上郷さんぽ

⑦木和田古墳 木和田窯跡
県内最古の地下式の窯

県内最古の地下式の窯

所在地:米沢市大字木和田764番地(齋藤氏 果樹園内)

 

 「木和田古墳」は昭和26年、三方を山に囲われた和田集落の民家裏に果樹園を造成する際、塚を掘り起こした際に発見されました。

 古墳の玄室は奥行2.3m×幅1.3mほどで、奥壁が凝灰岩(ぎょうかいがん)の一枚岩を用い、側壁は凝灰岩の切り石が積み上げられていました。太刀(たち)、土師器片(はじきへん)、須恵器(すえき)が出土しました。八世紀前半の横穴式古墳と考えられています。

 窯跡は昭和47年ブドウ畑の造成で、古墳の近くの斜面で発見されました。現在は、米沢市で建物を作り保存管理しており、ドアを開けて見学することができます。窯は、岩盤をくりぬいて構築されており、全長5.4m・最大幅1.1m、勾配12度の地下式無段登窯(ちかしきむだんのぼりがま)。地下式の窯としては県内初の発見であり、県内最古と判明しています。古墳から出土した器は、この窯で作られた可能性があると考えられています。

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