様々な方の身体を拝見していて親知らずが影響し出した時には抜く抜かないは別にして、必ず親子間の関係性が変化している時期なのです。一人暮らしを始めたり今まで密接な親子関係からどこか関係性が変化してくる時期のようです。今回歯という部分を取り上げましたが、身体の全身性、親子の関係性、すべて密接に関わってくるのです。

 

 

2024-01-08 13:56:00

個が立つ時代(その人らしさが際立つ時代)

2024 睦月

  

個が立つ時代(その人らしさが際立つ時代)

 

 身体から見えた反骨精神

 

年明け、ご高齢の方がみえました。そして、実は私は、能登出身なんですよと。はじめてお聞きした事だったのでそうだったんだと思いました。

 

そして、その方がおっしゃるには、数年前に起きた能登の地震の時には家屋の倒壊はありませんでしたが、付近の埋め立てされた所は倒壊してしまいましたと。流石に今回は、駄目だと思いますと。お身内の方はいらっしゃらないようですが、親戚も高齢になっているのでまだ連絡がとれませんと。

 

さぞ、自身の生まれ故郷の映像を見るのは忍びなかったかと思います。毎回いらっしゃる時には私は弱くて弱くてとおっしゃられていますが、その方の身体を拝見していますといらし始めの時には癌をかかえていましたが、今では寛解されました。

 

又、以前に身体から、どこか武士の家系かなと思ってお聞きしましたら、平家の末裔だと。

 

そこで、今回も身体を拝見していますと、「〇〇さんは、いざ困難になった時には反骨精神が出てきますよねと、これまでの人生においても、そうした困難の時ほど反骨精神が出てきて乗り切ってきたと思います。そこは子孫の血だと思います」とお伝えしたら、確かにこれまでの人生を振り返ると本当にそうでしたと。やはり、そうした先祖の影響があるのですかねとおっしゃられていました。そこで、能登地方というのは、そうした平家の子孫の部落が多いのですか?とお聞きしましたら全てではないですが結構いますよと。そうしたお話しを聞きその方の身体を拝見させていただいて、今回の震災も、時間はかかると思いますが反骨精神からきっと復興される県民性だと思います。

 

 新年に大きな出来事が起きましたが、今年というのはどこか「個が立つ時代」だと思います。整体における「体癖」実際は複合体癖ですが例えば、左右型四種に上下型一種の混じりとしても同じ複合体癖でも違うのです。

 そうした事を整体法の創始者の野口晴哉先生は48種類分類されたようです。人によっては今年、より一層仕事をがんばった方がいい方もいれば、のんびり充電期間に当てた方がいい方、何か新しく勉強をされた方がいい方もいれば、それこそ輪島の文化の素晴らしさを宣伝、復興に協力するなどにより個が立つ方もいます。当たり前ですが、個人個人が皆違うのです。個を立てながら、その人らしさを発揮しながら目の前の仕事をこなすことにより全体が変化するのではないでしょうか。

 

 

 

2023-12-29 13:52:00

冬場の水(寒の水)を飲みましょう

 

2023 師走

 

冬場は水(寒の水)を飲みましょう

 

□ 冬場は人間の身体もカラカラ!

毎年、冬場には書いています「寒の水」「生水」の季節です。空気が乾燥していますと洗濯物が乾きやすいのと同じように人間の身体も乾きやすくなってくるのです。そうした事からも空気が乾燥してきますと例年、インフルエンザが流行したりするのです。また、人間の身体は70%が水分から出来ていると言われていますがきちんと停滞なく流れることができるからスムーズに人間の身体は動けるのです。そうした身体の乾き、朝起きた時に喉が痛い、さらには粘膜の大元は鼻粘膜です。鼻の粘膜が乾いてきてから全身の粘膜が乾いてくるのです。

冬場の水分が間に合っていないから春先に身体が緩んでくる季節に花粉症のような形で鼻水を出してくるのです。ですからある季節に順応しづらい変動があるようであればその前の季節の過ごし方が大事になってくるわけです。

 

そうした水分ですが、慣れていませんと水分をとると“寒く感じる”、あるいは“お小水が近くなる”と言って敬遠される方もいますが、“みずみずしい”という表現があるようにきちんと水分が満ちてきますと内側から熱を生成されるので必要以上に寒さを感じなくなります。いわゆる寒暖差、自律神経の変動から心臓に負担がかかりますと寒さが身に染みるとなるのです。

 

また、寒くなってきたとたんに頻尿を訴える方が増えてきましたが、膀胱に一回にたまる量が少ないから頻尿になるのです。水分がきちんと吸収してきますとそこまで頻尿にはなりませんが最初、水分を取り出すとまだ身体が慣れていないために回数は増えてきます。排泄と捉えていただくとよいと思います。その回数もだんだんと少なくなっていきます。

 

