園だより

2023-10-31 14:17:00

運動会御礼 中学生の職業体験 自分で判断する力を育てる

 澄み渡る空と日々早くなる日没時間に、秋の深まりと1年の過ぎ去る早さを感じます。

 10月7日の運動会には、多くの方にお越しいただきありがとうございました。4年ぶりの全体での開催となった今回の運動会では、思い切って競技も観覧方法も変えました。いかがでしたか。園の伝統でもあった組体操を変え、チャレンジした技を披露しました。一人一人が輝く場が出来て、自信につながりました。また、場所取りを無くして、譲り合って見る方式については、保護者の皆様のご理解とご協力で非常にうまく回り、どの方もお子様を間近で見ることが出来ました。誠にありがとうございました。

 運動会同様に、コロナ明けで戻った行事の一つに、中学生の職業体験があります。10月26日・27日と川島中学校から2年生が26名やってきて、保育士の仕事を体験しました。各クラスに2~3名ずつの中学生が入り、一日子どもたちと過ごしました。子どもたちはお兄さん、お姉さんが来てくれたことに大喜びで、特別な2日間になったようです。参加した中学生にとっては、マナーやルール等、社会人としての厳しさや大変さを知ると同時に、そして保育士としての楽しさや喜びも感じた2日間だったことを願っています。

 さて、先日の個人懇談には、お忙しい中、お時間を作っていただき誠にありがとうございました。懇談の中で、子どもの思いは尊重したいけど、どこまでもこのままでいいのかと、悩まれるお母さんの姿がありました。それに関して、ぜひ読んでいただきたい文があったので以下に引用します。

『子育てのゴールの一つは、子どもが自分の目標を見つけ、その実現に向けて自分がとるべき行動を、その時々の状況に応じて判断、選択し、実行できる力を育てることです。最近、「叱らない子育て」というのがブームになっているようですが、何でもかんでも子どもの好きなようにさせ、それをただ見守るだけでは、本来育ってほしい判断力や自分で選択、実行する力は育ちません。子どもは、いざという時には大人がきちんと制限や限度を示し、自分のことを守ってくれると信じているからこそ、思い切っていろいろなことに挑戦できるのです。安全がある程度保障された中で、成功や失敗を繰り返しながら、子どもは自分で物事を考え、判断する力や、選択する力を身につけていきます。子どもがしてもよいことと、してはいけないことやしないでほしいこと、その線引きをし、安全に行動するための枠を子どもに伝えることは、大人の役目です。それをしないのは、本来大人が担うべき判断の責任を、子どもに押し付けているのと同じなのです。』

 主体性が大切、思いを満たすことが大切と聞きますが、地図のない街を無軌道に進むことを良しとはできません。がちがちに拘束するのではなく、ある程度の方向性を付けてあげるのが、親の役割でもあります。