日記

2026-08-21 21:43:00

音楽の中で、心が動き、またみんなの場所へ戻ってくる

先日の音楽療法にて。

 

今月の主なプログラムは

「われは海の子」から始まり、

「浜辺の歌」

「りんごの歌」と

夏や懐かしい季節を感じる歌を重ね、

その後は「炭坑節」「東京音頭」で、

みなさんと楽器を鳴らしながら、

ヨイヨイ!と身体も心も動かして盛り上がり、

その後リクエスト曲を経て

定番曲へ、という流れで行っています。

(ほかにも行っています)

 

リクエスト曲の中には

「夜霧よ今夜もありがとう」などの歌謡曲もあり、

少しずつ音楽の世界は、

にぎやかさから情緒的な雰囲気へ。

 

そして、今月のチャレンジ曲、

「時の流れに身をまかせ」

 

こちらもリクエストをいただいた曲です。

ただこの曲は、

「全員で歌うには少し難しいかもしれないなぁ」

「正直、ご利用者様がどんな反応をされるのかな」と

少しドキドキしていました。

 

それでも、私の心の中では

「もし誰も歌えなくても、

私の弾き歌いを聴いていただく時間(鑑賞タイム)

として展開すればいい」

と決めていました。

 

実際に始まると、

一緒に歌われる方

小物楽器でリズムをとる方

歌わずにじっくり聴かれる方

スタッフと一緒に鑑賞される方

など、さまざまでした。

同じ音楽を聴いていても、参加の仕方はそれぞれ。

 

セッション後、スタッフさんから、

「みなさん、感動されている様子でした。

とても良かったです!」

と声をかけていただきました。

 

そして、ご利用者様からは、

「なつかしいねぇ〜」
「楽しかった〜」
「ありがとう」

という言葉をいただきました。

 

その言葉を聞いて、

「全曲を歌えたこと」と

「音楽を楽しめたこと」は、必ずしも同じではないのだな、

と改めて思いました。

 

「歌わなくても、音楽を聴きながら何かを感じることができる」
「楽器を鳴らすことで参加することもできる」
「誰かと一緒に聴くことで、音楽を共有することもできる」

そして、「楽しかった」という言葉の中には、

笑いや盛り上がりだけではなく、

懐かしさや、心が動いた瞬間、

誰かと同じ時間を過ごしたことへの心地よさも

含まれているのように感じます。

 

「時の流れに身をまかせ」で

心が大きく動いたあとには、

 

定番の3曲へ。

まずは「ふるさと」。

ここで、みんなが共有できる場所へ、

もう一度戻ってくる感じです。

 

「ふるさと」を歌いながら、

心が静かに落ち着いていきます。

 

そして、そのまま終わるのではなく、

「青い山脈」で再び楽器を鳴らしながら歌います。

 

この曲では

みんなで音を出し、みんなで歌い、

もう一度ひとつの場を共有します。

 

ラストは「星影のワルツ」。

静かに今日の時間を包みながら、

「また次回、楽しみにしていてくださいね」

そんな気持ちを込めて、毎回ラスト曲として

歌っています。

 

今日の音楽療法を振り返っていて、

音楽の時間には、いろいろな場所があるのだと

改めて思いました。

 

身体を動かして盛り上がる場所。
懐かしい記憶に触れる場所。
静かに音楽を味わう場所。
心が大きく動く場所。
そして、またみんなが帰ってこられる場所。

その間を、音楽がつないでくれます。

 

今回も、ご利用者様それぞれの方法で

音楽の中に参加してくださいました。

 

私が音楽を届けるつもりで始めても、

気づけばいつも、

私自身もみなさんから音楽を受け取っている気がします。

 

「なつかしいねぇ〜。楽しかった〜。ありがとう」

その言葉を胸に、

また次回も、みなさんと音楽の時間を過ごしたいと思います。

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今日も、ありがとう。