お知らせとblog
2020-03-05 16:14:00
背中を触れられただけなのに
アロマトリートメントは手にオイルをなじませて相手の体に塗布してゆきます。
手の温もりや手の柔らかさは相手にダイレクトに伝わるため、ファーストタッチは心を落ち着けて、気持ちを集中させます。手をやわらかく、やわらかく使うのです。
かつて学んでいたアロマスクールでも、「手を柔らかく使いましょう」と実技レッスンの時にたびたび先生が声をかけておられました。
最初の実技の日のことを私はよく覚えています。
その日はタッチングの授業でした。
ペアになって、一人はベッドにうつぶせで寝ます。
もう一人はその相手の背中と腰のあたりに両手を置きます。
寝ている側は、そのタッチがどんな感じか味わいます。
あったかい、心地よい、ほっとする、感じたことを言います。
そして、寝ている人はそのまま寝ていて、今度は触れる相手が代わっていきます。相手が誰かわかりませんが、4~5人が代わるがわる触れていきます。
そうするとわかるのです。人によって触れ方も圧の強さも質も、全然違うと。
私は寝ている側の時、自分の背中がやわらかくなるような、自分の力がふっと抜けるような、そんな瞬間がありました。
<今、触れてくれた人、なんてやさしい手なんだろう。気持ちがいい。誰だろう。>
思わず声をかけたくなりました。背中を触れられただけなのに。
この時の驚きは、私の大切な経験として印象に残っています。
アロマセラピストして活動して6年ほど経ちました。
強い圧が好きな方、優しい圧が好きな方、圧の感受性は人それぞれです。
質の高い圧を生むには、いい手を作ること。
それがなかなか難しい。
けれどもそれが自分の課題なのだとわかりました。