お知らせとblog
仏像を彫る(1)
一年前の春、東京の成城学園の街で桜祭りが行われ私も出かけました。
そこでいろいろな出店が出ていたのですが、彫刻を気軽に彫るというワークショップをしている方に出会い、チラシだけいただいて帰ってきました。
「仏師が教える 彫刻ワークショップ」
チラシに書かれている文言に胸躍りました。実は私は仏像が好きでコツコツと仏像の本を集め、時にお寺や博物館に出かけ拝観します。
東京に奈良・興福寺の阿修羅像が半世紀ぶりにいらっしゃるという時には、オープンカレッジで仏教科の先生の講義まで受けその時に備えるという熱の入れようでした。仏像の観方を知るだけで鑑賞の幅が広がるのです。
また、仏仲間の友人(仏友)から、いとうせいこう、みうらじゅんさん著の「見仏記」という本を勧められ、笑いなくして読めないこの本を心のバイブルにし、仏像にはまっていた時代がありました。
そんなわたくし、“仏像を彫りたい”という欲求はあまりありませんでしたが、あえてそのようなチラシを目にすると、“仏像を彫ってみたい”という衝動に駆られるのでした。
さて、成城学園のとある場所で月1回、彫刻ワークショップがあると記載されていたので思い立って参加してみたのです。夫も誘いましたがあいにく仕事でいけず。
仏師であられる先生が、「その中から彫りたいものを選んでください」と、机の上にある先生が彫られた作品を指さされました。
お釈迦様の頭や地蔵菩薩、阿弥陀如来、仏像だけでなく小学生くらいのお子さんでも彫れそうな亀さんやうさぎさんの彫刻も並んでいます。サイズは小さいですが、いきなり彫るのは無理だろう。思わず先生に「どれが初心者向けですか」とお尋ねしたところ、「大事なことはあなたが彫りたいものを彫ればいいのです」と言われ、ハッとしました。
いつでもなんでもハッとする私です(笑)
簡単だから彫れる、難しいから彫れないという選択ではなく、心の裡からの求めのままに彫ることが仏を彫ることの最初の一歩なのだ、と思わず合掌したくなる心境なのでした(。-人-。)
とはいえ、お釈迦様の螺髪は難易度高すぎとか、座像は彫るところが多い、など邪念たっぷりにあれこれ迷った挙句、つるんとしたフォルムの地蔵菩薩、いわゆるお地蔵さんを彫らせていただくことにしました。
彫るものが決まると、4センチ四方ほどのヒノキの板に、先生が彫られた地蔵菩薩をお手本にして、頭、胴体、手、お顔、足と鉛筆で書いていきます。
少し彫り始めてしまいましたが、こんなふうに鉛筆で書くと彫る場所がわかってきます。
ここまで彫るのに、約3時間ほど。つるんとしたフォルムだから簡単だろうと高を括った私。とんでもないことでした。
集中力が必要です。
周りの方々も夢中になって彫っておられます。
結局、タイムリミットでその日のワークショップは終了となりました。
未完成のままのお地蔵様をお家に持ち帰り、その後のワークショップも日程の都合で参加できないまま一年が経過してしまいました。
そして、つい先日、未完のお地蔵様を仕上げる機会が来たのです。
が、この続きはまた。
※アロマルームのブログですが、アロマと無関係の記事のほうに熱が入ってしまうことお許しくださいm(__)m
