ものおき
指定なし
音楽感想文集 一部抜粋
長いです
音楽感想文集(一部抜粋)
枡田 辰幸(〇年前 〇〇小 〇年生音楽担当)(丹後仮説サークル)
〇〇小学校〇年生のみなさんへ
〇年生の途中から、音楽の授業をさせてもらうことになりました。先生は音楽はそんなに得意ではないのですが、みんなと一緒に授業をさせてもらってとても楽しかったです。
楽しいというのは先生の気持ち(感情)です。楽しいというのは気持ち(感情)なので、どうしてだろうと考える必要は本当はありません。楽しいことは楽しいのでいいのです。そこを無理やりアラフィー(年が50歳周辺)のおじさんとして、あえて考えてみました。
ひとつめは、音楽授業をする前と今とでは、みんなとの仲良し度が上がったことだと思います。1週間に1回か2回の音楽ですが、みんなと共通の話題(話をするときのネタ)ができて話しやすくなりました。その結果、ひまわりの教室にも休み時間になるとたくさんのみんなが来てくれてうれしかったです。
先生が担任している○○ちゃんは、家では一人っ子です。学校に来ても教室には一人です。休み時間にみんなが来てくれることをとても楽しみにしていました。今では、○○ちゃんの方から「◇◇君、△△して遊ぼうか」と誘っている姿を見ることがあります。そんな子どもとして当たり前の姿を見ることがうれしいのです。
ふたつめは、音楽の授業でむずかしいこともみんなには要求し、その難しいことにみんなが努力をしてがんばっている様子を目の当たりにしたことです。2学期は約70日間、毎日毎日、給食の配膳時間にみんなのリコーダーを聞いていました。リコーダー検定に合格するために、あきらめずにやってくるみんなの姿に頭が下がりました。と同時、何かに一生懸命になっている人の姿のステキさを感じ取っていました。リコーダーのイージーエイトの7番、8番「風と光と子どもたち」は教科書レベルをはるかに超えています。けど、みんなはそれに挑戦してきました。そしてリコーダーが上手にふけるようになってきました。
みっつ目は最後にかきます。
以下はテストの時に書いてくれた感想です。
1
☆がんばったこと☆うれしかったこと
「風と光と子どもたち」を〇年生で合奏した時、私はピアノ担当で初めての時「こんなの本当にできるのかなぁ」心配していたときもあった。けど、○○先生がほとんど毎日教えてくれて、私も家でたくさん練習してだんだんできるようになった。今はもう間違えずに弾けるようになったのが、自分でもがんばったし、間違えずに弾けたときすっごくうれしかったです。
☆楽しかったこと
〇年の1学期から3学期までずーっとマッキーノが出来て楽しかったです。マッキーノで当たらなかった日は悲しかったけど、当たった日はすごく楽しかったしおもしろかったです。私にとっては、音楽の時間は勉強の時間だけど、遊びと同じくらい楽しいです。〇年生になってもマッキーノを続けたいし、合奏をする時、ピアノを担当したいです。
〇年生の音楽本当に楽しかったです。
*いろんなところで助けてもらいました。授業ではいつも手を上げてくれたり、お客さんとしてダンスを教えてくれたり、ほんと感謝しています。合奏では先生ではまったく歯が立たないピアノも上手に弾いてくれました。
3
私はがんばったと自分で分かっていますが、音楽は大好きです。音楽はとっても楽しかったです。また、音楽を楽しそうにいていきたいと思います。リコーダーをするのが好きになりましたのでがんばります。
*人は大きく成長するということを感じさせてくれました。「人前で一人で歌なんてとーんでもない」という2学期。けど今は、「歌なら私に任せて」といわんばかりに自信満々ステキな笑顔で歌う〇年生の歌姫の一人です。
7
リコーダーで初めて「風と光と子どもたち」をふいた時うまくふけなくてひくい「ド」が一番むずかしかったです。何度も何度も練習して、きれいに「ド」初めてでました!とってもうれしかったです。リコーダーをして初めてきれいにふけたと思います。
朝会の音楽発表では大成功で、とっても楽しかったです。いつもまちがえていたけど、朝会のときはまちがえずにふけたからとってもうれしかったです。
*○○ちゃんなら、「風と光と子どもたち」のリコーダーなら、簡単にふけると思っていたので、先生の知らないところで努力していたんですね。頭が下がります。太鼓をたたきながらきれいな声で歌も歌うえる器用さもあります。
8
