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介護福祉士のルート
成人の日を迎えて
成人の日を迎えられた皆さま、そしてご家族の皆さま、心よりお祝い申し上げます。
この日を迎えるまでの道のりは、ご家庭ごとに決して同じではなかったと思います。
私の娘もあと数年で成人になりますが、たぶん私その日に泣きます(笑)
特に、障害のあるお子さまを育ててこられた保護者の方にとっては、喜びと同時に
不安や葛藤、迷いを抱えながら歩んでこられた年月でもあったのではないでしょうか。
支援者として、生まれてからお子様とともに過ごし、学生時代を過ごし、学校を卒業したら
こうなってほしい。という親御さんの気持ちを伺うことも日々あります。
「この子は大人になったら、どんな暮らしができるのだろう」
「一人で生きていけるのだろうか」
そんな問いを、何度も心の中で繰り返された方も少なくないと思います。
成人とは、何かが急にできるようになることではありません。
誰かに頼りながら、自分なりのペースで社会とつながっていくこと。
それもまた、大切な「大人になる」という姿だと、私たちは考えています。
グループホームは、親元を離し、いきなり自立を求める場所ではありません。
安心できる居場所の中で、生活のリズムを整え、人との関わりを積み重ねながら、「自分の暮らし」を少しずつ形にしていく場所です。
ご家族がこれまで大切に育て、守ってこられた時間は、決して無駄になることはありません。
その積み重ねがあるからこそ、次の一歩が生まれます。
成人式は、お子さまの成長を祝う日であると同時に、ここまで支えてこられたご家族自身をねぎらう日でもあります。
立ち止まり、これまでの歩みを振り返り、「ここまで来た」という事実を、どうか大切に受け取っていただきたいと思います。
私たちは、これからもご本人とご家族に寄り添いながら、安心して暮らし続けられる環境づくりに取り組んでまいります。
大人になることは、終わりではなく、新しい生活の始まりです。今こうしてここに書きながらもじんわりしております。
この節目が、希望と安心につながる一日となることを、心より願っております。
明けましておめでとうございます
年末に向けて、暮らしをシンプルに整えるということ
皆さん、年末が近づいてきました。
ついこの間まで暑さが残る夏だったのに、気がつけば冬の気配が深まり、大掃除の季節がやってきます。
私は昨年引っ越しを経験し、その際に大きな断捨離を行いました。
振り返ってみると相当な量を手放したはずなのに、「何を処分したのか」ほとんど覚えていません。
それでも生活は困らず、むしろ身軽さが心地よく感じられます。
今年は衣服が少ないと気づいた瞬間、
「ああ、そうか。去年あれだけ整理したんだった」
と、ふと納得する場面がありました。
たとえば、ユニクロのヒートテックを20枚ほど手放して、今年は思い切ってカシミヤ混合の極暖ヒートテックを3枚購入しました。
少し奮発した買い物でしたが、その分だけ“丁寧に自分を大切にする”感覚があり、身体だけでなく心まで温かくしてくれています。
年齢を重ねるにつれ、たくさんの物に囲まれて暮らすよりも、必要なものを少しだけ持つ生き方が、
ずっと楽で豊かだと感じるようになりました。
物が少ないと迷いが減り、大切なものごとがより鮮明に見えてきます。
そして、この「シンプルに整えていく姿勢」は、日々の暮らしだけでなく、支援の場にも通じると考えています。
私たちのグループホームでも、一人ひとりが落ち着いて過ごしやすい環境づくりを大切にしています。
物や情報を過剰に抱え込まず、“必要な支援を、必要な分だけ丁寧に”届ける。
例えば、訪問看護を使うのではなく、その人にとって
自分で通院する、その工程が大切なときもあります。
そんな温かく整った暮らしを、これからも皆さんと一緒に育てていければ嬉しく思います。
まだ不足しているグループホーム
先日参加したシンポジウムでは、「自立支援協議会が地域の課題にどう向き合い、どのような活動を進めていくのか」というテーマが語られました。
参加したエリアは大和エリアとは異なりましたが、どの地域にも固有の課題があり、その背景には“そこで暮らす方々の生活のリアル”があることをあらためて感じました。
同じ神奈川県であっても、川崎・横浜・大和・厚木では「課題」は少しずつ違います。
人口の多い地域では外出同行ヘルパーの不足が深刻で、
小さな駅の地域では電動車椅子が入りづらいエレベーター問題が生活を大きく左右します。
地域の環境や取り巻く制度、そして住民のニーズによって課題は変わり、それぞれの立場で「いま感じていること」や「本当に必要なこと」を声にしていくことが、社会を少しずつ動かしていきます。
日々のお仕事では、お母さまと面談させていただく機会が多くあります。
どのお母さまも深い愛情をもってお子さまを支え、時に困難に直面しながらも、前に進もうとしている姿に胸を打たれます。
また、親の会の活動も年々広がり、地域との連携や制度改善に向けた取り組みがとても力強くなってきました。
それでも、まだ十分とはいえない社会資源が多くあります。
必要なサービスが届かず、生活が制限されてしまうケースも少なくありません。
誰もが地域で安心して暮らせるように、「足りないものを少しずつ増やしていくこと」が、これからの福祉の大きな役割だと感じています。
10年前、私が病院のソーシャルワーカーだった頃は、グループホームが今よりもずっと少なく、地域生活に移行できずに長期入院を続ける患者さんがたくさんいらっしゃいました。
それを思うと、この10年で確かに前進はありました。グループホームは増え、多様なニーズに応える事業所も生まれました。
それでも「まだ必要なだけ足りていない」という現場感覚は変わりません。
私たち「おちょこ庵」も、地域で暮らしたい方が安心して生活できる場を、これからさらに増やしていきたいと考えています。



