徒然なる日々

2021 / 11 / 08  16:59

みやざきお菓子まつりのお話。~子供の未来を思い描きながらやってみたよ!~

みやざきお菓子まつりのお話。~子供の未来を思い描きながらやってみたよ!~

秋の風情を楽しむ間もなく暦は立冬を過ぎ、明け方の寒さと日中の暑さに体調管理が大変です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。本来なら10月の末ごろにお知らせを発信しなければならなかったのですが、とある事情によりお菓子づくりに没頭しておりました( ´∀` )

というのも、11月6日、7日に開催されました、

「2021年 みやざきお菓子まつり 小学生夢のお菓子コンテスト」

にて、最終選考を勝ち抜いた児童6名の作品を実際に作成するという役割をうけまして…

私に回ってきた作品がなんと「あめ細工‼」

ディズニー映画の「美女と野獣」に登場する「魔法のバラ」をあめで再現するというオーダーでした。

これまでのコンテストでも、子供の夢を壊さないような作品にしなければという不安と緊張で制作に取り掛かっていましたが、今年は特にディズニーという比較対象があるので頭を悩ませながら作りました。

あめを輝かせながら、より本物のバラに近づけられるようにと、何度も失敗しました。

 

なぜ失敗するのかというと、あめ細工は温度との勝負だからです。

加工の段階で150度を超える温度になった糖を冷やしながらその状態変化(徐々に硬くなっていく)に合わせて空気を含ませながら成形していくので、平たく言えば…

熱くて触れないよ!でも触らないと!と思いながら引っ張って成形!してたら冷えて固まって「パキッ」…やり直し…

こんな工程の繰り返しでした。

無難に厚めの花びらにしとけばいいものを、こだわりというか…途中で職人魂に火が付いちゃったんでしょうね。より薄く、より細く…とか考えだしちゃったんですよ(;'∀')

でも、一生懸命書いてくれた小学生に喜んで欲しいな。納得して欲しいな。あわよくばお菓子作りに興味を持ってほしいな。と本気で思って取り組んでいたのでその都度自分を奮い立たせていました。

そんな葛藤を2週間ほど続けることで、一つ変化に気づけました。お菓子のデッサンが上手くなりました!(そんな気がしますw)

普段、和菓子でも、まんじゅうやどら焼きなど、「まん丸」な品物を作ることが多いので、今回の経験で「イメージを書き出して立体的に表現する」ことの大切さを学ぶことができました。本当にありがたいことです。

 

そんなこんなで、なんとか完成品を納品しお菓子まつりでお披露目できたのですが、どの職人さんもかなりの情熱を込めて作ったのでしょう。印象的な後日談がありました。

他の受賞者の作品の話です。展示している作品を持って帰りたいと言われたそうです。

聞けば闘病している母親に見せて元気づけてあげたいとのこと。

通常展示品は、二日間常温で展示するので色あせや結露、構造上の問題のために食べることを想定して作っていません。

そういった製品を持たせることはしないのが原則です。

それでも、事情を聞いた職人さんは快く貸し出したそうです。

私はその場にいなかったので、また聞きした話なのですが、「なんか…粋だねぇ」と目頭が熱くなりました。

私の作った作品にも嬉しいことが二つ起きました。

一つはデザインを応募してくれた児童がわざわざ店舗にお礼を言いに来てくれたこと。

もう一つは久しく連絡を取っていなかった高校時代の同級生から突然お褒めの言葉LINEがきたこと。

一生懸命に取り組めば、その姿勢は誰かにきっと伝わっているんだなと深く感じた出来事でした。

 

※お知らせ※

11月の店休日は10、17,24日(水曜日)です。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

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