農作業日記
新年度 ぼかし肥料作成中
震災から約1か月・・・元旦に能登半島地震が起きて、ずっとバタバタしてました。
私たちは有難いことに、比較的軽微な被害で済みました。
また、全国の皆様から温かいご支援を賜りました。ありがとうございました!
田んぼの方はどうなっているか、まだ分かっていませんが、
今新たな取り組みも始めています。作業の効率化や、皆様へのサービス向上も行っておりますので、
今後とも、石川県、能登半島への応援よろしくお願いします!
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今年もぼかし肥料を作成しています。
田んぼの微生物を増やして土中の調子を整えてもらうような、
ヒトの腸内の善玉菌を増やす、ヤ〇ルトみたいなイメージでしょうか。
作っていると1日ごとの変化も面白いです。
2月5日
2月6日
白く見えるのが細菌の菌糸です。ちなみに温度は55℃位まで上がっています。
理科の実験みたいで楽しいです。
2023年を振り返って 田植の準備編
1年を通して情報発信をと考えていましたが、春の投稿から
あっという間に冬になってしまいました。
自身の振り返りと共に、作業内容をお届けできたらと思います。
第1弾は、田植準備の時期についてです。
3月頃から畔塗り(あぜぬり)という作業を行います。
田んぼは水を溜める時期に溜め、水を抜くときは水を抜き切ることが重要になってきます。
水を溜めるために田んぼの四方向を囲うように畔(あぜ)を作ります。
畔(あぜ)は一度作ったらそれで良いというわけではなく、畔にはヘビ・ネズミ・カエル・ザリガニなどが冬眠などしています。
春になったら畔から出てきて動き始めるのですが、この時の穴が原因で水漏れが起きたりする場合があります。
他にもいろいろな原因がありますが、
「田を作るより畔を作れ」
ということわざもあるように、栽培期間に安定した作業を行うには畔という基礎が重要だということです。
建設現場に通りかかると、長い期間基礎工事などを行っていても建物が建ち始めたらあっという間ということを
よく見かけます。それだけ時間がかかり重要な作業なのだと思います。
植物も土から上の状態は見えますが、土から下の根っこの状態は掘り起こしてみないと見えない部分です。
私たちが目指すのは、根っこが深く、広く張るように植物の基礎部分を安定させることにあります。
根っこは、水分や栄養分を吸い上げる役割と、地上に出ている植物の体を支える役割があり、
根っこが深く広く張ることにより、より広く養分を吸い上げ、強風が吹いても倒れにくくなります。
植物はもちろん人においても、基礎を大切にして、焦らずゆっくり丁寧に成長を促すことができるような取り組みをしていきたいと考えています。
※ちなみに現状は畔塗り作業は外注していますが、次回トラクタ購入の際に畔塗機も手に入れたいと思っています。
強力な助っ人
若い力
12月になって数日。
個人販売を行っている関係で、地元の宝達志水町商工会の方々のお世話になって、1年と少し。
今後の作戦会議や、各種申請で大変お世話をいただいております。非常に心強く助かっております。
書類作成の担当をしてくれたNさんは赴任1年目の方で、はじめは頼りなさげに見えたのですが(すみません)、
真面目で実直な書類を作成していただきました。本当にありがとうございました。
ガムシャラに粘り強く頑張る感じが、なんだか嬉しくなりました。
おじさん
まだまだ自分も若手とか若者の感覚でいましたが、20代の青年が一生懸命な姿を見て
応援したくなる気持ちが芽生えたことに、自分が「おじさん」への階段を上っていることに気が付きました(遅すぎ)。
現役で米農家としてあり続けられるのは、これから後20年ほど。
次の世代に今ある農地を引き継いでいく準備は、もう少し先の課題かなと思っていましたが、
もう少し早めに若い世代の方と一緒に仕事をしてみたいなぁと、感じました。
そのためにも自分の成長と事業の安定化がまず第一。まだまだ頑張らねば。
ひどく雨風が吹き荒れる一日でしたが、帰りの買い物の際にきれいな虹がかかっていました。
がんばろう。
冬の間って、ヒマなんでしょ?
「冬の間って、何してるの?」
「冬は、ヒマしてるんでしょ?」
僕たちが聞かれて一番困る返答がこれです。
コレコレこーで、こんな事してますよって、ササさっと答えられたら良いのですが、答えに詰まってしまいます。
何もやっていないわけではないので、思い出せるものを挙げてみようと思います。
令和4年10月から令和5年3月までの仕事内容を挙げてみますと、
10月:フリーマーケット出店2回、新米の配達、稲刈りの後片付け、土壌診断用の土採取
11月:肥料の発注、集落の作業、防災士の勉強(集落からの依頼)と試験、秋耕起、草刈り
12月:ぼかし肥料づくり、イベント企画と開催、肥料・除草剤の発注、大掃除、農機のメンテナンス、外部専門家を交えた会議①、棚卸
1月:半月ほど休暇、ぼかし肥料づくり、次年度以降の作戦会議、外部専門家を交えた会議②、青色申告書類作成、事務作業
2月:ぼかし肥料づくり、外部専門家を交えた会議③、青色申告書類作成、事務作業
3月:畑の耕起作業、集落の用水路掃除、農業関係の会議、HP作成と更新の指導(3回)、圃場の確認
など、これ以外にもお米の発送や配達、集落のお仕事なども随所に入ってきます。
※他の農家さんと一部被るところはあるかと思いますが、あくまで、僕個人の仕事内容です。
(TV番組のテロップみたい)
結局「色々やってます」としか答えられない(笑)。
「そういえばなぜ、このような文章を?」
書きながら自問自答してみると、思い当たることが就農希望の方に何らかの情報提供ができたらと考えていました。
僕は県外からの移住もしているので、「移住就農者」というくくりで農業をしています。
今後、移住就農のメリット・デメリットなども書いてみたいと思います。
豆、まめ、マメ…ネギ
令和5年3月21日火曜日 晴
春分の日 新月
新月に種まきや植え付けすると良いと聞いていたのですが、すっかり忘れていました。
偶然にも新月。
ビニールハウス内で育てたエンドウマメ。
ソラマメ
つるをつたって伸びていくエンドウマメは支柱を立てたあと、ネットをかけて
誘引しやすいようにするのですが、片付けが面倒なのが難点。
お隣のKさんから、笹竹の先の方を使って誘引させる方法をうちの奥さんが聞きつけて、
昨年から笹竹支柱を利用してます。地中深くまで竹を差し込むのが僕の仕事です。
上はネギ。なんとも頼りない感じですが、後々ニョキニョキっと立ち上がっていきます。
人によっては野菜作りが好きなタイプと、お米作りが好きなタイプに分かれるようです。
僕はお米作りが性に合うなと感じたので、お米作りをしていますが(こちらを選んだばかりに個人的に大変な道になるのですが、これはまた別の機会に…)、家庭菜園に毛が生えたくらいの面積だと、今のところ気楽に取り組めます。今のところ…