園だより

2024-01-31 13:51:00

作品展 地震への備え まとめの時期に向けて

 先日は作品展に多くの方にご来園いただき、誠にありがとうございました。寒い日でしたが、ご家族皆さんでお越しいただきありがとうございました。従来、作品展は非日常の空間でしたが、このところの作品展は逆に、日常の生活が垣間見られる場になってきています。その背景には、こども観、保育観の変化があります。

 一昔前は、一斉保育、保育士主導の保育、保護者のための保育などが表すように、主役である子どもがないがしろにされた保育が行われていました。今は、「こどもまんなか」社会で、子どもの主体性を大切にする時代です。子どもたちが自分の思いを出し受け入れられ、「のびのびわくわく」できる場所がこども園てす。普段の保育だけでなく行事も、子どもたちの目線から組み立て直した結果、近年の発表会や作品展となります。

 作品展では、能登半島地震の義援金にご協力いただきました。合計で112,642円が集まり、昨日岐阜保育協議会の口座に振り込みました。突然のお願いとなりましたが、快くご協力いただき、ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

 私たちの住む地域も、いつ地震が発生するか分かりません。堤防が崩れて木曽川の水が入ってくるかもしれない、橋が落ちて孤島になるかもしれない等、川島地区ならではの苦労も想像されます。今回の地震では、保育園やこども園は避難所として使われています。被害が大きかった穴水町の知り合いの園長先生の園では、周囲の木造の建物が被害を受ける中、鉄筋コンクリート造の園舎は無傷で、未満児室を中心に避難所としていち早く開放していました。使い捨てトイレの備蓄が大きかったと言われていました。川島東こども園でも、いざというときに地域の皆さんに避難いただけるように、水や食料、使い捨てトイレを備蓄しています。災害は必ず来る、という心持ちでしっかりと準備をして、地域のために、利用者の皆様のために備えたいと思います。

 さて、いよいよまとめの時期を迎えました。2月3月は大きな行事もなく、4月の就学と進級という飛躍に向けての離陸準備期間となります。落ち着いた生活の中で、期待を持って次へと進めるように、じっくりと保育に取り組みます。