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2024-08-31 10:26:00

猫の感覚とコミュニケーション

猫の感覚とコミュニケーションを理解することは、猫とより良い関係を築くために非常に重要です。猫は視覚、聴覚、嗅覚といった優れた感覚を持っており、これらを駆使して周囲の世界を理解し、飼い主とコミュニケーションを取っています。これらの感覚の特性を知ることで、猫の行動や気持ちをよりよく理解し、適切に対応することができます。

まず、視覚についてです。猫の視覚は人間とは大きく異なります。猫の目は暗闇での視力に優れており、夜間でも物を見ることができます。これは夜でも狩りをする動物として進化してきたためです。また、猫は動くものに敏感で、獲物を捕まえるために動体視力が発達しています。一方で、色覚は人間ほど発達しておらず、青と緑の色を区別するのは得意ですが、赤やオレンジなどの色はあまりよく見えません。このため、おもちゃや遊び道具を選ぶ際には、動きや形状を重視すると良いでしょう。

次に、聴覚です。猫の聴覚は非常に鋭く、人間が聞き取れない高周波の音も聞き取ることができます。猫の耳は周囲の音を正確にキャッチし、音源の方向を瞬時に把握します。これは狩猟本能に関連しており、獲物の動きを音で捉えるためです。しかし、この鋭敏な聴覚のために、大きな音や予期せぬ騒音は猫にとって非常にストレスになります。家の中で急に大きな音を立てることは避け、静かで落ち着いた環境を整えることが大切です。

さらに、嗅覚についてです。猫の嗅覚は犬ほどではありませんが、それでも非常に優れています。猫は匂いを使ってテリトリーを確認し、他の猫や人間を識別します。新しい環境や物に対してはまず匂いを嗅ぐことで安全を確認します。新しい家具や物を導入する際には、猫がそれに慣れる時間を与えることが重要です。また、嫌がる匂い(柑橘系の匂いなど)を避けることで、猫のストレスを軽減することができます。

最後に、猫のボディランゲージと鳴き声について理解することも重要です。猫は尻尾、耳、目の動き、体の姿勢などを使って感情を表現します。例えば、尻尾を高く上げている時は機嫌が良く、リラックスしている状態です。一方で、尻尾を膨らませている時や背中を丸めている時は、恐怖や警戒心を感じていることを示します。鳴き声も様々な意味を持ち、短い鳴き声は挨拶や要求を、長く低い鳴き声は不満や警戒を示します。

これらの感覚とコミュニケーションの理解を深めることで、猫が何を感じているのか、何を伝えたいのかを察することができ、より良い飼育環境を提供することができます。猫との関係を深め、健康で幸せな生活を送るための手助けとなるでしょう。

 

2024-08-10 10:01:00

猫同士の相性「性別」は関係ない?

性別による組み合わせは、個体差が大きく、また不妊・去勢手術の影響によっても変わるので一概には言えませんが、一般的に異性同士のオス×メスや、子育てを助け合うこともあるメス×メスは比較的うまくいきやすいと思われています。


Gender differences in the social behavior of the neutered indoor-only domestic cat(去勢避妊済み室内飼育の猫の社会行動における性差異)という論文では、2匹のオス、2匹のメス、または1匹のオスと1匹のメスのいずれかからなる60の世帯を観察しました。猫は6ヶ月から8歳であり、完全室内飼育でした。各世帯のペアは、飼い主が家の中にいない時間を見計らい、1頭につき10時間の行動観察を行いました。行動を以下の5つに分類しました。(攻撃行動以外は親和行動)

  • 親和的な接近:一方の猫が他方の猫の60cm以内に近づく。
  • アログルーミング:一方の猫が他方の猫の頭や体を舐める。
  • アロラビング:頭や体を他方の猫に擦り付ける。
  • 匂いかぎ:鼻先を他方の猫の鼻先4cm以内近づけて息を吸い込む。
  • 攻撃行動:毛を逆立てる、威嚇する、うなる、猫パンチ、噛み付く、追いかける