マッキーノができてうれしかった。リコーダーでいろんな歌が知れてうれしかった。朝会でも(合奏が)成功してうれしかった。
*感心しましたよ、あの出来事。
6年生を送る会が近くなっているのに、大柄な男の子の〇ーちゃんが大太鼓がうまくたたけないようになっていました。それで、先生が特訓をしようと〇ーちゃんを呼んでいました。先生が教室に行くと、Yちゃん、Hちゃん、Mちゃん、Sちゃんがまーちゃんに教えてくれていました。これだけなら何てこと無いのですが、Yちゃんは〇ーちゃんと合奏の大太鼓の座を競い合った仲。また、小太鼓のHちゃんは「大太鼓は〇ーちゃんじゃくてYちゃんにして」と先生に言っていました。Hちゃんの仲良しのMちゃん、Sちゃんも多分同じ気持ちだったと思います。
それなのに、〇ーちゃんに一生懸命、教えてくれていました。友だちって良いもんですね。
11
リコーダーで「風と光と子どもたち」を練習して合格できてうれしかった。マッキーノであがれない時もあったけど、あがれるときもあってうれしかった。ますだ先生がシールを5枚集めたらべっこうあめけんをくれた。ますだ先生はこわい時もあるけど、本当はやさしいんだなーと思いました。〇年生になっても音楽を楽しくやりたいです。
ますだ先生がリコーダーで新しい曲やいろいろ作ってくれてうれしかったです。正直に言うと、ぼくはリコーダーが好きです。これからもリコーダーやいろいろでてくる楽器をがんばりたいです。
*みんなにダンスを教えてくれました。合奏の小太鼓もすぐにマスターしました。リコーダーでは、友だちのリコーダーを聞いて、リコーダーの基本のタンギングがどうかをチェックできる耳を持っています。
14
マッキーノで初めてあがった時とてもうれしかったです。◯年生でもマッキーノをしたいと思います。
やっぱりわたしリコーダーを一番がんばったと思います。◯年になったら、音楽はもっとむずかしくなると思うけど、がんばってできるようになりたいです。◯年になっても楽しく音楽ができるようにしたいです。
*2月の終わりに先生は〇〇ちゃんに、いきなりこんなことを頼みました。「風と光と子どもたち」のリコーダーを練習してきて欲しい。その日の放課後少し練習をしただけなのに次の日には吹けるようになっていました。その日の夜は、お母さんもお兄ちゃんも練習につきっきりだったとのことでした。ありがとう。
16
ぼくはマッキーノでいっぱいシールを集めていっぱいべっこうあめを食べれました。家でもいっぱい作りました。作ったからおいしかったです。リコーダーもすごくうまくなってうれしいです。
がんばったことは鉄琴です。鉄琴をがんばって練習したけれど、Mちゃんには勝てませんでした。でも、がんばれたのでよかったです。
ぼくはリコーダーが楽しくなりました。うまくなりました。「風と光と子どもたち」は最初あまりできませんでした。いっぱい練習したからすごくうまくなりました。音楽をたくさん聞いてリコーダーで練習をしました。(朝会発表が)せいこうしたので、とてもうれしかったです。ぼくはリコーダーで自信をつけました。リコーダーはひいているとなんだか楽しくなってきます。短い◯年生の中でこんなに上手になれるとは思っていませんでした。
この〇年の中で楽しかったのはマッキーノです。シールをはってもらうとうれしかったです。△年生になっても音楽を楽しみたいです。
*15分くらいのテストの中で、これだけたくさんの文を書いてくれました。それだけでうれしいです。難しい鉄琴に挑戦しました。先生の教室に来て、真剣に練習している〇〇ちゃんの姿はステキでした。次の機会もあるので頑張って。
21
私が一番楽しかったのは、音楽マッキーノです。遊ぶような感覚で勉強できて知らない間に音符がよく読めたり、書けたりできるようになっていました。
がんばったことは歌です。私は大人になったら「あむろなみえ」ちゃんみたいなかっこいい歌手になりたいし、歌がもっと上手になりたかったので、歌をとくにがんばりました。
うれしかったことは「6年生を送る会」と「朝会」の時にする「風と光と子どもたち」の鉄琴に選ばれたことです。
これからも、△年生になっても音楽を楽しんで勉強したいです。
*鉄琴の練習を始めだして、「正直言って鉄琴は難しくて無理、鉄琴じゃなくてキーボード変えましょうか」と△△先生と話していました。そんな先生たち心配をよそに1週間で見事完璧に演奏したもかちゃんでした。〇〇ちゃんってスゴーイ!
