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今、子供たちに読んでもらいたい!と思う本です。次の王になりたい傲慢なライオンが、皆に慕われていたライオンを貶めようと嘘の悪評を流布し、最初は信じなかった住民(登場人物は動物なのですが、まさに人間社会)が、うわさが広がっていくにつれ、嘘の情報を信じてしまうようになってしまうお話です。そのため、傲慢なライオンが王になってしまった結果は・・・?
うわさを流した動物たちは、皆、誰も「悪気がない」」ということが怖いところです。近しい友達に自分で確かめもせず、「・・・なんだって」「聞いた話だけどね・・・」といった具合に尾びれをつけて広がっていく状況。今世界を席巻しているSNS。また昔からある人から人への噂話。いろいろ考えてしまう本です。最初の発売当時はA5判しかありませんでしたが、大型版も現在は発売されています。
今から約850年前に、自然の中に、(花や波、さまざまな動物など)に一定の数が隠れていることを見つけた人、インド・アラビア数字をヨーロッパに広めた人の話です。もちろん昔の人なので、想像して書いているところもあるでしょうが、この本には、フィボナッチは小さい頃は、数のことを考えてばかりいて、人と違ってぼーっとしていると思われていたように書かれています。「のうなし!」と言われても、好きなことを突き詰めて、関わっていれば、いつも自分はしあわせだ!ということです。そういえば、「フィボナッチ数列」ってあの「ダ・ヴィンチコード」のお話の中の謎解きにも出てきました。数学がちんぷんかんぷんの私にはむずかしいのですが、あらゆる生命の中に一定の「数」が隠れているんですね。神秘的です。
読み聞かせにおすすめ、で紹介させていただきますが、涙もろい人は人前で読むのはやめてください。おじいちゃんが、突然、亡くなってしまったところから、お話は始まります。そして孫のエリックのところにおばけとなって現れます。「この世にわすれものがあると、おばけになる。」・・・じいじも、エリックもわすれものが何かわかりません。夜な夜な現れるじいじですが、この本は怖い本ではありません。エリックは小学生ですが、中学生(または高学年)対象くらいで読んだ方が、聞き手が内容の深さを感じ取ることができると思います。絵にも文章にも、優しさがあふれています。大切な人を亡くした方へのプレゼントにしてもよい本だと思います。(翻訳絵本)
最後のページの言葉が胸にしみいります。声のトーンを落として、静かにゆっくり、落ち着いて読みたい本です。そしてそれが、最後の言葉につながっていくのですから・・・人間が生きていくうえで、たいせつなこと、案外、単純なことなのかもしれません。ただ、その単純なことが今の世の中、複雑になってこんがらがって、自分を見失うこともあるのかもしれません。成人した大人にも読んでもらいたい1冊です。
絵本でもちょっと変わった「ひらがなの国」のおはなしです。「ぜつぼう」という文字の濁点が主人公です。「ぜつぼう」という文字は、濁点(自分自身)がついているから、「ぜつぼう」なのだと気づき、濁点は別の文字につこうと、いろいろとさまよう様が描かれています。さてさて、最後はどんな結末が待っているのでしょう?「おせわ」に沼に投げ込まれ、気泡があがっていきます。そして・・・