仮説の抜粋

  • メスはオスよりも親和行動(擦りつけ、舐める、社会的な匂い嗅ぎ、友好的な接近)の頻度が高いと推測し、異なる性別ペア間で親和行動の頻度に違いがあると予想した。
  • オスはメスに対して親和行動を示すと予想したが、他のオスに対してはしないと予想した。さらに、オス/メスペア間での親和行動がメス/メスペアよりも頻繁であると予想し、メスは他のメスよりもオスに対してより多くの親和行動を示すと予想した。
  • メス/メスペアの猫がオス/オスペアやオス/メスペアよりも近接時間が長いと予想した。
  • オス/メスペアがオス/オスペアよりも近接時間が長いと予想した。
  • 多くの哺乳類にとって、オスがより攻撃的な性別であるのは主にオス同士の競争のためです。家庭猫の攻撃に関する知識が限られているため、オスはメスよりも攻撃のレベルが高いと予想した。
  • オスがより高い攻撃率を示すことを予想したため、オス/オスの同居猫はメス/メスまたはオス/メスよりも攻撃が多く見られると予想した。


結果の抜粋

  • 一緒に暮らしている期間と攻撃行動の頻度との間には負の相関関係が認められた(性別関係なく同居期間が長いほどケンカはすくない)。
  • 一緒に暮らしている期間と親和行動との間に関係性は見られなかった(性別関係なく同居期間が長いほど仲が良いわけではない)。
  • オス猫同士のペアにおいては「親和的接近」「アログルーミング」「アロラビング」が高い頻度で確認された。
  • 攻撃行動の頻度は猫1頭あたりの使用可能なスペースや猫の体重差とは無関係だった。さらに、資源(トイレ・エサ・ベッド)の近くで攻撃行動が観察される頻度は、資源とは全く無関係な場所で攻撃行動が観察される頻度と変わりなかった。
  • メス猫同士のペアにおいては他の組み合わせと比べて「攻撃行動」が高い頻度で確認された。


アメリカの研究ですが、日本の一般的な猫の飼育環境はこれに近いのではないでしょうか?避妊去勢をし、完全室内飼育であるご家庭が多いと思います。最後のメス猫同士のペアの「攻撃行動」が頻度が高いのは予想外でした。他にも年齢差や頭数、兄弟姉妹か否か?などの要素も絡んでくるので一概には予想できませんが、今までの常識とは異なるものでしたので、新しく猫を飼育する時の参考にはなるかもしれません。

 

2024-08-03 10:00:00

留守番が苦手な猫もいます

分離不安
長い時間1人で留守番させられるとき、1頭のみで飼育されている室内猫は不安になることがあります。このような猫は周囲に対して異常なくらいに敏感で、飼い主をとても慕っています。飼い主の寝室で粗相をするならもしかすると・・・。


分離不安の徴候

  • 過度に発声する(泣いたり、呻いたり、ニャーニャーいったり)。
  • 飼い主がいない時にフードや水を摂取しない。
  • 不適切な場所での排泄(排尿)。→最も多い症状
  • 嘔吐、しばしば食物や毛が吐物に含まれる。
  • 過剰なグルーミング。
  • 環境の破壊。
  • 飼い主が返ってきた時の過剰な反応。

 

分離不安の徴候を示した時、あなたにできることは・・・。

  • 外が見えるように座れる高い場所を配置する。
  • たくさんのおもちゃを与える。
  • 遊んでいる間にフードが出てくるおもちゃの中にフードを隠して、それで狩りをさせる。
  • 猫が見つけることが出来る場所にフードを隠す。
  • テレビやラジオをいつも見たり聞いたりしているチャンネルに合わせて、つけっぱなしにする。
  • 猫に帰ってきたこと、出ていくことを伝える。
  • 隠れ家を利用する。
  • 毎日、最低でも10分間は猫と遊ぶ。
  • もし、あなたが環境を改善し、遊び時間を設けた後に猫にこの問題が残っているならば、獣医師にアドバイスを受けて下さい。

 

 

サプリメント(ジルケーン)で緩和する子もいます。→ジルケーン

 