22
マッキーノができてよかったです。リコーダーが上手にふけないけど、ぼくは歌やダンスだったら、とくいなんじゃい。6年生をおくる会は大だいこがくるわないようにする。
*「風と光と子どもたち」の大太鼓お見事でした。大太鼓役に決まってから、しばらく間がありました。演奏をするのが金曜日その週の月曜日には、リズムがおかしくなっていることが判明。それをきっちり教えてくれたのがYちゃんたち4人。感謝しましょうよ。送る会の大太鼓かっこよかったです。
23
最初はあんまりリコーダーができなかったけど、家で練習して、いのこりをして6番まで合格してすごくうれしかった。リコーダーが楽しくなっていっぱい練習して7番も合格したから、音楽ってすごく楽しいなーと思いました。
*リコーダー検定にはあまり来ていなかったので、2学期末には居残り練習をしました。すると、その数日ですごく上達しました。物事の上達は、一様に右肩上がりではなくて、あるとき急に起こるものだとつくづく感じました。
三つ目は、先生自身が自分のことを前より好きになったことです。人間というのは、自分を人と比べて、「あれができない、これができない、オレって(わたしって)だめねー」みたいな方向に考えがちです。先生もそうです。そんなことを考えていると自分のことが嫌になります。けど、音楽の授業をみんなに楽しんでもらおうと、いろいろ考えて、考えていることを口に出して、実際にその準備をして、そして授業をします。そこで、みんなの楽しんでいる顔、真剣な表情を見ると「俺も捨てたもんじゃない、やればできるじゃん。」という風に感じさせてもらうことができました。日々の授業でこういうことを感じ、また、感想にも「楽しかった」ということをたくさん書いてくれました。「みんなの笑顔が授業をする原動力」となっていたのです。
こんな言葉があります。「衣食足りれば、他人の笑顔」。意味は、「住むところや着る物や食べる物に困らなくなったら、他人の笑顔のために生きて生きなさい。そうすることがあなたの笑顔に結びつきますよ。」という意味です。
長いくどくどとした文に付き合ってくれてありがとう。
音楽授業のノウハウといえるほどのものではないが,若い人のために書きます。
音楽も定食方式で,だいたい15分ずつ
リコーダー→音楽マッキーノ→歌
リコーダー
イージーエイトを中心に教科書のものを演奏。音楽を受け持った2学期,タンギングがほとんど全員で来ていないので,給食の持ち時間に教えた。運指は子どもは勝手に覚えるので,タンギングをしっかり教える。
音楽マッキーノ
音符や音楽の記号をマッキーノで覚えてもらった。ご褒美は担任でないので「宿題なし券」は出せないので「鼈甲飴券」にした。教科書の後ろに乗っている音楽記号で,マッキーノとしては14リストで3×3ノ9マスで実施した。
歌
教科書のほかに歌ったのは「エール」(いきものがかり)「栄光の架け橋」(ゆず)「日本列島どっこいしょ」。伴奏はできないので,CDをかけてお願いして歌ってもらう。
これらの方法が可能となるのは、やはり子どもとのなかよし度が関係する。