インフォメーション
【お知らせ】
8月8日より、イートインを休止し、テイクアウト及び豆売り(ギフトのご用命を含みます)のみの対応とさせて頂きます。
理由は、「新型コロナウイルス感染拡大防止」です。
ご存じの通り、今までの波がさざ波に見えるほどの高い波になっている第7波ですが、
いまだ、行動制限も、国や自治体からの強いメッセージもありません。
僕の周りでも友人知人が罹患した話を聞くなど、今までの比ではないくらい感染者が増えている実感があります。
医療は逼迫しています。
普通に生活していると、いつもと変わらない平和な景色ですが、
いざ何かあったときには(コロナ以外でも)、十分な医療を受けられない可能性がとても高い状況です。
それでも、様々な情報が飛び交い、3年近い制限された生活への慣れや諦観のようなもので、
世間的には危機感は今一番低いような気がします。
行動制限がないので、経済的な補償もなく、
今は短縮営業やテイクアウトのみなどの対応をしているお店も少なくなりました。
当店がイートインを休止したところで、この感染拡大防止には焼け石に水です。
きっと何も効果は無いだろうとも思います。
当店は密になるような繁盛店でもありません。
カウンターのみの席なので、対面になることもありません。
お客様もイートインの方は、コーヒーを飲むとき以外はマスクをしてくださったり、ふと満席になりそうだと席を立ってくれたりと、
本当にとても協力的です。
こんな状況なのに、イートインを休止することは当店にとってはマイナスしかないんじゃないか、とも考えました。
それでも、やっぱり今の状況を考えたときに「今のままでいいのかな。」というモヤモヤとした気持ちがあるのです。
コロナ禍にプラス猛暑もあり、少し客足が落ち着いている今だからというのもあり、
一旦またイートインを休止してみて、状況を見ていこうと思います。
行動制限がない中で、逆にとてもワガママな対応かもしれません。
本当に申し訳ありません。
とりあえず8月、様子を見ていこうと思います。
何卒よろしくお願いします。
TAISHOCOFFEEROASTER
田之畑 隆介
だいたい月に1回程度の不定期コーナー「お歌詞とコーヒー」のsong3(第3曲目)です。
今回の曲は、羊文学の「恋なんて」です。
(ざわめきに収録されています)
実は6月にZepp福岡であった羊文学のワンマンライブに行ってきました。
「天気予報」や「Step」あたりからYouTubeでPVを観てて、気にはなっていたのですが、
「人間だった」のPVでもう心をグッと掴まれました。
https://www.youtube.com/watch?v=16jL0eThQmM&ab_channel=felicityofficial
羊文学の歌は、今回紹介する「恋なんて」や「おまじない」のように、
とても私的な心情を歌っていたり、
そう思うと、「人間だった」や「OOPARTS」のような人類のことを歌っていたり、
振れ幅がとても大きいのですが、
それでも世界観がぶれないのがこのバンドのすごいところだと思います。
新曲をリリースするたびに世界観が広がっているのに、羊文学としては何も変わっていないように感じるのは、
羊文学自体の世界が確立されているからでしょう。
福岡での初ワンマンライブが、Zepp福岡というのもビックリでしたが、
堂々としたライブはとても初めてとは思えない、強さと身を委ねられるような寛大さを感じられました。
と、歌詞からだいぶ離れてしまいました。
「恋なんて」は文字通り恋愛ソングです。
この歌で一番突き刺さった歌詞はこちらです。
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いつか君が「ただいま」って言うのを僕はどっかでまだ信じてるよ
僕が貸したDVDを返しに来るのをどっかでまだ期待してる
最早呪いに近いね、 本当どこで覚えたの?
僕も君にかけてたの?それは祈りに近いね
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この部分の特に下2行ですね。
「惚れた方の負け」なんてよく言いますが、この歌詞はそれをとてもよく表していると思います。
想っている人の仕草や習慣や約束が、
別れて一人になった後に、ふとした場面で思い出されてしまう。
そういうことってあると思うんですが、
記憶に残るということは、それ自体もう「呪い」のようですよね。
「本当どこで覚えたの?」っていうくらいいつの間にか心に、記憶に刻まれた「呪い」は、かかった恋で、
「僕も君にかけてたの?」と思うくらいの淡い願いは「祈り」に似ている、かける恋。
もしも、呪いのかけ合いに負けちゃったなら、
次はまた呪いをかけてもらうしかないのかな。
僕はもう結婚していて、子どもも2人いて、
トキメキとは縁遠い生活ですが、
それでも、日々の暮らしの中ででてくる妻の「あんなこだわり」や「こんな口癖」、「変な仕草」がきっと妻からの僕への「呪い」なんだろうな、と思うと、
ちょっと毎日がピリッとします(笑)
さて、今回は羊文学の「恋なんて」でしたが、
羊文学を聴きながら飲むオススメのコーヒーは、、、
エチオピアのナチュラルです。
上品さに、野性的なところや、濃密な甘味など、複雑に絡み合う味わいは、
羊文学にピッタリだと思います。
では、また次の歌で。
TAISHO COFFEE ROASTER
田之畑 隆介