2024-07-27 09:59:00

さらに犬猫を飼うために

新しく飼う動物は、元からいる猫に適切な紹介をしなければなりません。それは、動物同士の敵対を避けるために、ゆっくりと注意深く紹介すべきであることを意味します。

新しい猫の紹介

  • 新米猫には必需品(食べ物、水、トイレ、爪とぎポスト、座れる高い場所、おもちゃを含む)を新しい部屋を用意しましょう。新米の猫には、少なくとも1週間は部屋から出ないようにしましょう。
  • 猫は互いの匂いを嗅ぎ、親しくなるので時間が必要です。新米猫は飼い主さんの匂いの中に、すでにいる猫の匂いを嗅ぎとっています。それぞれの猫で2-3日間使っていたタオルを交換することによってお互いの匂いを確認させます。
  • お互いの匂いに親しくなったなら、閉じたドアの両側に御馳走を置いて、互いに食べさせて下さい。そうすることによって、御馳走と互いの匂いに良い関連付けがされるでしょう。猫たちが快適にドアの所で食事をとるようになったら、視覚的接触での紹介を始めることが出来ます。
  • 段階的な視覚的接触をわずかに開けたドアの隙間から許しましょう。互いに行き来できないくらいにドアをロックして安全を確保します。猫はたがいに牽制し合うのが一般的ですが、攻撃的であったり敵対的であったりするならドアを閉めて下さい。そして、数時間彼らを放っておきましょう。猫がリラックスしたら再びドアをあけましょう。
  • 彼らがお互いに冷静に見ることができたらドアを大きくあけて下さい。猫がシャーっと脅したり興奮したりしないで互いを見ることができたなら、ドアを開けて下さい。あなたが遠くで見ている事が出来る時に互いが合うのを許可してください。問題が起こるなら、新米猫を部屋に戻して下さい。そしてドアを閉めましょう。猫がたがいに快適になるまで、徐々にドアを開けている時間を増やして下さい。新米猫が利用できる部屋をそのままにしておきましょう。恐怖を感じた時に避難するための安全な場所になります。

新しい犬の紹介

  • 新しく犬を飼うならば、猫には隠れ家を用意してください。犬には猫に近づかせる手段を与えてはいけません。ベビーゲートを利用して犬を1-2つの部屋に制限してください。猫は自由で構いません。
  • 猫が快適と感じるまで、犬が閉じ込めておきます。猫は犬の部屋の周囲を調査するでしょう。わざわざ近づける必要はありません。猫の自発性に任せましょう。
  • 次に、「制御ミーティング」の準備をします。犬にリードをして、猫がいる部屋まで歩かせて下さい。ゆるくリードをした状態で部屋の周囲を歩かせて下さい(きつくリードをかけると犬が不安になります)。猫に向かって不適切な行動(吠えたり、突進したり、追いかけたり)をさせないようにして下さい。犬に対しての「いけない」や「座れ」などの軽い修正は必要です。この修正が厳しいならば、犬が混乱します。なでたり御馳走を上げたりして、犬が穏やかでいることを褒めてください。猫には犬の存在や犬との関係を維持するために部屋に居続けたならば、ご褒美を与えて下さい。
  • 猫はシャーっといって威嚇したり、たたいたり、犬に向かってうなったりするかもしれません。このようなことで猫を怒らないで下さい。猫が罰と犬を関連付けてしまうからです。双方が穏やかなままで、互いにリラックスするまで、この「制御ミーティング」を続けましょう。動物がお互いに慣れたことが確信できるまで、犬には自由に行動をさせないでおきましょう。
  • ほとんどの犬と猫は平和に共存できます。しかし、犬が猫の天敵であることを覚えておくことは重要です。このため、犬が猫を追いかけることや口でくわえさせることを許してはいけません。犬には好意的な意思があったとしても、猫はそう思っていません!

 

2024-07-20 09:58:00

麻酔の都市伝説!?

 

 麻酔は、手術に関わる飼い主さんの心配事の一つです。残念ながらその心配事の多くは間違っています。麻酔に関して聞かれることの多い都市伝説を紹介しましょう。また、所有する猫が麻酔を必要とするときの知識としてください。

  1. 麻酔は危険だ!
  2. ほとんどの合併症は、手術中または麻酔下で起こる。
  3. すべての獣医が同じ麻酔技術を提供している。
  4. 麻酔薬は有害だ!
  5. 麻酔をかけるには若すぎる!
  6. 高齢だから麻酔をかけられない!
  7. 病気なのに麻酔をかけていいの?
  8. 麻酔をした後日間意識がもうろうとなりませんか?
  9. 麻酔を何回もかけるのは有害!
  10. じゃあ、麻酔に危険はないのか?

 

麻酔は危険だ!

