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2018-11-04 12:09:48
それしかないわけないでしょう ヨシタケ・シンスケ作(白泉社)
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ヨシタケさんの『かんがえる本』本当におもしろいですね。ヨシタケさんのすべてのお話の根底にある考えが、この本の題名「それしかないわけないでしょう」だと思います。おにいちゃんが「みらいはたいへんなことになるんだって!」っと大人から聞きかじったことを、いもうとにぶつけます。いもうとは、床に臥せっているおばあちゃんに聞きに行きますが、おばあちゃんの「だーいじょうぶよ!」の言葉とほのぼのイラストが、ホッっと読んでいるものの気持ちを楽にさせてくれます。世の中、解決策、考え方は無限に何通りもあるんだよ、ということです。「うん、うん、そうだよ。私も頑張ろう!」という気持ちにさせてくれる本です。

2017-11-12 18:01:55
世界で貧しい大統領のスピーチ(汐文社)ホセ・ムヒカ
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テレビでも取り上げられたので、一時、話題になりましたが、ウルグアイのムヒカ元大統領は本当にステキな人だと思います。大統領まで登りつめたのに、全く権力に対する邪心が見当たりません。中古のワーゲンを自分で運転して、誰かれとへだてなく気さくに話しかけ、消費しすぎる社会には、「なんで、もっと、もっと、と欲しがるのか?」と問いかけます。この本を読み終わる頃には、豊かさってどういうこと?って考えてしまいます。国連での演説ですが、昨今では、ユーチューブで見れますし、ムヒカ大統領だけではなく、これからいろいろな国の大統領のスピーチを聴き比べてみるといいかもしれませんね。

2017-11-12 18:01:07
あかり(光村教育図書)林木林・岡田千晶
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一人の女の子が、おばあさんになるまでのお話ですが、生まれた日、嵐で怖かった夜、寒い夜、その女の子の人生のひとこまに、1本のろうそくのあかりがやすらぎと安心を与えていました。女の子がおばあさんになって、木箱に入った短くなったろうそくを久しぶりに見つけて灯したとき、おばあさんは、このろうそくに悲しいとき、怖かったとき、何度も励まされてきたのだろうと、思い出します。また、ろうそくはろうそくで、「わたしのともす小さなあかりをだいじにおもってくれるひとがいた。うまれてきてほんとうによかった。」と消えていくのです。人間が生きていくうえで、実はとても深いお話だと思います。

 

 

2017-11-12 18:00:38
歩道の終わるところ(講談社)シェル・シルヴァスタイン
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これは、あの「おおきな木」を書いたシルヴァスタインの詩集です。結構、シュールな詩が多いのも特徴です。この人、ただものではないな、という感じです。この中で「ご病気」という詩は、読み聞かせのさわりなどに読んでも面白いと思います。学校にどうしてもいきたくない女の子が、ありとあらゆる体が動かない理由を並べます。最後に今日は土曜日だよ、と聞くととたんに元気になる「バイバイあたしはこれからお遊び」で終わります。

2017-11-12 17:59:21
小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。(インプレス)原田剛
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なんとも、インパクトがある絵、好き嫌いはあると思いますが、このお話は、子どもを持つ親なら皆、子どもが大人になって自分自身で生きていくためには、親がどういう導きの行動をすることが大切なのか、思い知らされます。自分の死期がせまっていることがわかっているお母さんは、小学生のボクに鬼のように厳しく、うちで育てているナスを団地の1軒1軒に売りに行かせるのです。なぜ、こんなことをしたのか・・・読んでいくうちに本当のお母さんの思いがわかります・・・。

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