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一つの身体を三年以上追い続けて見えてきたこと②ーリンパ浮腫編
◾️長年続く左下肢リンパ浮腫
この患者さんには、子宮頸ガン手術約10年後から症状が出てきた左下肢【リンパ浮腫】があります。
日によって状態にはかなり差があります。
比較的すっきりしている日もあれば、足首や下腿がパンパンになり、靴下の跡が深く残ることもあります。
鍼では、水分代謝を整えること、身体全体の巡りを整えること、そして腰や体幹との連動を使うことを意識してきました。
しかし、リンパ浮腫は毎回すぐに変化するわけではありません。
2023年9月にかなり浮腫が強くなった時には、鍼をして足首の熱感や動きは多少良くなったものの、翌日になっても大きな変化はありませんでした。
正直に言えば、あまりうまく反応しなかった治療です。
ところが別の日には非常にはっきりと変化します。
2024年2月の施術では、治療前にはむくみに埋もれていたアキレス腱や足首の骨が、施術後にはくっきり分かりやすくなりました。
別の日には足首の熱感が軽減し、足全体がすっきりしました。
2024年4月には靴下の跡が深く残っていましたが、経絡治療と水分代謝を意識した治療を行いました。
この回ではリンパ浮腫に対する遠隔穴に加え、腎、尿、水分代謝への治療を行い、さらに肺と脾への経絡治療による補法を加えています。
施術後には足首の骨の輪郭(特にくるぶし)が見えやすくなり、靴下の跡も薄くなりました。
最近の2026年9月の施術でも、治療前は左下肢にボコボコとした不均一な触感がありました。
尺沢、陰陵泉、下肢や体幹と連動するツボを使うことで、施術前に感じられた組織のボコボコした触感がかなり滑らかになっています。
患者さん自身も
「良くなった感じがする」と変化を感じていました。
リンパ浮腫は簡単な症状ではありません。
鍼をすればすぐに必ず浮腫がなくなるというものでもありません。
それでも、全身の状態や身体の連動まで見ながら治療すると、足の張り、熱感、重さ、組織の硬さなどが変化することが多くあります。
ここから言えるのは、リンパ浮腫では単一のツボよりも、経絡治療、水分代謝へのアプローチ、整動鍼的な連動を組み合わせた時の方が反応が良い傾向がある、ということです。
今後は触診だけではなく、足首や下腿の太さも毎回同じ場所で測定し、より客観的に経過を追っていきたいと考えています。