 これは都市伝説とは言えないかもしれません。もちろん麻酔には常にリスクはつきものですが、飼い主さんが信じている危険性よりははるかに小さなものです。健康な動物や病気の動物を含む全ての患者が麻酔中に亡くなってしまうリスクはどれくらいだと思いますか? 30%?15%?いやいや50%? 

 デビッド・ブロヴェルト(イギリスの麻酔認定委員会)は、117診療所で行われた79,178頭の猫の麻酔記録の研究をしました。獣医学的な研究では大規模なものです。そこで明らかにされたのは、「麻酔および鎮静に関連する死亡※のリスクは猫で0.24%であった。」ということでした。この研究が示したのは、飼い主さんが考えるよりも麻酔はとても安全であるということです。麻酔薬の知識が向上し、機器の監視が進歩していることから、麻酔下で死亡する割合はとても低いといえます。確かに、特定の状態(外傷、病気や感染)はリスクを増加させる可能性があります。術前の血液検査を行い、各猫の麻酔薬を調整することにより、リスクを最小限に抑えることができるでしょう。※処置を含めた48時間以内の死亡。

 

ほとんどの合併症は、手術中または麻酔下で起こる。

 これも都市伝説の典型例と言えます。合併症のリスクが最も高いのは麻酔中や手術中ではなく麻酔回復期です。動物が麻酔から覚めた後、多くの合併症が起こる可能性があります。前に述べたデビッド・ブロヴェルトの研究では、手術後に死亡した猫の61%(全体では0.15%)が処置終了後3時間以内に死亡しています。このことは、麻酔後に看護師が注意深く監視を続けられるかどうかに関わってきます。よって、麻酔後に監視を続けられる病院に連れていくことが重要です。

 

すべての獣医が同じ麻酔技術を提供している。

 実際には、すべての獣医師は麻酔に関して個人的な好みがあります。自動車で言えばホンダがほしい人もいるし、ニッサンしか買わない人もいます。どちらの車も最終的には目的地にたどり着きます(故障しない限り^^;)。同様に、獣医師も今までの経験や知識が豊富な方法を選択しています。当然、身体検査、血液検査、品種、年齢などに基づいて最も安全な方法を選択します。

 

麻酔薬は有害だ!

 すべての医薬品にはリスクがありますが、予想外の反応を示す動物はほとんどいません。それぞれ薬には投薬条件があります。術前に血液検査をするのは、検査結果にそぐわない薬を使わないためです。そのため、手術前の検査は非常に重要です。加えて、検査結果によっては薬の副作用を緩和することができるかもしれません。例えば、ある麻酔薬は間接的に腎臓に影響を及ぼしますが、患者に適切な量の静脈輸液を施すことによって腎臓を保護することができます。麻酔薬は全般的にとても安全です。麻酔薬を使用する上で最も重要なことは、それを使う人の知識と麻酔覚醒後の看護です。

 

麻酔をかけるには若すぎる!

 幼若な猫は、成猫に比べて麻酔をかけることが少々難しいかもしれません。幼若動物は典型的に小さく、薬への感受性が高いため、幼若動物用の麻酔技術が必要です。例えば、ほとんどの幼若動物の体のサイズは小さく、熱が速く失われます。そのため温度を厳密に監視する必要があり、暖かく保つ必要があります。幼若動物は、成猫よりもエネルギー貯蔵量が少ないため、成猫では固形食の絶食を勧めるのに対し、少量の食事をとらせることも重要です。当院では成猫にもクリティカルリキッドという流動食を与えるように指示しています(空腹時の嘔吐を抑制するため)。若いという理由だけで麻酔を避ける必要はありません。患者を温かく保ち、厳密に監視を続け、適切な麻酔薬を選択することで安全に麻酔がかけられるでしょう。

 

高齢だから麻酔をかけられない!

