2018/08/14 10:44
モートン病
足の指の裏が痛い。痺れる・・・
この症状で、比較的多い疾患として『モートン病』があります。
当院でもご自身が『モートン病』として訴えて来られる患者様、
理由はわからないけど上記の症状を悩みを抱えて来られる患者様は結構おられます。
ここでは、モートン病がどのような症状なのか、どんな疾患なのかを
説明していきたいと思います。
『モートン病』とは・・・
※写真は、黄色部分が神経です。細い神経なので簡単に圧迫されてしまいます。
モートン病は、足の裏の中趾・薬趾の付け根にある神経が圧迫されたり、炎症することで、
痛みや痺れなどが起こる神経痛の症状を引き起こす疾患と言われていますが
痛みは、2趾、5趾に出ることもあり、症状が強くなり
他の疾患と合併すると、足全体に起こることもあり、中年以降の女性に多いとされています。
その原因は・・・?
※写真の水色の袋が滑液包。筋の滑りをよくしたり衝撃を緩衝したりします。
この神経は、筋肉や靭帯、滑液包など、関節の軟部組織といわれる部分に囲われているため
圧迫を受けやすい構造になっているた為おこるのですが、実際に圧迫を受ける原因は様々です。
原因① 繰り返される衝撃
写真のような足のつま先部分に圧迫が繰り返されてしまうと、
足の横アーチがつぶれてしまい、上記の滑液包や地面とご自身の荷重で
趾神経を圧迫してしまいます。
一回・二回の圧迫で起こるわけでなく、
これが繰り返されてしまうとその症状が引き起こされやすいと言います。
それは、普段、人が2足であるいて行動するからなのですが、
歩いている人が全て、モートン病になるわけではありませんよね。
それは、あとで説明する靴の選択を誤っているだけではなく、
足にかかる衝撃をうまく緩衝し、反発力に上手く利用する
身体の使い方と、柔軟性が低い
ことも原因となります。
それは、足の使い方だけではなく、首や背骨、骨盤など体全体の使い方や柔軟性の問題
もあり身体全体を見直す必要もあります。
原因② 足の変形
足の変形といっても、外反母趾や扁平足、浮き趾など、様々なものが存在しますが、
上記でも、書きましたが、どの変形でも、足の横アーチが崩れてしまい、
症状が出現してしまうことが多いです。
この横アーチが崩れてる状態を開張足といいます。
このような変形を起こすと自ずと足と床との間で神経が圧迫されやすくなり、
痛み・痺れの症状として出現しやすくなります。
原因③ ガングリオン
ガングリオンとは…関節のゼリー状の腫瘤(コブ)のことを言います。
手首や膝裏によく聞く稀にガングリオンですが、モートン病の原因になることも言われています。
ガングリオンが足裏の神経を圧迫し痛み・痺れを引き起こすことが考えられます。
ガングリオンは有形物になるため他の原因とは異なった治療法にもなります。
原因④ 炎症
上記のような様々な原因、もしくは摩擦や外傷によって
神経そのもの、もしくは、その神経の周りに炎症を引き起こします。
周辺の組織が炎症を起こすと、腫れるため神経を圧迫することになります。
この場合、腫れや炎症をいち早く鎮静させる必要があります。
原因⑤ 『靴』
※シン◎◎ラのガラスの靴。オシャレですが、足にはどうでしょうか?
モートン病最大の原因は『靴』 と言われています。
普通、人が歩くとき、正常に踏み込んで蹴り出しができていれば、
拇趾球という親指の付け根部分に体重が乗ります。
ところが、足の指が制限されていまう靴や
サイズが合わない靴・パンプスのような神経部分が支点となり圧がかかるような靴は
スムーズに体重を乗せることができなくなってしまいます。
自ずと、モートン病の部分に負担が増えてしまい、神経を刺激して症状が出てしまいます。
で、どうすれば、いいの・・・??
と、代表的な原因をいくつかあげさせていただきました。
これが全てではありませんが、
原因によって、治療法も自ずと変わってきます。
当院では、身体の使い方や柔軟性の確保・足の評価・治療を行ったのちに、
足底挿板(オーダーインソール)を作製いたします。
崩れてしまった足をインソールで使いやすく戻していきます。
インソールの前に、靴の評価・足の測定だけ測ることも可能です。
ご自身の足のサイズを計測する事は、靴を選ぶときに大切なことです。
長々説明いたしましたが、患者様によって症状も様々ですので、
まずは当院までお問い合わせください。
072ー808ー6969
足の健康相談に関しては、水・土 午後にさせていただいております。