スポーツなどをしている子供などは普通に飲んでも吸収しますが我々のような大人は水の飲み方を工夫したほうがいいのです。お風呂に入りながらであるとか、あるいは最初、水を含みくちゅくちゅとして一度捨てます。このように吸収する準備をしてからゆっくり飲んでいくと吸収しやすくなってきます。先に書いたように水というのは流れるからいいのです。動いていない状態で水を取ってもなかなか吸収しません。ですからデスクワークで一日、パソコンの画面を見続けていたりしますと、いわゆる悪循環となるのです。鼻が乾けば目という器官は一番、水分が必要な器官です。ですからドライアイになったりするわけです。そうした目の疲労から多くは咳が続いたりするのです。夏場は暑さのために水分を取る方が多いのですが、人間の身体にとって水分が必要なのは夏場ではなくて冬場なのです。

2023-11-10 15:21:00

身体の波を知る

2023 霜月

 

身体の波を知る

 

□ 身体の波 高潮時期と低潮時期

 

秋口というのは一年を通していわゆる自律神経が整う季節です。そこで今月は「毎月の身体の波」について書いていきます。月経周期がある女性はわかりやすいかと思いますが、閉経を迎えた方々も、男性にも身体の波は生涯あります。

 

そうした月の身体の波はおへその脈で観ていきます。どきんどきんとした脈が左で強く打っていたら「高潮時期」。右で強く打っていたら「低潮時期」。月経周期がある女性で身体が整っていますと高潮のピークで月経になり、低潮のピークで排卵になってきます。そうした事からも女性の身体というのは男性とは違い「緩む」ということが中心にあるのです。そして閉経を迎えますと男性と同じように高潮時期に活動期なってきます。そうした高潮時期が4週あったり、5週あったり個人によって違ってきます。そして高潮時期は「吸う」方が主体になり低潮時期は「吐く」方が長くなってきます。そして睡眠時間なども長くなってきます。

ですから高潮時期にかけての月のリズムの切り替わりなどの時に低潮時期を引きずったりしますと寝た気がしないのです。

 

あとは手術やケガなどといった刺激でも高潮時期にケガなどをした場合、何ともなかったのが低潮時期ですと命取りになったりするぐらい同じ刺激でもいつ手術、ケガをしたかでまるっきり違うのです。風邪の経過でも同じです。

そして整体における体癖、基本、個人においては三つ、表の体癖、裏の体癖、潜在体癖とありますが、秋口は割と表の体癖、裏の体癖がはっきりしてきます。そして高潮時期は表の体癖の感受性がはっきりとしてきて、低潮時期には裏の体癖の感受性がはっきりとしてくるのです。

 

そこで、日々の整体指導など低潮時期から高潮時期の切り替わるときにアドバイスをしているのです。わかりやすく言いますと月経の二週間前ぐらいです。そうした切り替わり時がその人、その人の注意すべき日なのです。

このようなわけで、自身の身体のへその脈を触れていきますと何週続くかなといった自身の生活の立て方のヒントになるかと思います。

月の身体の波に合わせて、子供などの七五三というような三年半、七年半の大きな波があったり、個人の身体というのは様々な波によっての「今」があるのです。

2023-10-12 16:13:00

嗅ぎ分ける能力

2023 神無月

 

嗅ぎ分ける能力

 

 コロナの後遺症 -嗅覚がなくなるー

 

ここにきて嗅覚がなくなったので身体を観てほしいという方が増えてきました。

いわゆるコロナのピーク時においては嗅覚味覚がなくなるという後遺症が問題になりましたが、整体的には味覚というのは嗅覚がきちんと働く前提であります。ですから嗅覚が中心であり大切な器官なのです。   

本来、嗅覚というのは原始的な感覚器官であり、人類は焦げ臭いにおいがしたら逃げたり危険な臭いから身を守るなりしてきました。獲物を捕らえる時や敵か味方を嗅ぎ分けるときも嗅覚を使ってきたわけです。人類が生き延びるために嗅覚は野生的な器官ともいえます。

 

 生殖器官を整えると嗅覚が戻る

 

そうした中で夏という季節は「ひと夏の恋」ではないですが、本来、夏という季節は生殖器官が活発に動かないといけないのです。いわば「要求」です。ですから、嗅覚が無くなる背景としての生殖器官の問題、その人その人の要求がぼやけている時に嗅覚が無くなるのです。失った嗅覚は男女共に生殖器が整うときちんと回復します。

そして嗅覚が回復する過程でそのようなことをしたいであるとか要求が高まってこないといけないのです。夏が終わり、秋を迎え、身体においても「実りの秋」となるのです。また、女性などにおいては嗅覚というのは嗅ぎ分けるではないですが異性を求めるにあたり嗅覚がきちんと働いていないといけなのです。

 

面白いもので嗅覚が無い時に交際が始まり、嗅覚が戻ったとたんにこの人とは無理と言ってお別れしたという方もいました。そこで嗅覚が無くなった女性には嗅覚が回復してくると異性をきちんと嗅ぎ分けられるようになりますよ、お伝えしております。

 

そうした嗅覚という本能器官、だからこそ子宮や卵巣に関係しているのです。そこで人によっては子宮や卵巣を切除すると気配がわからなくなるのです。ですから気配を感じるというよりは見えないものを感じる能力というのは鼻で感じているのです。それだけ生命維持に嗅覚というのは大切なのです。

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