 これも大きな誤解です。 老齢であることは、基本的に外科手術や医療処置を行わない理由にはなりません。確かに、飼い主さんの心配は若い猫よりも高齢猫の方が大きいかもしれませんが、獣医の意見ではめったにありません。獣医学の進歩により、動物はこれまで以上に長生きしています。 人間と同様に、動物も老化します。具体的には、代謝が遅くなり、薬物に対する感受性が高まり、治癒時間が遅くなります。また高齢猫は、若い猫に比べて何らかの病気を持っていることも多くあります。そのため血液検査、胸部X線検査(肺に疾患や癌がないことを確認するため)、心電図(心臓病に重大な問題がないことを確認するため)を含む麻酔前検査が必要です。高齢猫の総合的な健康状態が評価されれば、獣医師が麻酔前の支持療法または薬物療法を決定することができます。 麻酔薬は、高齢猫の副作用を最小限に抑えるように選択する必要があります。癌は病気ですが、年齢はそれ自体が病気ではありません。

 

病気なのに麻酔をかけていいの?

 確かに、患者が病気ならば、それらがより安定するまで麻酔を延期すべきでしょう。 患者が安定したならば、麻酔をかけることができます。獣医師は、動物の血液検査と身体検査などの状態を慎重に評価して、麻酔をかけるために動物が十分安定しているかどうか判断し、安定していなければ必要な安定化処置を実施します。極端な状況や緊急の状況では、選択肢がない可能性があります。 非常に病的である患者は、その患者を救うために、すぐに麻酔をかけなければならないかもしれません。また、興奮しやすい猫の場合、来院や保定されていることが大きなストレスとなる(呼吸が悪い猫には致命傷となりうる)こともあります。そのため鎮静剤を適切に用いることで過度のストレスから猫を守ることもできます。 

 

麻酔をした後日間意識がもうろうとなりませんか?

 この心配事は確かにあります。例えば2人の患者が同じ麻酔薬を与えられて、同じ手順を経ても、一方は非常に迅速に回復して今まで何も起こらなかったように行動し、他方はゆっくりと回復して1日か2日は少しもうろうとするように見えるかもしれません。処置の数日後にあなたの猫がもうろうとしているように見える場合は、獣医師に知らせることが重要です。獣医師はどの薬物が使用されたかを調べ、それに応じて代わりの薬物またはより低い用量に次回から調整することができるでしょう。さらに、もうろうとしているのは、その動物の基礎疾患の徴候かもしれません。また、動物は麻酔によってもうろうとしているわけではなく、多くの場合、鎮静効果を持つ鎮痛剤が原因です。現代の麻酔薬のほとんどは、数分から数時間以内に体内で処理されます。

 

麻酔を何回もかけるのは有害!

 多くの飼い主さんは、猫に短時間で繰り返し麻酔をかけることができないと考えています。 ほとんどの症例では頻繁な麻酔を必要としませんが、動物が癌を治療するために放射線療法を受ける場合、毎回同じように腫瘍に放射線を照射するようにそのポジションは常に一定にしなくてはなりません。そのため毎回麻酔をかけなければなりません。標準的な方法では、週3-5日、3-4週間、麻酔下で放射線照射を行います。1回あたりの時間はそれほど長くはないかもしれませんが、1ヶ月に10-20回の麻酔をかけることになります。しかし、これらの癌患者の多くはすでに病気ですが、ほとんどの症例では麻酔が問題になることはありません。より一般的な状況は、骨折などの症例で、月曜日に(痛みを伴うため)鎮静下でX線を撮影し、火曜日に麻酔下で壊れた骨を固定(手術)し、水曜日に鎮静下で包帯を交換することでしょう。現在では鎮静または麻酔を行うための非常に安全な薬剤に多くの選択肢があります。これらの薬物は体を素早く離れるため、有害作用はほとんどありません。さらに、いくつかの薬物は、「拮抗」させることさえできます。つまり、患者を目覚めさせる解毒剤を与えることができます。

 

じゃあ、麻酔に危険はないのか?

 ほとんどの場合、麻酔が安全であることを示す内容でしたが、一部の飼い主さんはそれを当然と考えています。術前検査、血液検査、さらには診断検査で異常がなかったにもかかわらず、手術や処置が鎮静または麻酔下で行われた場合、動物にはまれな反応がおこる可能性があります。このように過度に麻酔を安全と考えたり、過度に危険と考えたりする必要はありません。麻酔や鎮静をかける場合に、そのメリットとリスクを天秤にかけリスクが上回るならば麻酔や鎮静をかけないこともあります。十分に獣医師に相談して、猫の総合的な身体状況(リスク)と手術や処置によって得られるメリットの両方を把握することが、飼い主さんには求められるでしょう。

 

 

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