店長ブログ

2022 / 06 / 04  13:52

ねぎの苗立枯病について

ねぎの苗立枯病について

ねぎの苗立枯病は高温期に播種・育苗する作型で多発します。

本葉1~2枚までの頃に発病し、地際部が白くなり、細くくびれ、倒伏して枯死します。

 

病原菌はリゾクトニア菌の場合とピシウム菌の場合がありますが、どちらの菌も比較的高温を好む菌で、育苗ハウス内の温度が25~30℃になると活発になります。

 

経験上、苗立枯れ病の治療は困難です。

運良く治療できたとしても不揃いの苗になってしまうため、予防が重要です。

 

育苗ハウス内が上記温度になる時期の育苗においては、播種後にバリダシン液剤5、発芽後にダコニール1000を使用して予防してください。

2021 / 03 / 03  09:36

新薬ブロフレアSC取扱い開始しました。

新薬ブロフレアSC取扱い開始しました。

新しい殺虫剤、ブロフレアSCの取り扱いを開始しました。

メーカーさんは、チョウ目・ハムシ類の専門剤として押していくようです。

 

●使い方

・希釈倍数は2000~4000倍

・使用液量は100~300L/10aで、使用回数は3回以内

・使用時期は、「きく」のみ発生初期、きく以外は「収穫前日まで」

 

●主要な登録作物

・ねぎ 【適用害虫名】ネギコガ・シロイチモジヨトウ

・レタス/非結球レタス 【適用害虫名】ハスモンヨトウ・ヨトウムシ・オオタバコガ・ウワバ類

・はくさい 【適用害虫名】コナガ・アオムシ・ハスモンヨトウ・ヨトウムシ・オオタバコガ・ハイマダラノメイガ

・キャベツ 【適用害虫名】コナガ・アオムシ・ハスモンヨトウ・ヨトウムシ・オオタバコガ・ウワバ類・ハイマダラノメイガ

 

農薬の登録分類としてはグレーシア乳剤と同じ『30』ですが、いくつか違いが見受けられます。

・残効が3週間と長い。(グレーシア乳剤は2週間)

・ウワバやタバコガにも効く。(グレーシア乳剤はこの辺がちょっと物足りない印象です)

・登録作物の多くで収穫前日まで使える。(グレーシア乳剤は上記作物においては3~7日前まで)

・ハダニ類、アザミウマ類、ハモグリバエ類等の登録がない。(グレーシア乳剤には登録あり)

 

コナガやシロイチモジヨトウ等の抵抗性害虫に対しても有効なようなので、使い勝手の良い剤になりそうですね。

2020 / 08 / 26  17:55

パレード20フロアブルがネギのセル苗灌注登録(黒腐菌核病)に適用拡大になりました。

パレード20フロアブルがネギのセル苗灌注登録(黒腐菌核病)に適用拡大になりました。

パレード20フロアブルがネギのペーパーポット苗灌注で黒腐菌核病を防除できるようになりました。

今回新たに適用拡大となったネギのセル苗灌注は、試験場ベースで4カ月以上の残効が確認されているそうなので、

多少のブレがあったとしても定植前~1回目の土寄せまでネギを守ってくれる効果が期待できます。

また、セル苗の段階で1回目の防除ができる点も作業省力化に繋がりますね。

 

■オススメの使い方

①定植3日前を目安に100倍で灌注

育苗箱1枚あたり500ccを目安としてください。本剤1本で約50枚消毒できます。

(※定植3日前のタイミングで殺虫剤を混用する場合はベリマークSCがオススメです)

 

②1回目の土寄せ時に2,000倍で300L/10aを散布してから土寄せ

メーカーさんによると、初期の段階で集中的に防除することで黒腐菌核病の発生率が大きく下がるとのことです。

 

■混用事例

殺虫剤:アドマイヤー顆粒水和剤、アドマイヤーフロアブル、アルバリン顆粒水和剤ジュリボフロアブルプレバソンフロアブル5ベリマークSC

殺菌剤:ベンレート水和剤トップジンM水和剤

 

2020 / 07 / 28  17:00

枯れないオヒシバ対策

枯れないオヒシバ対策

お客様から「除草剤を撒いてもオヒシバ(※)が枯れない」というご相談をいただくことが増えてきました。

※オヒシバ(雄日芝)は日なたに生えるそれほど背の高くない一年生草本で、道端でもよく見かける雑草です。

 

農耕地用のメジャーな除草剤としては、ラウンドアップ(グリホサート系)やバスタ(グリホシネート系)、プリグロックスL(ジクワット系)等がありますが、これらの除草剤では「オヒシバが枯れない(枯れてもすぐに生えてくる)」ということでした。

 

調べてみるとオヒシバはイネ科の雑草だったので、イネ科の雑草に特化した除草剤のナブ乳剤をご提案することに。

 

とはいえ、圃場近くの雑草はオヒシバだけではないし、根までしっかり枯らさないとまた生えてきますので、グリホサート系の除草剤にナブを混用していただいたところ、きちんと枯れたとのお声をいただきました。

(ちなみに、ラウンドアップより割安なサンフーロンとの混用をご提案していますが、しっかり枯れているとのことです)

 

よく希釈倍率についてお問合せをいただきますが、ナブ乳剤は150~200倍、サンフーロンは25~100倍となります。

希釈倍率に幅がありますが、オヒシバの草丈が大きい場合は濃いめで散布がよさそうです。

 

枯れないオヒシバにお困りの方はぜひお試しください。

2020 / 05 / 13  10:04

ねぎの萎縮病について

ねぎの萎縮病について
ねぎの萎縮病は葉が凸凹になって波状となります。
被害株は新葉の伸びが悪く、下葉が垂れて葉先から枯れてきます。
ねじれてしまった葉は治りません。
|発生の仕組み
萎縮病はウイルスによって発生し、主にアブラムシ等によって媒介されます。
ウイルスを持ったアブラムシに加害されると15~20日程度の潜伏期間を経て発病します。
4~6月、9月~11月に高温乾燥の天候が続くとアブラムシの発生が多くなるため、萎縮病の被害が多発します。
|防除対策
アブラムシ等により伝搬するため育苗時からの防除が重要です。
|おすすめの薬剤
スミチオン乳剤、アグロスリン乳剤、ダイアジノン乳剤40 など
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