農作業日記
2023年を振り返って 田植の準備編
1年を通して情報発信をと考えていましたが、春の投稿から
あっという間に冬になってしまいました。
自身の振り返りと共に、作業内容をお届けできたらと思います。
第1弾は、田植準備の時期についてです。
3月頃から畔塗り(あぜぬり)という作業を行います。
田んぼは水を溜める時期に溜め、水を抜くときは水を抜き切ることが重要になってきます。
水を溜めるために田んぼの四方向を囲うように畔(あぜ)を作ります。
畔(あぜ)は一度作ったらそれで良いというわけではなく、畔にはヘビ・ネズミ・カエル・ザリガニなどが冬眠などしています。
春になったら畔から出てきて動き始めるのですが、この時の穴が原因で水漏れが起きたりする場合があります。
他にもいろいろな原因がありますが、
「田を作るより畔を作れ」
ということわざもあるように、栽培期間に安定した作業を行うには畔という基礎が重要だということです。
建設現場に通りかかると、長い期間基礎工事などを行っていても建物が建ち始めたらあっという間ということを
よく見かけます。それだけ時間がかかり重要な作業なのだと思います。
植物も土から上の状態は見えますが、土から下の根っこの状態は掘り起こしてみないと見えない部分です。
私たちが目指すのは、根っこが深く、広く張るように植物の基礎部分を安定させることにあります。
根っこは、水分や栄養分を吸い上げる役割と、地上に出ている植物の体を支える役割があり、
根っこが深く広く張ることにより、より広く養分を吸い上げ、強風が吹いても倒れにくくなります。
植物はもちろん人においても、基礎を大切にして、焦らずゆっくり丁寧に成長を促すことができるような取り組みをしていきたいと考えています。
※ちなみに現状は畔塗り作業は外注していますが、次回トラクタ購入の際に畔塗機も手に入れたいと思っています。