上郷さんぽ

⑫安住山慶福寺(あずみやまけいふくじ)
上杉二十五将の一人毛利安田上総介能元(もうりやすだかずさのすけよしもと)の菩提寺

上杉二十五将の一人毛利安田上総介能元(もうりやすだかずさのすけよしもと)の菩提寺

 所在地:米沢市大字川井4870-1

 米沢藩家臣「毛利家」の菩提寺。境内には一族の墓があります。毛利家とその家中のための寺だったため檀家が少なかったそうです。

 上杉二十五将の一人、謙信・景勝に仕えた猛将『毛利安田上総介能元(もうりやすだかずさのすけよしもと)』の墓は、慶福寺の裏、川井館のあった山の中の中腹にあり、甲冑を身に着けたまま葬られていると伝えられており、地元では「八幡さん」と呼ばれ親しまれていたそうです。

 上総介能元は、文武両道・内政手腕に優れ、景勝が留守の時政務を任せられた人物であり、会津三奉行の一人、直江兼続らと「上杉家十七箇条家中法度」を制定しました。このころ、前田慶次郎利益と親交がありました。

※写真:万年塔と供養塔 

 『万年塔』とは、直江兼続が考案した米沢藩独特の墓石です。中は空洞で前面に☐(四角)の穴が開けられた立方体の石の上に屋根を乗せた形をしています。

 有事ともなれば屋根を外し積み上げて防護壁とし、洪水の時には土を詰め、土嚢の役割をするように考えて作られています。

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