店長ブログ

2019 / 11 / 29  16:46

はくさいの黒斑細菌病について

はくさいの黒斑細菌病について

 はくさいの黒斑細菌病は葉や茎に発生します。

円形から不整円形、後に拡大して淡褐色から黒褐色で、多角形または不整形の病斑を形成します。

病斑部は発育が阻害されるので、奇形になったり、先端部の枯死を起こします。

 

|発生の仕組み

アブラナ科作物全般に発生する細菌が原因です。

厳寒期と盛夏を除いて発生します。

生育の衰えた葉に発生しやすく、活きの良い葉ではほとんど被害がないようです。

秋季の降雨の多い時期に被害が増加します。

病原の最近は被害植物の残さとともに土壌で生存し、1年以上生存します。

 

|防除対策

 連作により被害が多くなります。

排水の悪い圃場での被害が多く、高畝栽培など排水対策が重要です。

また、食害性の害虫による被害から細菌が入り被害が発生することが多いため、害虫の防除も重要です。

 

|オススメの薬剤

バリダシン液剤5スターナ水和剤

2019 / 11 / 23  16:06

春レタスの品種特性

■クールガイ(播種:10月中旬~11月中旬 / 収穫:2月~3月)

低温気の肥大性と結球性に優れた早春どりの期待の新品種。

バークレイに比べて、低温気の育成は旺盛で、きちんとした換気が必要です。

換気不足はトンネル内の多湿でムレ易く、べと病、菌核病の原因となります。

施肥量はトリガーなどよりは少なめが良く、田圃での栽培に向いています。

球は比較的大玉で、濃緑の豊円形。

食味も良く栽培しやすい品種です。

 

■トリガー(播種:10月中旬~11月 / 収穫:2月下旬~3月中旬)

寒さに強く形状の良い期待の品種。

草勢は比較的おとなしく、初期の生育をスムースに行う必要がある。

そのために肥料は少し多めが良いと思われます。

ベタ掛け資材は今までの品種よりも早めにかけて、球の肥大を図るほうが良い。

密閉で過保護の場合や、4月獲りでは乱球の発生が見受けられた。

 

■春P(播種:11月~12月初旬 / 収穫:3月後半~4月収穫)

名前は春パーフェクトから名付けたとのこと。

べと病に強く、腰高になりにくい。

きれいな尻のかたちで好評です。

低温での伸びは今ひとつなので、あまり早蒔きは避ける。

べと病に強いので苗作りがしやすい。

 

■バークレイ(播種:10月末~12月 / 収穫:3月後半~4月)

低温肥大性に優れた、球そろいの良い人気品種。

上昇気温の頃でも乱れにくく、早生型の結球をするため、特に水田での作付けで評価が高い。

 

■スターレイ(播種:11月中~12月 / 収穫:4月収穫)

寒さ暑さに強く、安定した形状のサリナス型。

スパイラル球が少なく好評です。

2019 / 11 / 23  09:37

レタスの炭疽病について

レタスの炭疽病

炭疽病は野菜類や果樹類の葉、茎、枝、果実などに病斑を生じ、組織のえ死、腐敗や乾枯などが起こります。

野菜類の炭疽病の病原はカビであり、育苗時の水やりが多いと発生の可能性が高くなります。

野菜類に発生する主な炭疽病としては、ハクサイ、カブ、ダイコン、コマツナ、サトウダイコン、チンゲンサイ、漬菜類、インゲン、トウガラシ、ピーマン、ウリ類、エダマメ、ネギ、タマネギ、ニラ(木曽ら未発表)ホウレンソウなど種類が多くあります。

 

2019 / 10 / 29  14:55

ねぎ黒腐菌核病の防除について

ねぎ黒腐菌核病は、厳寒期に栽培されるねぎに発病する土壌病害で、越冬栽培の増加とともに問題となっています。

一度多発生すると、その後の越冬栽培では防除が困難となりますので、防除手段を組み合わせて対応する必要があります。

|特徴

12 月~2 月定植の初夏どりや夏どり栽培のねぎで、4~5 月頃に下葉(外葉)の黄化、株のしおれから生育不良となり、次第に全体が萎縮して黄白色化し、激しい場合には株が枯死します。

発病株の根張りは悪いため、容易に株を引き抜くことができます。地下部は黒く腐敗していて、よく見ると黒変部の表面にゴマ粒大の黒い菌核が多数形成されています。

|生態

伝染源は土壌に残った菌核で、ねぎが定植されると発芽して菌糸を伸ばし、主に根付け部分(茎盤部)からねぎに侵入します。

菌糸の活動は、比較的低温の時に活発で、20℃以上では停滞し、25℃になると活動できない「低温期の病害」です。

菌核は土壌中で長期に生存しています。

|防除対策

 ・発病を早期に確認し、発病株を抜き取って圃場外に持ち出し、適切に処分する。

・未発生ねぎ圃場への病原菌核の侵入を阻止するため、発生圃場での作業後にはロータリーの洗浄を行う。

・作物の栽培前に石灰資材等を施して、PH6.0~7.0 に調整する。

・土壌中の菌核は長期に残存するため、多発生圃場では連作を避けソルゴー等を栽培する。

|土壌消毒剤

ディ・トラペックス油剤 30~40ℓ/10a 土壌注入 (被覆処理) 播種または植付けの 14 日前まで/1 回

バスアミド微粒剤 30~60 ㎏/10a 均一に散布して土壌混和(被覆処理) 播種又は定植 14 日前まで/1 回

|生育期の薬剤

セイビアーフロアブル20(散布)、アフェットフロアブル(株元灌注)、モンガリット粒剤(株元散布)

2019 / 10 / 28  16:44
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