今、子供たちに読んでもらいたい!と思う本です。次の王になりたい傲慢なライオンが、皆に慕われていたライオンを貶めようと嘘の悪評を流布し、最初は信じなかった住民(登場人物は動物なのですが、まさに人間社会)が、うわさが広がっていくにつれ、嘘の情報を信じてしまうようになってしまうお話です。そのため、傲慢なライオンが王になってしまった結果は・・・?
うわさを流した動物たちは、皆、誰も「悪気がない」」ということが怖いところです。近しい友達に自分で確かめもせず、「・・・なんだって」「聞いた話だけどね・・・」といった具合に尾びれをつけて広がっていく状況。今世界を席巻しているSNS。また昔からある人から人への噂話。いろいろ考えてしまう本です。最初の発売当時はA5判しかありませんでしたが、大型版も現在は発売されています。